熱い思い

わたし、まなたです。

ママがきょう、注射に連れて行ってくれました。

注射は好きじゃないけど、きょうは同じ日に生まれた大好きなお友達に会えるっていうので楽しみにしてました。


病院にいき、お医者さまの前にいきました。

おじいちゃんみたいなお医者さまが


「いいこだね、もしもし。はい背中も、もしもしぃ」


といいながら、聴診器でわたしの体にタッチしてきました。

なんで「もしもし」なのかよく分かりませんでした。

ママもいってました。

「なんで、もしもしなんだろうねえ。電話みたいだからかなあ…」

思い切ってきいてみればいいのになあと思いました。


いよいよ注射ってときに、ママがあせってました。

わたしの腕が太すぎて腕まくりができなかったようです。

先生が

「きびしいかな？」

ときいてきて、ママが「はい、厳しいです」とかなしそうにいってました。


それで、ママは服を脱がし、右腕をだしてくれました。

わたしだけ、肩をまるだしにしてその赤ちゃん肌をあらわにしてました。


まるで遠山の金さんみたいでした。

桜ふぶきはなかったけど、はずかしかったです。


すぐに先生が注射をぶちっとさしてきました。一瞬なんだろうと思ったのですが、すぐにとても痛くなったのでさけんでみました。

ギャー

でも、ママもお医者さまも

「終わったよ、いいこだったね～」

ってほめてくれました。

なんだ、楽勝だと思いました。

あとはお友達との再会をまてばいいのです。



しばらくすると、お友達がやってきました。

とってもあいたかった友達なので、隣に座り、

「最近どうよ」

「わたし豊満なからだになったでしょ」

と話しかけました。

でも、おともだちはぜんぜんわたしをみてくれません。



ほかの女の子たちのほうが気になるようでした。


ちょっとくやしくなったので、ぜんしんでせまってみました。




おともだちはそれでもわたしにはクールな表情しかみせてくれませんでした。

でも、それがまたいいんです。

わたしもママもさとうこういちみたいなしぶい男の人が好きなんです。

いつかふりむいてくれるはずです。

だってわたしこんなにおおきなおしりとほっぺをもってるんですから…




かなり眠くてまなたみたいに寝ぐずりして暴れたい気分です。おやすみなさい…


　　　　　　　　

ありがとうございました。