思うこと U+2161

自分への反省 確認

青木 小林一茶 5

2016-09-17 14:00:16 | 記事
一茶 一茶俳句の本質は何か

耕さぬ 罪もいくばく 年の暮れ
鍬の罰 おもひつく夜や 雁の鳴く
又ことし 娑婆塞ぎぞよ 草の家

荒凡夫 あらぼんぷ まぁ大したもんじゃ ないけど 頑張りますょ 簡単にはへこたれませんょ 小さい時から苦労してますから

今の所はこれかな 一茶の大枠は
上三句 鋤鍬持たず俳句を囀り生きて来た
こんな罪な生活何年になるかな 罰が怖ょ
又ことしも しやばふさぎ 不耕の民が
荒凡夫 でもね そうとしか生きられないん
ですよ 簡単にはへこたれませんょ しぶ
とくやっていきます

芭蕉976句 蕪村2918句 一茶2万千二百句
だそうで 高橋順子 一茶いきもの句帖 小学館文庫にかえるや雀昆虫などの句が483句
選んでるもっとあると思う 倍でも芭蕉と同じ 一茶の俳句は素描 デッサン スケッチ
蕪村は文人画 芭蕉は絵画 これなら句数の差は納得出来るけど 一茶の周りにはかえるや昆虫一杯いるから面白いと思えば俳句の素材になる かえるなんかどう見ても面白いあの姿形 声 それに跳ぶ俳句も絵にもなる
青木美智男 小林一茶 岩波新書 山川出版







青木 小林一茶 4

2016-09-17 13:13:06 | 記事
15から25歳迄の10年間が分からないと言うことで 当然ですよねぇ 奉公に出た子供の記録なんか余程なんかないと残らない
でも青木は知識と資料で一茶の生活を想像させてくれる 一茶の俳句をその証明として出してる ちゃんと句解してるのでなるほどと分かるでないと 苦労 辛酸を舐めた
んだと思う 出代でがわり 3月5日に年季奉公の交替日 季語にも成ったみたい 一茶は板橋宿にその光景を見に行ってる 其処は故郷から奉公に出る人達が集まる所みたいでお国言葉や唄が聴こえる 江戸生活のつらさか 故郷への思いか 故郷を感じられる訛り 唄が聞こえる所 ちゃんと俳句も出してる 啄木の なまりなつかし停車場の が浮かぶ 辛かったんだろうなぁと想像出来る
江戸の貧しい人達の生活環境 時代背景をちゃんと書いてくれてそれに一茶の俳句を選句してる 不明の10年も江戸の生活も 何と無く想像がつく

青木 小林一茶 3

2016-09-17 12:36:22 | 記事
15で江戸に出て五十歳で帰る今更百姓仕事なんかできない 百姓の大変さをよく知ってるこれから本格的に鋤鍬持って百姓をやる時に出た 35年間鋤鍬持ってない 出来るわけがない そこのところも詠んでるこれは一茶の本質に関わる句 国粋的思想の持ち主の句 とは比較にもならない 不耕の民
鋤鍬持たず俳諧を囀る人間 だと深く認識して生きてる わかってはいるけど其れでもそうとしか生きられない 今更どうしようもないと この辺の句は胸打つ 35年間働き盛りに鋤鍬持たなかった者が農民詩人か農民か?と言う疑問も出てくる 故郷に帰っても農民をやったとも思えない其れでも
農民詩人か そんな冠いるのか これらのことは皆青木の小林一茶を読んで思ったことを僕の想像 思う所を書いてる 其れ程青木の小林一茶はいろんなことを教えてくれる

青木 小林一茶 2

2016-09-17 12:02:11 | 記事
農民詩人とも言われるけど一茶は農民か?
継母との折り合い悪く父親は一茶15で江戸に奉公に出す 辛かったと思うしかし百姓をやっていくには女房はいろんな意味で要る どっちを取るか悩んだと思う3歳で母親を亡くし母親に甘えること無く淋しく辛い
子供時代を過ごしたのを見てるから継母とうまくやっていけたらと 守ってくれたお婆ちゃんが亡くなって 義弟も生まれると
出さざるをえなかった 一茶の家は中の上で奉公に出なくても良かった本百姓 だから遺産相続問題も起こった 父親は一茶に
財産を残した 15で江戸に奉公に出したの思いもあったと思う 15で江戸に出たものが五十歳で故郷に帰るそれで財産分けろは無いだろうが継母側の言い分かと想像出来る 村人もそちらに立つ 義弟らの苦労を見てきてるから 一茶はその辺のところも俳句に詠んでる 2時間ドラマにもあるやつ
一茶もそこんところはわかってはいるけど
故郷に帰ると決めたからには経済的基盤はどうしてもいる 引けない 村の長老や和尚さんらか中に入ってなんとか解決したんだと思う 都会でお金を貯めて 退職金で田舎暮らしが今あるけど一茶はそんな余裕ないから 父親の証文頼りに何とか手に入れることができた その句もある

青木美智男 小林一茶 1

2016-09-17 11:08:08 | 記事
一茶の本が7冊出たので安かったので全部買った 特に青木の 小林一茶 岩波新書 山川があったので 江戸後期時代史の青木は読んで知ってたのでいつか読みたいと思っていて期待通りの本で色々教えてもらった
一茶伝はもう読まないかもしれないあと
栗山理一の一茶と金子兜太の 荒凡夫一茶
青木の本は江戸後期の専門家としてその
知識と資料で一茶の時代を見せてくれる
それを一茶の俳句で裏打ちするその選句が的確で説得力もあるし納得もさせてくれる
句そのままだとイマイチわからぬのが俳句で背景を知るとなるほどそうゆう意味かと分かる 俳句の解釈は難しいと改めて思う
たった十七字しかない 説明は駄目だから
研究者の助けが無いと正しく読めない
俳句は日本人なら誰でも作れるけど 解釈は語釈 句解が無いとどうにもならない
青木はちゃんと句解もやってくれてるので
一茶を正しく読める 一茶を国粋的思想の持ち主と言う人もいる そんな句もあるけど 一茶俳句の本質でも無いしどうとゆうことも無い句がほとんど ロシアが開国を求めてやってきた時の句 まあ日本のほとんどの人が持ったであろう感想を俳句にしただけで国粋的思想の持ち主は大層な言い様 確かに国学にも興味も持ったみたいだけどどれ程の影響を受けたか分からない
ただ国粋的思想の持ち主はオーバー 青木もそこまでは言ってない