MID NIGHT-XXX

~眠れない夜のために~

終わらないなにかを…

2013-01-01 15:00:00 | Weblog


2012年12月31日。

日本武道館。

氷室京介カウントダウンライヴ。

武道館へ向かう為の車では無い、久しぶりの電車移動は楽だった。

6時間を超える長時間の車中待機もなく、

サラリと行って、サラリと入場した俺達を待っていたのは、

回復した体調と、

そして事前に思い描いていたイメージとは違った良席という祝福。


武道館という場所は、

本当に席によってその評価が左右されてしまう場所だなと、

つくづく感じたのは俺だけではないだろう。

『Sarracenia』で噴き続けた「スモーク」は、

照明の色と相まって、

毒々しい毒霧のようにその世界観を演出した。

霧が噴射される音、、

「プシューーーーーッ・・・・ッ」という、

"食虫植物の息づかい" さえも確かめることが出来るという、

氷室の歌声とリンクした噴射音は、

俺達に自らの悍ましさを威嚇するかのように鳴り続けていた。

そう、まさに「もう一人の楽器隊」、、

そんな言葉を捧げたいほどの、いい仕事をしていた、

『感じる曲、Sarracenia』だっただろう。

30日のMCで、

氷室は風邪をひいたと嘆いていたが、

そんなことは微塵も感じない歌声で、

『Sarracenia』はもちろんのこと、

『TRUE BELIEVER』では、完全にその歌声に引き込まれてしまう。

そっと目を閉じれば、

終わらないと思っていたあの頃の夏が蘇る…。

氷室京介は、いつも俺達のリアルに寄り添っているけど、

あの『TRUE BELIEVER』は、

俺達の想い出に寄り添うような、

そんな、"過ぎし日" にまで踏み込む、

素晴らしい美声だったのではないだろうか。


「想い出は くりかえせない

  似ていても 同じものじゃない」


http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND63907/index.html


昨日聴いた『TRUE BELIEVER』は、

昔に聴いたそれとは似ているが、決して同じものではない。

それは、俺達自身が変わっていくのだから、

その時代時代で感じる曲というものが、

その時々でどう感じるのか、、何を訴えるのか、

異なってしまうのは当たり前の話なのかもしれない。

しかし、二つだけ、変わらない物があった。

それは氷室京介が、そこで、ただ歌う、

その姿。

想い出は繰り返せないけれど、

そこで刻んだ想い出のすべては、

時には、身を粉にして、

時には、鬼気迫るように、

いつでも真剣だったという、

同じ人がいた。


いつの日か、繰り返せぬ想い出が、

繰り返す事の出来ない思い出に変わる時が来るのだとしても、

氷室京介と共に歩んだ季節は、

その最後の時まで、

きっと俺達の中で輝き続けるのではないだろうか。


そう、


そこで見つめたオーディエンス達の瞳が、

あの頃と変わらない、


少年のような瞳だったように。








■2012.12.31 TOKYO NIPPON BUDOKAN

01.RENDEZ-VOUS
02.PARACHUTE
03.PLASTIC BOMB
04.WARRIORS
05.TO THE HIGHWAY
06.“16”
07.ONLY YOU
08.TRUE BELIEVER
09.永遠~Eternity~
10.IF YOU WANT
11.Doppelganger
12.BANG THE BEAT
13.Weekend Shuffle
14.SUMMER GAME
15.FREE featuring DAITA
16.Sarracenia
17.Bloody Moon(GOSPELS OF JUDAS)
18.LOVE & GAME (Tessey Nakano Remix)
19.忘れてゆくには美し過ぎる...
20.WILD AT NIGHT
21.WILD ROMANCE

~ENCORE~
22.DRIVE
23.The Distance After Midnight
24.ANGEL







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