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MVCメディカルベンチャー会議

The United Doctors of Innovation ☆ http://mvc-japan.org/

第66回MVC定例会in東京

2008年08月09日 | MVC定例会
映像の果たす医療コミュニケーションについて学ぶため、ブルーマジックエンターテイメント株式会社代表取締役社長の村松高王氏を講師にお招きして講義いただきました。

①私は日本オラクル、アップルジャパンを経て、現在の会社、ブルーマジックエンターテイメント株式会社を設立しました。日本オラクルに執行役員として在籍していた頃は、病院機関と共同して医療データベースを創るプロジェクトに関わってきました。 アップルジャパンでは営業部のトップとして、手術画像をキャプチャーして患者さんに伝える商品を扱ってきました。

②医療をデータベース側から支える仕事をしてきましたが、デジタル化できる医療情報は、ヒトゲノムから電子カルテまで非常に多岐にわたります。様々な医療シーンをデジタル化してデータベースにストックすることは、医療現場における実務だけでなく、医師―患者間のコミュニケーションも円滑にします。

③当社の映像コンテンツの特徴は、モーショングラフィックという3Dのアニメーションを用いることです。患者への分かりやすさと、医療行為の客観性を両立するよう解説しています。現場の用途に合わせた映像を開発しており、医師が病状説明をするムンテラの内容は専門医の監修のもとで標準化しています。その中には手術の合併症などのリスク説明も含みます。

④当社の商品には、特定検診を説明する「特診ナビ」、処置内容を伝える「処置ナビ」、疾患内容を伝える「疾病ナビ」、検査内容を伝える「検査ナビ」があり、既に全国の医療現場で活用されています。

⑤32歳から36歳の団塊世代ジュニアがいずれ医療予備軍になります。増大する患者人口に比べて、医療に関わる人口が相対的に減少していきます。その対策として、外国からマンパワーを調達する方法も進められていますが、映像力を用いて代替することも一つの方法です。また、アナログ放送からデジタル放送への移行が示すように、テレビとネットの融合はますます加速します。このような社会の変遷から、医療シーンのデジタルコンテンツがますます求められる時代になります。

⑥診療報酬は減少し、対象患者は増加する一方、より質の高い患者サービスが求められる時代になりました。病院・診療所は質を保ちながら、医療を提供する必要があります。そのために、医師は医療行為に特化し、その他の付随する業務は、医師の時間を用いない手段で患者に伝えなければなりません。これからは医師のマンパワーを効率的に使う病院経営が求められます。

⑦診療所と患者、病院と患者を繋ぐコミュニケーションツールの小型化が進んでいます。携帯端末もそのひとつです。診療所においても、サーバーさえ用意すれば多数の患者へのアクセスが可能になり、様々な健康啓蒙活動が可能です。ITインフラが整いつつある今、医療のコンテンツバンクの強化が必要です。

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