2005年の東京外国為替市場の円ドル取引の出来高が1日平均で約90億ドル(1兆500億円)と、2000年以来5年ぶりの高水準に達する見通しとなった。景気回復による外国からの投資や、長引く低金利を嫌って個人が外貨建て金融商品への投資を拡大していることが大きな背景だ。
外為市場としてはロンドンとニューヨークには依然及ばないものの、欧米系の有力銀行が為替取引の機能を再開、強化する動きも目立っている。バブル崩壊とともに沈んだ「トーキョー・マーケット」に“復権”の兆しが見えてきた。
今年の円相場は日米の金利差を背景に、1ドル=102円台から一時121円台に乗せる大幅な円安となった。日銀の外国為替統計によると、1日平均の円ドル出来高は26日の取引までで前年比3・5%増の90億4000万ドルと2000年に匹敵する勢い。市場介入のなかった年としては近年にない出来高で、円安が進んだ12月初旬は160億ドルを超える「大商い」が続いた局面もあった。
外為市場としてはロンドンとニューヨークには依然及ばないものの、欧米系の有力銀行が為替取引の機能を再開、強化する動きも目立っている。バブル崩壊とともに沈んだ「トーキョー・マーケット」に“復権”の兆しが見えてきた。
今年の円相場は日米の金利差を背景に、1ドル=102円台から一時121円台に乗せる大幅な円安となった。日銀の外国為替統計によると、1日平均の円ドル出来高は26日の取引までで前年比3・5%増の90億4000万ドルと2000年に匹敵する勢い。市場介入のなかった年としては近年にない出来高で、円安が進んだ12月初旬は160億ドルを超える「大商い」が続いた局面もあった。