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リネージュリゲル鯖に夢中な
筋肉DE MyDearMarieの日記

雨とGenocideと覚醒カレー

2010-09-18 | 嫁と下ネタと青春時代の日記
私の名前はMyDearMarie

ちょっとだけカレーを作るのが上手いということを除けば

ただのしがない喫茶店の主人である。



とある日の午後

季節外れの雨が降り注ぎ 店には閑古鳥が鳴いていた


「さて、この雨じゃ誰もこないだろう・・・閉めるか・・・」


と 外灯を消そうとした時




「カランカラン・・・」



一人の男性客が来た・・・・



「いらっしゃいませ(まったく・・・閉めて歓楽街にくりだそうと思っていたのだが・・・)」



その男は傘をささなかったのであろうか?

・・・ずぶぬれだった。


「お客様、どうぞ・・・」

私は奥から大き目のタオルをもってきて渡した



「・・・ありがとうございます」


強面の男性だったが、キレイな言葉でしゃべる男であった。



私はその男の顔をどこかでみたことがあった・・・


どこであったであろう・・・思い出せない・・・


「お客様、ご注文はいかがいたしましょうか?」


「珈琲をください。あと、少しだけミルクを多めにください。」



このミルク多めという注文・・・確かに以前受けたことがあった・・・



・・・・ぁぁ、思い出した・・・。



この街を震撼させているマフィアの

かつて幹部だった男だ・・・


確か・・・名前は・・・



「お客様間違っていたら申し訳ないですが、確かFireHeart様では?」




「・・・懐かしい名前ですね。そうです、かつてはそう名乗っていました。

 今はGenocideという名前で暮らしています。」



「左様でございますか。お久しぶりでございます。」


深くは詮索しなかった。

彼にとっては一人二人の命を消すことなどなんの躊躇いもないサイドの人間であったからだ



「はい。私も以前ここにきたこと・・・覚えています」


「ありがとうございます。ごゆっくりお寛ぎください」



私は珈琲を差し出し、少し距離をとったところでカップを磨くことにした。



30分経ったころであろうか


彼は珈琲に一口しか口をつけていなかった。




下手に関わるのも怖いものだが、彼はお客様である。


私は意を決して話しかけてみた



「Fire・・・失礼致しました。Genocide様・・・珈琲が冷めてしまいましたかな?
 よろしければお取替えいたしましょうか?」



すると彼はうつむいたまま静かに呟く様に話しだした


「いえ・・・大丈夫です。・・・ただ今の俺にはこの珈琲もちょっと苦くって・・・」



彼には何か心につかえ、思うところがあるようだ・・・。私は少し詮索してみた。




「Genocide様。当店のブレンドはマイルドな口当たりで、苦味と酸味を程よく抑えたコク深い珈琲をご提供しております。・・・もし、苦く感じるのであれば・・・それはきっとGenocide様の中で何か心にひっかかっている苦い思い出などあるのではないでしょうか・・・?」



「・・・苦い・・・思い出ですか・・・。・・・そうですね・・・そうかもしれません。」


意外にも彼は素直に話してくれた。


「私はこの街ではカレーをつくるのがちょっと上手くて、口の固いマスターと評判でしてね。まぁ、自分でいうのも恥ずかしい話ですが、・・・よろしければお話しください。そうすれば貴方様にピッタリの珈琲をご提供できるかもしれません。」


彼はしばらくの間黙ったままであったが、雨の音が少し静かになった頃・・・


ゆっくりと話し始めた



「・・・マスターもご存知の通り、以前はあのマフィアにいましたが、今は俺、別の組織に属しているんです。そして今属している組織は、以前俺が属していたあのマフィアと毎日抗争しているんです。」



「・・・左様でございましたか・・・」


「でも・・・そこに後悔はないんです。今のところで俺は楽しく殺っています。
 ・

  ・・・・・ただ・・・。」




「ただ・・・?」



「一番古い友人で・・・。そいつにだけは謝っておきたかったな・・・って。最近思っていましてね。ただもう、俺はかつての他の仲間を・・・。だから・・・もう今更話せるわけもなくってですね・・・。」





「なぜ・・・Genocide様はマフィアを抜けられたのですか?」




「俺が・・・変われなかっただけです。時代と共に周りの連中はどんどん変わっていった・・・。

俺は・・・それが我慢できなかった・・・。ただそれだけだったんです。

俺たちはマフィアでしたが・・・仲間と集まればゆるい話もするし、家庭だってもっている。

ただ、普通そうに見えても・・・俺たちの仕事は・・・所詮闇の仕事。その仕事は非情でなければならなかったはずだった・・・。それが・・・


・・・・・・情ってやつですかね・・・。

あらざるものがカタチを変えたとき・・・俺は我慢できなかった・・・


        俺は・・・非情でありたかった・・・。」



「左様でございましたか・・・。」



素の彼は、強くもあり・・・脆くもあった・・・。




私はそれ以上言葉をかけなかった





彼にはそれがよかったらしい


「ありがとうマスター。少しだけ・・・楽になった気がします。

 もう元にもどれない仲間たちもいるけど・・・俺・・・もうちょっと殺ってみます。

 恨まれるくらいが・・・今の俺にはちょうどいいような気もしてますし」



「左様でございますか・・・それも・・・難儀な道ですな」



「選んだ道ですから・・・行くしかないです。

 あーなんか腹減ってきましたw 

 ・・・マスター珈琲はいいので、噂のカレー・・・お願いできますか?」





「かしこまりました。Genocide様の涙が、カレーが辛くて涙したものだと言い張れるような

 そんな一皿をご用意させていただきます。少々お時間頂いてもよろしいですかな?」


「はい、お願いします。」




                10分後








「お待たせ致しましたGenocide様。当店自慢の・・・









 覚醒カレーでございます。」



















「・・・マスター・・・。本当にありがとう・・・」




彼は2分かからずカレーを平らげ、そそくさと退店しようとした。






「ありがとうございます。珈琲と覚醒カレーで2mでございます。」


彼は手際よくお会計を済ませてくれた


「マスターごちそうさま、ありがとう・・・。

 あと・・・


 今だから言います。


 俺は今日ここに・・・


 あのマフィアと繋がりある貴方を殺しにきたんです。」





「存じ上げておりました。いつでも殺れたでしょうに・・・なぜ?」




「・・・殺すまえに覚醒カレーを食べたかっただけなのかもしれませんね」



「左様でございますか。でしたら・・・今・・・どうですか?ごらんの通り私は丸腰ですが」




「カレーが辛かったせいでしょうか。・・・いまはやめておきます。

 でも次は殺します。 


 では・・・



 ・・・っと、最後にマスターひとつ殺す前にお話が。」





「何でございましょう?」





「アイツに・・・悪かった・・・。って伝えてもらえませんか?」





「私を殺そうとしている貴方の依頼などひきうけるわけがないでしょう・・・・



 と

 
 言いたいところですが、貴方様は私のカレーを褒めて下さいました。

 伝えておきましょう」




 「ありがとうマスター・・・」



 振り返らずに呟いた彼はまだ雨の止まぬこの闇に消えていった・・・




 ただ、この日の雨音は少しだけ・・・優しい音だった気がする。


                             END




(アトガキ)
ごめん・・・本当にこのブログに迷走しているwww




ちなみに80%ノンフィクションです
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (NNまん)
2010-09-18 10:26:30
暇人めWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
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Unknown (mdm)
2010-09-18 10:30:27
てかたった今携帯でなぞまんさんブログにコメント残してきたんですがw
同じ時間にお互いのブログみてるとか
やはり貴方は運命の人?( ̄ω ̄)
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Unknown (いりゅ)
2010-09-19 02:48:26
今までずっとROM専でしたが、ツボに入って面白かったので初めてコメントしますwww
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Unknown (MKT)
2010-09-20 02:23:33
久々にがんばったねwwまりぺwwww
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そんなあなたに (アク鯖プリ)
2010-09-20 20:35:20
GunGraveというアニメがオススメです。
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