図書館屋の雑記帳

自分のこと、図書館のこと、図書館関係団体のこと、本や雑誌など図書館の資料について気の向くまま書いていきたいと思います。

『暴れん坊本屋さん』

2006-03-26 | 本の紹介

 気を取り直して・・・。
 久世番子『暴れん坊本屋さん』「本屋30%、まんが30%」(残りは?)の作者が本屋の内幕を描いたギャグ漫画です。

 図書館とかぶる部分と違う世界の部分があり、私図書館屋も初めて知る事柄(「シュリンク」は返品時全部はがさなければならない、とか。ちなみに「シュリンク」とは袋詰めのこと。あの漫画とかにかかっている透明な袋。)があり、隣接業界だけに面白く読めました。

 でも最も面白かったのは図書館とかぶる部分。そう、「第4刷 タイトルに溺れて」です。この章ではお客が聞いてくる図書や雑誌のタイトルがいかに間違っているか、を描いているのです。
 例えば、

Q.ローマ字で「チム」という雑誌ありますか?
A.「TIME」ですね!

Q.「サティ」という雑誌ない?
A.「サライ」ですか?

 また、「新聞にのっていたアレないか?あんた本屋だろ探してくれんか!?」といって聞いてくるおじいさん。番子のコメントは「あなたの脳内に入れと?」。
 
 
番子の結論。
「本屋さんはお客さんの言う本のタイトルを信じてません。ぶちゃっけ、6割がた間違ってるね。」

 
そう、図書館でのリクエストや問い合わせの場面がこの場面とオーバーラップしてしまいます。
 ついでに新聞記事の記憶違い。「先週の朝日新聞に出ていた。」→1ヶ月前の新聞だった、なんてよくありますよね。人の記憶のなんと曖昧なことか・・・。

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