misty green and blue

Life is like an onion...

take off

2016-11-20 | one ok rock / my first story


Taking Off
ONE OK ROCKが歌うこの歌が頭から離れない

きっかけは、昨日観た映画『ミュージアム』だった

決まって雨の日に謎のメモを残し、死体を見世物のように扱い、犯行を重ねつつ自らを‘殺人アーティスト’と名乗る通称・カエル男の猟奇的殺人事件を追う刑事・沢村久志が、犯人を追い詰める途上、彼の仕組んだ巧妙かつ残酷な罠にはまり、絶望的な状況に追い込まれるホラー系スリラー映画の主題歌が、これだった

エンディングで流れた時、かつてELLEGARDENのSalamanderとの出会いで受けた衝撃と似ていた
何故こんなにも心を揺さぶるのか....

曲のタイトルが暗示する意味がことごとく作中に散りばめられていたこととも無関係ではないかもしれない
ふと映画『Seven』が脳裏を掠めた

猟奇殺人を繰り返すカエル男には、美術商の父親と母親が幼少時に残虐な惨殺死体として晒され、亡き者とされたトラウマがあった
3年前に起きた当時4歳だった女の子を誘拐して殺害した後、樹脂で固めて見せしめにした「幼女樹脂詰め殺人事件」の真犯人であり、自身の“芸術作品”を別人の犯行とされたことに激しい憤りを覚えたことが、当時裁判に関わりのあった5人への報復だった
程なく彼の魔の手は沢村の妻子へと伸びてゆく―

彼には日光アレルギーという隠された弱みがあった
やがて逃げ場を失い、追い詰められた彼が思わず屋敷から飛び出した外は生憎の快晴、眩いばかりの日差しが容赦なく彼に照り付ける....

 裁判になれば、俺の作品を皆が見る
 俺がどうして壊れたのかを、学者たちが訳知り顔で論じ合う
 同情する奴も、いるかもな

絶対安静の状態で入院中のカエル男こと霧島早苗を安楽死させたのは、弟を見舞いに来た大手の大学医療センターで働く女医で、両親惨殺事件後名家に引き取られた姉の橘幹絵だった

3ヶ月後、早苗が毒殺されたことで平穏な日常が取り戻されつつあるかのように思われたのも束の間、多忙で5歳になる息子の誕生会すら忘れていたかつての自分を猛省、珍しく将太の運動会を見に来た沢村が撮影したビデオの中に写し出されていたのは、しきりに首を搔き毟る息子の姿だった―


焼け爛れた早苗の顔面を見た時、思わず同情してしまった......少しだけ
幼い将太に日光アレルギーがあったことにも驚愕した

将太の行く末が危ういエンディングが示唆するものは―


哀しくて、切なくて、けれども単なるホラーに収まらない、心に残る作品だった


Taking off (Movie ver.)/ ONE OK ROCK
 


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