MID NIGHT-XXX

~眠れない夜のために~

BOØWYとヤンキー論から見る、ある仮説

2013-02-22 00:00:00 | Weblog


先日、BOØWYとヤンキーということに触れたついでに、

俺なりに思う、BOØWYとヤンキー論を語りたいと思う。

まあ、こんな機会でもない限り、語る程のことでもないのだけれど、

あの「MUSIC MAGAZINE」(2月20日発売)でさえも、

ボウイとヤンキーを特集で語るというご時世なのだから、

素人の俺が語ってもどうって話でもない。



BOØWYには、氷室派と布袋氏派みたない枠があったのは御存じの通りだが、

そこで重要なのは、氷室派と言われる人は、

特に布袋氏を毛嫌うということもなかったけれど、

布袋氏派と呼ばれる人は、

氷室が何をしたわけでもないのに氷室を嫌うという "傾向" にあったのだ。

ここで感じるのが、

「MUSIC MAGAZINE 3月号」でも語られていた、

ボウイとヤンキー論に対しての逆説。

つまり、同誌でも綴られていたように、

ヤンキーと呼ばれる人がヤンキー気質の氷室を慕ったのならば、

ヤンキーと呼ばれない人は氷室を嫌ったのではないかという逆の御話だ。

その推測話の中にある論理として挙げられるワードに、

『シングル "Marionette" のPV』がある。

御存じ、このPVには、2つのバージョンがあり、

一つは、舞台裏を含むメンバー4人+黒豹メインで演出された作品で、

もう一つは、アニメーションメインで作られた作品だ。

当時、アニメと言えば、現在程、その文化は認められておらず、

何か、アンダー・グラウンドとは言わないけれど、

やや端に寄せられていた、そんな肩身の狭いカルチャーでもあった。

それに追い打ちをかけるかのように、

何か特異な犯罪が起これば、

その容疑者はアニメファンであったとかという、

そんな世間的なイメージとしても、

"アニメファン=犯罪者予備軍" 

のようなレッテルを貼っていた "特異な世の中" でもあったのである。

当時のアニメファンの中にも、

そこに後ろめたさのような物を感じていた人もいて、

決して自身がアニメファンであることを、

堂々と公言するようなこともなかった時代であったとも言えるだろう。


そんなコンプレックスを抱えながら、そこに放たれた一点の光。

そう、つまりは、

BOØWYを全国区に知らしめた『Marionette』とそして、

アニメで作られた、そのPVは、

まさに、アニメファンにとって、起死回生よろしく、

それに食いつくことこそが正義とでも言おうか、

率先して、その時代に乗ることに迷いはなかったはずなのだ。

しかし、先にも述べたように、

BOØWYという、ヤンキー気質のあるバンドは、

そんなアニメファンの理想形とは言えなかっただろうけれど、

しかしアニメPVという、当時ではあまり見なかったアプローチのPVと、

その完成された作品内容も手伝って、

流れ的に、ボウイ・ブームに乗らざるをえなかったアニメファンも、

決して、少なくはなかったと言えるだろう。

そんな状況下において、自分の立場として設けたのが、

先に述べた、ヤンキー気質の氷室ファンではない、

氷室を嫌う布袋氏ファンという立ち位置でもあったのだ。

当時のアニメファンの彼らは、

いわゆる「オタク」と言われる原型でもあり、

そんなオタクのもう一つの特徴でもある「収集癖」は、

BOØWYの裏音源や、レアグッズ等にも興味を示し、

我こそはファンの先導であると言わんばかりにコレクションをして、

まさに「データとしてのBOØWY」よろしく、

仲間内の間で悦に浸っていたというのも有名な裏話ではないだろうか。

後に某雑誌で、

「ボウイは好きだけどボウイのファンが嫌いなんだよね」

と、ライターに言わしめさせたその真意とは、

そんなオタク気質の独特な形(なり)にあったのだと言えるかも知れないだろう。


まあ、話は逸れたけれど、そんな流れがあって、

氷室派と布袋氏派という、当時設けられていた括りは、

それらのことが「要因の一つ」でもあったのかなと推測出来るのだ。



今も昔も変わらない、

過剰なまでに、ヤンキーを嫌うという体質。

アニメ文化が認められ、

そしてインターネット社会となった今、

その流れは加速していると言わざるをえないだろう。

何事にもそうだけれど、決めつけというものは良くない。

この記事にしても、

あくまで、「要因の一つであったのかな」という補足をしたり、

表題で、「仮説」と宣言してから講釈を述べることこそが、

推測の文章を書く上で、最も重要な御話なのである。





以上■










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