はりきり-のほほん記

弁護士として、一人の女性として、日々の生活の中で思ったこと、日常の出来事、時事問題への意見なんかをつらつらと記します。

民法が抜本的に改正されちゃうって知ってます?

2009年06月17日 | 弁護士・法律系
まだ現実化するのは数年先の話になるとは思いますが、
現在民法の抜本的改正が検討されています。

大改正はなんと100年ぶりなんだそう。
対象とされているのは債権法のあたり。

な~んだ、庶民には関係ないじゃん。
・・・と思う事なかれ。

皆さん、意識していないだろうけど毎日の生活の中で、
様々な形で債権を取得したり債務を負ったりしているのです。
近所でお買い物したり、その時にクレジットカード使ったり。
ネットオークションに出品したり落札したり。
会社からお給料もらったり、銀行からお金引き出したり。
ぜーんぶ法律行為によって、様々な債権債務が発生しているのです。

そんなわけで、今まであまり民法なんて意識しなかった人たちも
この改正によって実際には大きな影響を受けることになるのです。



先週の土曜(2009年6月13日)に
日弁連主催の民法改正のシンポジウムがありました。
朝10時から夕方5時まで!(長っ)
私は長野からTV中継で参加してたんだけど。

いやはや、こんな大改正、やっちゃって大丈夫?
これはどうなるの?あの問題はどうすべきなの?
「ちょっと学者だけの頭で考えた机上の空論っぽいな」と思う部分もあり。
「そうそう、こういう法律の定めは必要だと思っていたのよ」と思う部分もあり。

いずれにせよ、今の時点では、
民法学者が集まった「民法(債権法)改正検討委員会」が
改正の試案・意見をまとめたものが発表された段階で
具体的な立法内容のツメはこれからなので、
様々な議論がなされた後に現実化するのでしょう。

それにしても、
今検討されている改正内容を知ってみると
「学者まかせがスタート地点というのはまずいだろう」
と思ってしまいました。

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