SP-memo

chibi-desu

オーランド・ブルームさんを池田SGI会長が歓迎

2006年08月07日 | スピーチ

〔ハリウッドの人気俳優〕
オーランド・ブルームさんを池田SGI会長が歓迎

◇◇理想に生きよ 劇のごとく!人生の最高峰へ共々に!

 若き芸術の貴公子、ようこそ――池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は7月30日、世界的に著名な俳優のオーランド・ブルームさんを、長野研修道場に歓迎した。「ハリウッドで、今、最も勢いのある若手俳優」と評されるオーランドさんは、英国出身のSGIメンバーである。SGI会長夫妻とオーランドさんは、初の出会いを喜び合い、芸術と人生、家族愛と友情、環境保護と人間の行動などをめぐり、親しく語り合った。

 空は青く、大きな白い雲が、ゆったりと流れていた。
 午後1時半。オーランド・ブルームさん一行を乗せたバスが、みずみずしい緑に包まれた長野研修道場に到着。
 「ウエルカム!」――大歓声の中、バスを降りたオーランドさんは、世界を魅了する、さわやかな笑顔で手を振り、出迎えた数多くの同志にあいさつ。
 にぎやかに三色旗の歓迎を受けた。

◇◇池田先生と進みたい!大誠実の心で
●待ち望んだ瞬間

 そのすぐ先で、両手をVサインのように高く挙げて、池田SGI会長が、待っていた。
 オーランドさんは、両手を広げたSGI会長の胸に、まっすぐに飛び込んでいった。
 さらに、がっちりと握手。「世界一の若き芸術家、ようこそ、お越しくださいました! 日本の多くの人々が皆、あなたの友人です。よく来てくださいました!」とSGI会長。
 この時を待ち望んでいたオーランドさんも、うれしそうに日本語で「アリガトウ!」と。
 SGI会長は「オーランドさんの素晴らしいご活躍は、すべて、うかがっています。お母さまも喜んでおられることでしょう」と。
 オーランドさんも深くうなずいて、「私もそう思います!」
 さらにSGI会長夫妻は、来日していた女優のケイト・ボスワースさん、同じく女優でオーランドさんの姉のサマンサ・ブルームさんらの来訪を心から歓迎。
 全国の壮年・婦人・青年部の代表らとともに盛大に祝福した。

●妙法の剣を掲げ師を心に抱(いだ)いて

 今、世界で最も注目される米ハリウッドの若手俳優であり、同時に、SGIメンバーとして活動するオーランドさんは、あふれる思いを綴ったカードを、SGI会長に手渡した。
 カードには、次のように――。
 「親愛なる先生。
 法華経の剣を掲げ、誠実をわが規範とし、あなたをわが師とし、全宇宙の善なる力を味方として、私は、広宣流布を目指します。
 そして、山頂から四方をはるかに見渡す日まで、険しき妙法の山を登攀(とうはん)しゆくことを誓います。
 山の頂(いただき)において、私は、感謝を抱(いだ)いて、次なる生命の冒険への旅立ちに挑(いど)みます。
 生々(しょうじょう)世々、あなたとともに、多くの山を登攀しゆくことに、わが胸は躍るのです。
 あなたの弟子にして友――オーランド・ブルームより」
 「先生のスピーチを読んだ感動を、そのまま書き記しました」とオーランドさん。
 SGI会長は語った。
 「私たちは同志です。永遠の同志です。
 スウェーデンの劇作家ストリンドベリは言いました。『俳優は役を支配すべきで、役に支配されてはならない』(千田是也訳『俳優論』早川書房)と。
 大事なのは自分自身に生き切ることです。オーランドさんは、その通りの人生を進んでいます。
 役者だけ、仕事だけ――そうであれば平凡です。
 本当に、人々のために、社会のために、永遠の哲学である仏法のために生きておられる。その姿は尊いです。一番、価値ある生き方です」
 「私は、必ず行動します。池田先生、見ていてください!」と、社会のため、世界のために貢献の人生を誓うオーランドさん。

●最後の勝利を!

 SGI会長は続けた。
 「長い、長い人生です。最後の最後まで、大いなる理想に向かって生き抜いていくのです。
 黄金の夕日が、大空を真っ赤に染め上げながら、荘厳(そうごん)な輝きを放つように、人生の最終章を見事に飾っていくための仏法です。
 そのために、一年一年が戦いです。一年一年が勝負です。
 今の成功が未来の成功とは限らない。
 『最後の勝利を!』。これが永遠の勝利です。友人として、私は申し上げます」
 SGI会長の声は、一段と強く響いていた。
 全力であった。真剣であった。
 「オーランドへの励ましを聞いていて、自然と涙があふれてきました」と一行が、ほおをぬぐう光景も。さわやかな感動が会場を包んだ。

●真心の香り

 会見会場の入り口には美しいランの花が。
 「ランの花は、高貴な方を迎える心の象徴です。東洋の伝統です」と重ねて歓迎の心を伝えるSGI会長。
 また研修道場からは、雄大なロマンの浅間山(あさまやま)眺望(ちょうぼう)できる。
 SGI会長は、恩師・戸田先生と見つめた懐かしい景観を思い起こしながら、約220年前の噴火によってできた奇岩(きがん)「鬼押(おにおし)出し」の名前の由来を一行に紹介するなど、語らいは終始、和やかに――。
 席上、オーランドさんの芸術・文化への多大な貢献を讃えて、「創価芸術賞」が授与された。
 その際、SGI会長は、「私たちが贈る賞は、権威の賞でもなければ、有名な賞でもないかもしれません。しかし、真実に文化と芸術を愛する民衆からの賞です」と語り、自らの手で証書とメダルを手渡した。
 「写真で見ても、映画で見ても素晴らしいですが、素顔は、もっと素晴らしいですね――先ほど私の妻も、そっと語っておりました(笑い)」とSGI会長。
 香峯子(かねこ)夫人は、微笑みながら、「皆さん、本当に素敵な方々ですね。お忙しいところ、本当によく来てくださいました」と遠来(えんらい)の労(ろう)をねぎらった。

◆SGI会長――あなたの勝利はお母さまの勝利
●母の励まし

 オーランドさんの成長に大きな影響を与えたのは、お母さんの存在だという。
 母のソニアさんもまた、芸術にとても造詣(ぞうけい)が深い。つねに励ましを忘れず、演劇や詩、絵画や音楽など万般(ばんぱん)にわたり、オーランドさんの才能を伸ばしてきた。
 「オーランド」という名前には「国中(くにじゅう)に名前を轟(とどろ)かせる」という意義が込められているという。
 SGI会長は、まさしくオーランドさんが国中、世界中に名前が轟く大俳優になったことを讃え、「オーランドさんの勝利は、お母さまの勝利です。偉大なお母さまに、くれぐれもよろしくお伝えください」と語った。
 オーランドさんは、何度もうなずき、胸に手を当てながら、SGI会長に感謝。「ありがとうございます。私も、本当に偉大な母だと思っています」と。
 同席していた、姉のサマンサさん、ケイト・ボスワースさん、オーランドさんに絵画を教えていたデビット・マイルズさん、幼なじみのクリス・ギフォードさん、アメリカの友人シンビー・ホールさんらが微笑みながら、二人のやりとりを見つめていた。

●試練を超えて

 オーランドさんは少年時代から活発で、けがが絶えなかったという。
 イギリスの名門ギルドホール音楽演劇学校で俳優を目指して努力していた21歳の時、大きな試練に遭遇(そうぐう)する。3階の高さから転落し、背中などを折る大けがをしてしまったのだ。医師からは“一生歩けないかもしれない”とまで言われた。
 しかしオーランドさんは、家族や友人の励ましを受け、奇跡的なカムバックを遂げる。そして、この試練を糧(かて)として人間的に大きく成長。支えてくれた人々への感謝を、今も忘れない。
 SGI会長は、「仏法は人間革命と宿命転換の大法です。これからの、長い、偉大な使命の人生を、絶対に無事故で勝ち進んでいかれるよう、私も、妻も、大勢(おおぜい)の日本の友人も真剣に祈っていきます」と心情を語った。
 さらに、「心の堅固(けんご)さによって諸天善神(しょてんぜんじん)の守りは強い」(御書1220㌻、通解)との一節を拝しつつ、「毎日、『きょう一日の無事故』を、強く、深く、祈り続けることで、宿命は必ず転換できるのです」と強調。
 「もし今度、けがをしたら“罰金”ですよ!」とユーモアを込めて語りかけると、語らいの場は大きな笑いに包まれた。

――映画「ロード・オブ・ザ・リング」の高貴な弓の勇者レゴラスの叫び
――絶対絶命のピンチに「友が一緒だ!」

 昨年、SGI会長のもとに、オーランドさんから、自らが出演した『ロード・オブ・ザ・リング』のDVDが届けられた。
 同作品は、世界各国で興行(こうぎょう)収入の記録を打ち立て、米アカデミー賞を多数の部門で受賞した大作である。
 世界に真の平和を取り戻すため、勇者たちが強大な悪の勢力と戦い、崇高(すうこう)な使命を果たしていく物語。
 オーランドさんはこの映画で、高貴な弓の名手であるレゴラス役を見事に演じ、世界中から大喝采を送られた。
 映画の中で、圧倒的な敵に囲まれたとき、オーランドさん演じるレゴラスは、仲間を誇り高く励ます。
 「友が一緒だ!」――と。
 SGI会長は、こうしたストーリーに触れながら、大理想を目指す同志愛にも通ずる精神であると語り、友情の絆深く、ともに未来へ進んでまいりたいと語った。


◆富士のごとく不動の自分に
●未来創大生へ

 SGI会長との会見の前日(7月29日)、オーランドさんは東京・八王子市の創価大学を訪問。
 同大学で行われるオープンキャンパス(学校見学会)に来る若者たちのために、色紙に直筆でこう綴った。
 「未来の創価大学の学生の皆さんへ
 山を登攀(とうはん)することなくして、山の頂上からの眺望を得ることはできない。
 皆さんのご多幸を祈りつつ」
 30日のオープンキャンパスで、このメッセージが紹介されると、ハリウッド・スターからの真心の励ましの言葉に大きな感動が広がった。
 SGI会長は、未来に生きゆく友、そして未来の創大生・短大生のために重要な指針を贈ってくれたことに深く感謝しつつ、次のように。
 「日本の文豪(ぶんごう)は、書きました。
 『あれになろう、これに成ろうと焦心(あせ)るより、富士のように、黙って、自分を動かないものに作りあげろ』(吉川英治著『宮本武蔵』)と。
 私の友人であるゴルバチョフ元ソ連大統領は、モスクワの自分の執務室に、私が撮影した富士山の写真を飾ってくださっています。
 『人生、富士のごとく!』――これが、私とゴルバチョフ氏の一つの合言葉でもあります。
 山を愛するオーランドさんも、ますます、富士のごとき名優と光っていただきたい。
 そして、ヒマラヤのごとき勝利と栄光の連帯を築き上げてください!」

●頂点に登るには勇気と執念!

 オーランドさんは、SGI会長の励ましに感謝しつつ、チャリティーのため、エベレストに登山したいとの希望を持っていることを伝えた。
 SGI会長は、ネパール訪問の際、ヒマラヤの銀嶺(ぎんれい)を写真に収めた思い出を術懐(じゅつかい)。出会いの記念に、自らが撮影した写真を贈った。
 ――夕日に輝く金色(こんじき)の峰々(みねみね)。ふもとの家々から、夕餉(ゆうげ)の支度の煙がたなびく――
 この写真を見たネパールの大使は語った。
 「印象派の絵のようです。山岳(さんがく)写真は多いが、ヒマラヤと庶民の家々を一緒に撮る人はいません。無限に想像力が広がります」(マテマ元駐日大使)
 SGI会長は、世界で初めてエベレスト登頂(とうちょう)に成功した登山家ヒラリー卿(きょう)から書籍を贈られたことに触れ、「最後には人間自身の資質が決め手になる。つまり、勇気、工夫、柔軟性、機転、忍耐、決断力、根気、目的への執念などといった資質が大切になる」(ニュージーランド研究同人会編著『ニユージーランドの思想家たち』論創社)とのヒラリー卿の言葉を紹介。
 これらの資質を発揮する最極(さいごく)の力の源泉こそ信仰であると述べた。
 胸に深く刻みつけるように、SGI会長の一言一言に、真剣に耳を傾けるオーランドさん。
 「きょうの先生のお話は、これまでの私のすべての疑問に答えてくださいました」と、しみじみと語った。

●「愚人に憎まれたるは第一の栄光」

 ここでSGI会長は、イギリスの劇作家シェ―クスピアの次の言葉を紹介。
 「恐るるな 天を裂く火も」「地を揺るがす雷(いかずち)の音も」
 「恐るるな 人の誹(そし)りも」(小田島雄志訳「シンベリン」、『シェイクスピア全集Ⅵ』所収、白水社)
 そして、こう語った。
 「オーランドさんも、これまでの悪意の中傷や虚偽の報道によって、いやな思いをされたことがあると聞きました。
 私もそうです。
 日蓮大聖人は『賢人、聖人は罵詈(めり)して試(こころ)みるものである』(御書958㌻、通解)と仰(おお)せです。
 人からほめられてばかりで、何の批判もされない。そんな人間は薄っぺらです」
 オーランドさんは、深くうなずきながら、本当にそうだと思います」と。
 SGI会長は、さらに力を込めた。
 「牧口初代会長は『愚人に憎まれたるは第一の栄光なり』と述べました。学会の三代の会長は、この精神で戦ってきました。
 今の時代は、仏法から見れば人々の心が濁った時代です。
 優れた人がいれば、それを妬んで足を引っ張ろうとする人間がいるものです。
 しかし、そうした輩(やから)など悠然と見おろして進んでいくことです」

●「七人の侍(さむらい)」を演技の参考に

 また、語らいは、再び映画をめぐって。
 SGI会長は言った。
 「私の小説『人間革命』は、映画会社からの強い要請もあり、30年ほど前に2度、映画化されたんです」
 映画「人間革命」は1973年9月に公開され、観客動員数は500万人といわれる。日本映画の興行収入の記録を塗りかえたほか、青少年映画審議会の推薦(すいせん)映画にもなった。
 また76年6月に公開された「続・人間革命」も、前作を超える大ヒットとなり、その年の日本映画で第1位の興行収入を記録している。
 SGI会長が、「映画『人間革命』の脚本は、日本を代表する脚本家の橋本忍(しのぶ)氏はが担当してくださったんです。橋本氏は、黒澤明監督の映画『七人の侍』の脚本も手がけた方です」と語ると、オーランドさんは驚きの表情を浮かべて言った。
 「そうでしたか! 私は、この『七人の侍』の登場人物が本当に大好きなんです。
 私は『ロード・オブ・ザ・リング』でレゴラスの役を演じましたが、その演技に当たっては『七人の侍』を何度も見て、参考にしたんです」
 〈『七人の侍』には、世界的俳優の三船敏郎(みふね としろう)氏が出演している。SGI会長との語らいの後、オーランドさんは三船氏が学会員であり、SGI会長と深い交流を結んでいたことを聞き、非常に喜んでいたという〉
 オーランドさんには、不思議な魅力がある。
 強い向上心とひたむきさ。世界的なスターでありながらも、一人の青年として真摯(しんし)に学び、向上していこうとの思いが真っすぐに伝わってくる。
 そのすがすがしさが、多くの人々の心を動かすのかもしれない。

◇◇〔オーランドさん〕
地球温暖化の防止へ 一人の行動が世界を変える!
●スーツケースが「わが家」!?

 二人の語らいは、さらに親しみのこもったものに。
 SGI会長が「また、ぜひお会いできればと思うのですが、家はどちらでしょうか?」と尋ねると、オーランドさんは、「じつは……スーツケース(旅行カバン)の中に住んでいるんです」と。
 会場は、温かな笑いに包まれた。
 ――映画の撮影ロケなどで、世界を飛び回る日々が続くオーランドさん。自宅でゆっくりと過ごすのも、ままならない状況という。
 オーランドさんは続けて、こう語った。
 「ロンドンに家があるのですが、今は改装中です。環境に優しい『グリーン・ハウス(緑の家)』にしようと思っているのです。
 今回の来日は、(新潟で行われた)『フジロックフェスティバル』に出席するためのものでもあったのですが、このフェスティバルには、『グローバル・クール』という環境保護団体が協力していました。
 この団体は、地球温暖化の防止のために活動しているのです」

●「未来もまた先生とともに」

 さらにオーランドさんは、深刻化する地球温暖化問題の状況に触れ、自身の行動を通して、地球環境の改善に取り組んでいきたいとの思いを語った。
 その際、例えばイギリスや日本のすべての人が不使用時に電気製品の電源プラグを抜くだけで、膨大な量の電力を節約できるとの考えを紹介。
 一人一人の意識の変革、一つ一つの小さな行動の積み重ねが、大きな変化をもたらすことができる。まさに仏法が説く原理と同じであると思うと述べた。
 SGI会長は、「大変に重要な問題です。このままでは地球は崩壊してしまいます。人類は窒息です」と述べ、深い賛意を示した。
 また、環境問題への取り組みでノーベル平和賞を受賞したマータイ博士と昨年、会見したことに触れ、地球環境の改善こそ、人類の未来にとって最優先すべき課題の一つであると語った。
 オーランドさんは、深い感動を込めて言った。
 「私は、この長野の地を訪れて、すばらしい自然環境に心から感動しました。この緑を未来の世代にまで残したい――そう思いました。
 そして未来もまた、池田先生とともに生まれてきて、この緑の中でお会いさせていただきたい。そう思っています」
 SGI会長は力を込めた。
 「オーランドさんは、真剣に人類の未来を考えておられる。私は本当にうれしい」
 「これまで人類は工業優先、経済優先に走り、大事な“自然との共生”を忘れてきました。大きな反省をしなければなりません。
 仏法では依正不二(えしょうふに)と説きます。『正報(しょうほう)』は人間、『依報(えほう)』は環境を意味します。人間と環境は一体不二であり、環境を破壊することはすなわち、人間自身を破壊することにつながるのです」

●真の友人として

 映画と人生、信仰、そして人類の未来……多岐(たき)にわたった初めての語らいの時は、またたく間に過ぎて――。
 SGI会長は別れを惜しみつつ、「あなたは本当の友人です。同志です!」と述べ、オーランドさんと固い握手を。
 そして、何度も語りかけた。「どうか健康第一で! お元気で! またお会いしましょう!」
 「私こそ、またお会いできることを願っています! サンキュー・ベリーマッチ!」――若き名優は、さわやかな余韻を人々の心に残して、車中の人となった。

************************************************************
【オーランド・ブルームさん】
現代のハリウッドを代表する若手俳優。人気、実力ともに群を抜く、次代の映画界を担うトップスターである。

 1977年1月13日、英国のカンタベリー生まれ。29歳。
 俳優を志し、16歳でロンドンへ。20歳のとき、『オスカー・ワイルド』で映画デビュー。英国随一の名門ギルドホール音楽演劇学校に学び、多くの舞台に挑戦。演劇の基礎を徹底して身につけた。
 22歳の時、ギルドホール卒業の2日前に、大作『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラス役を射止める。同作品は、各国で記録的な興行成績を収め、米アカデミー賞各部門の賞を多数受賞。オーランドさんは、端正な風貌と華麗な名演技によって、世界的な人気を得た。
 現在、日本で公開され大ヒットとなっている。『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(シリーズ第2作)にも出演し、絶賛を博している。
 その他の主な出演作は『ブラックホーク・ダウン』(2001年)、『トロイ』(2004年)、『キングダム・オブ・ヘブン』(2005年)、『エリザベスタウン』(同)。
 姉のサマンサ・ブルームさんも女優。姉弟での共演作もある。
************************************************************

(聖教新聞 2006.08.07)