史跡ハンター 臥龍

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幕末史跡めぐり・其之二十~鹿児島編Part.4

2009年02月17日 | 幕末~明治史跡めぐり
2月17日(火)4/4
「鹿児島編」も“Part.4”で終わりです。

これは「鹿児島中央駅」前の『若き薩摩の群像』です。

そして13:50『西郷屋敷跡』に着きました。
『南洲(西郷隆盛)翁使用の井戸』が今も残っています。

これは『西郷』と庄内出身「菅実秀」の会見の像です。
この「菅実秀」は元「庄内藩(山形県)の家老」だった人ですが「会津藩」「庄内藩」は幕府派だった藩で、官軍の『西郷』たちと激しい戦いを行って敗れたのですが、『西郷』のはからいで庄内藩の処罰が寛大になったということがあり、以来「菅実秀」は『西郷』を尊敬していました。
これは明治8年に「菅実秀」がこの屋敷に『西郷』を訪ねて来て、対話している姿です。
13:55『西郷屋敷跡』を出ました。

そして14:00「鹿児島中央駅」に着きました。
それから自転車をしまい、14:28発の「JR日豊本線」に乗りました。
15:12「国分駅」に着きました。
今日はもともと「国分」にホテルを予約してあるんです。
でも「鹿児島市内」の史跡ハントが思ったより早く終わったんでね…明日行く予定だった『塩浸温泉』まで行ってしまおうとやって来たワケです。
今回の旅でもっとも難航すると思われていたのが、ここ「霧島温泉郷」なんですが…やっぱり『塩浸温泉』まで行くバスが2時間以上待ちだよ…
まだ15:30だからね…チャリで行っちゃうことにしました。

まだ「国分駅」から、そう遠くない所にはカワイイ「西郷人形」があったりしたけど…30分くらい走ってたら、こんな山の中ですよ…

『塩浸温泉』に向かう途中には『熊襲の穴』がありました。

16:20ちょっと上がってみることにしました。

どっかにあった観光案内で『坂本龍馬』と『お龍』もここに来た…って書いてあった気がしたんでね。

「熊」のように猛々しく勇ましい曽ヒトを「古事記」「日本書紀」では「熊襲(くまそ)」と呼び、首領「川上タケル」が女装した「日本武尊(やまとたけるのみこと)に謀殺されるという説話を残しています。
再び『塩浸温泉』を目指して自転車を漕ぐ…ってか、ほとんど緩やかな上り坂なんで押してました。

16:55やっと『塩浸温泉』に着きました~。
「高知の桂浜」「熊本の霊巌洞」「天草」までは「俺ってタフだなぁ、まだまだ若いぞ」って思ってたけど、さすがにもう「俺ってバカじゃないのか?」って思えて来た…
3X歳の男が20インチタイヤの折りたたみ自転車で往復20Km以上走るんだよ…
それでも全然今まで脚が筋肉痛になっていないのは「キン肉マンの火事場のクソ力」じゃないけど…「旅バカのアドレナリン」が出ちゃってるんだろうな。

慶応2年(1866年)2月29日『坂本龍馬』は『お龍』とともに「日本で最初の新婚旅行」に出ました。
「鹿児島」に向かう船上で『龍馬』が『お龍』に言いました。
「王政復古のあかつきには、汽船を一隻こしらえて一緒に日本の沿岸を回ってみようか」
それに『お龍』が答えました。
「私は家なんて要りません。大きな船で日本はおろか外国の隅々まで行ってみとうございます」
3月10日に「鹿児島」に着き、その後ここ『塩浸温泉』には18日間も滞在しているのです。

『龍馬』と『お龍』が出会ったのは、『龍馬』が「京都」で定宿にしていた「寺田屋」でした。
1864年『龍馬』30歳の時でした。
『龍馬』は『お龍』のことを「まこと、おもしろき女」と言っていたそうです。
「思ひきや 宇治の河瀬の 末つひに 君と伏見の 月を見むとは」…『龍馬』が『お龍』に詠んだ句です。

2人の「新婚旅行」は4月中旬頃まで続きました。
『龍馬』の生涯で最も平穏な日々を過ごした時期でした。
『龍馬』暗殺の1年8ヶ月前ですね…
その後『龍馬』は『お龍』を「下関」に預け、『船中八策』『大政奉還建白書』などを作り上げ、奔走していました。
1867年9月20日「下関」で『お龍』と2日間をともに過ごしたのが2人の最後の時間でした。
そして1867年11月15日「京都」の「近江屋」で『龍馬』は暗殺されました…
「又あふと思ふ心をしるべにて 道なき世にも出ずる旅かな」…『龍馬』が『お龍』に残した句です。
『龍馬』の死後『お龍』は、『龍馬』が万一のために書き残していた遺書の通り土佐の坂本家に身を寄せるも、坂本家との関係は良くなかったと言います。
その頃『お龍』は「誰にも見られたくない」と、これまで『龍馬』から貰った手紙を全て土佐の浜辺で焼いてしまいます。
その後『お龍』は「京都」に戻った後、「東京」に出て来ました。
そして最後は俺の地元「横須賀」に移り住み、再婚しました。
でも『龍馬』と過ごした3年余り(実質一緒にいた時間は短かったでしょうね…)は『お龍』にとっても忘れられない日々だったんですね…

17:05『塩浸温泉』を発ちました…
ホント“史跡ハンター”は苦労して史跡をハントしに行っても、滞在時間はほんの少しだからね…

帰りは楽でした~全くペダルを漕がずに下るだけだったからね。
途中「飲める温泉」があったんだけど…「まずぅ…」
ちょっと駅近くのブックオフに寄り道したけど、18:20「国分駅」に着いちゃったよ。
そしてホテルに行ったんだけど、開いてないじゃん。
電話番号をメモしてあったんで電話してみると、下の店で受付をしてるんだと…驚かせやがって。
それから近くのコンビニで夕飯を買って部屋で食べました。

いや~今日はまさか『塩浸温泉』まで行けるとは思ってなかったなぁ。
これで明日が楽になるよ…では、明日は「番外編」として今日の続きである『龍馬・お龍のハネムーン』(高千穂峰)をレポートします。



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