おとなりカフェ

発信し続けるためには


おはようございます。

今日から4月になりましたね。
このまえ、今年もよろしくお願いいたします、なんて言っていたような気がするのに、もう。

ただ、一つひとつを思い起こせば、花粉症や各地の大雪、桜の便りと共に、あの大震災から2年が過ぎ、政権交代があったことでも、またさまざまなことが、ごろごろと変化し続けている3ヵ月でした。

先日東京大学の卒業式での言葉がニュースで取り上げられていました。
濱田学長が式辞で述べられた「グローバル化が進むなか、タフさというものが重要になっている。目先のことに一喜一憂したり、周囲に振り回されたりするのではなく、自分の頭で考え、自分の判断を信じて、大きな視野を持ちながら人生を泰然と送ってほしい」。
そうでなければならない時代になったのだと思いました。

東大では、3年後には、学力考査だけに頼らない推薦入試や、秋季入学も始まります。

若者たちが、持てる能力や個性を大いに発揮できる社会を。
私たちは、徐々に、まだまだ未熟な自分を育てながらも次世代をサポートすることを意識する段階に入りました。

さて、最近インタビューさせていただいたきむちんさん(がんこ本舗・木村正宏さん)のこと。

環境にほとんど負荷をかけない洗剤(泡が立たず節水でき、生分解する、汚れ落ちもすごくいい洗剤)「海へ・・・」「森と・・・」を開発した方で、私たちLohas-Clipsもオープン以来、これらの洗剤を「未来のためにできること」として、一人でも多くの使用者が増えるよう、微力ながらも努力してきました。

きむちんさんは、10代から自然保護活動をしていて、ユニークな伝説のたくさんある方で、考え方、生き方に学ぶところいっぱい。
詳しく知りたい方は、このインタビューをどうぞ。
http://www.mori-umi.com/special/interview/kimchin1.html
(・・・と言ってもこちらの内容もほんの一部・・笑)

その中で、印象に残っているのが、「発信し続けること」。

きむちんさんは、この洗剤を開発した人だけど、そして、がんこ本舗の社長だけど、あ、僕がたまたまその役を神様から与えられているだけ、というスタンス。
限りなく自然体です。
まずは300年、この会社を存続させて、本気で地球上の水をきれいにする=自然を回復させるという理念の継続を考えています。
300年は自分が生きているわけない時間だけれど、何らかの組織体が続いていて理念が継承されていけば、そこに共感できる仲間が集えると思うから、と。

ただ、自然環境のバランスが崩れるのはあっという間。
修復には、人間の何世代もの時間を要します。
そういう観点で考えると、一人ひとりが環境保全の必要性に気がついて、わりあいすぐに行動できるようにするにはどうしたらいいのでしょう、という質問をしました。
具体的には、
この環境負荷の低い製品を使う仲間が増えていくには、どうしたらいいでしょう、と。

それは、「発信し続けること」でしょうね、と。
これまできむちんさんがしてきた、数々のエピソードを教えていただきました。
フリーマーケットでの販売からスタートし、口コミで広がったことはよく知られています。

あと、成功体験は必要だけれども、それまでのことは一度ゼロにする。
そうすることで「行動」できるようになる。
なぜなら、「ゼロなんだからさ、まず動くしかないじゃない?」と。
笑顔で、さらっと言われました。

情報過多、混迷の時代を生きる私たち。未来を生きる若者たちはもっとそうなるでしょう。
きむちんさんの言葉を聞きながら、東大の濱田学長の式辞の言葉が頭の中でぐるぐると駆け巡りました。




名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「雑感」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2016年
2015年
人気記事