「ギフト」
内容
女性を殺害した罪で勾留されていた北一幸が、
病気の治療を受けていた病院から逃走する。
見張りの警察官・田上孝一は拘束され、潮崎良純(橋本淳)は殺されてしまう。
伊丹(川原和久)芹沢(山中崇史)が捜査を開始したところ、
右京(水谷豊)亘(反町隆史)がやってくる。
1年前に、陣川(原田龍二)が想いを寄せていた女性を殺した殺人犯だった。
殺された警官の状態を見て、2人は、北の手口であると確認。
そんななか、北は、担当弁護士の連城建彦(松尾諭)を介して、
伊丹に手紙を届ける。それは。。。次の犯行予告だった。
早速、北がリストアップした女性67人のうち、
連絡が取れない8人の安否確認がはじめられる。
が。。。直後、女性の遺体が冷蔵庫に入った状態で伊丹あてに届けられる。
被害者は、有村みなみ。8人のうちのひとりだった。
その手口から、北の犯行と思われた。
捜査本部に参加出来ない右京と亘だったが、
青木(浅利陽介)から、資料を手に入れ、独自に捜査をはじめる。
しかし、ふたりは、違和感を抱く。
殺されたのが、男性警察官だったからだった。
仮に、北が誰かのために殺したと考えると、共犯者がいる可能性があった。
有村みなみの自宅を確認した右京と亘は、
その部屋の状況から、みなみが北と何らかの方法で接触していた可能性が浮上。
連城が関わっていると思われたが、守秘義務を盾に何も語らず。
だが、その様子から、何かを隠していると感じ取る。
敬称略
脚本は、真野勝成さん
監督は、内片輝さん
予告で分かっていたことだが。
まさか、1年前の事件を引っ張ってくるとは!
実際問題。過去のシリーズでは、
こういうカタチは、度々あったんですよね。
ゲストの再登場という部分だけでなく、
犯人の再登場っていう話も。
単純なやり方ではあるが、
本来、シリーズ物の面白味は、こういう部分にもあるわけで。
そう考えると、
新しいネタや、規模の大きいネタなど。。。
ネタ自体にこだわって、迷走したりするよりも、
実は、最善策のハズなのだ。
むしろ、
なぜ、ここ最近、やらなかったのか?
やはり、一種のプライドが邪魔したのか?
そんな風に考えざるをえないだろう。
個人的には、
ここ最近の《相棒》では、かなり良い方だったと思います。
“右京の事件簿”ではなく、“相棒”がシッカリ描かれてましたし。
普通に謎解きするのも面白いですが、
やはり、こういう犯人の方が、いろいろな意味でオモシロ味が有りますから。
そう。。。それぞれの正義。。。そして、善と悪。
間違いなく《相棒》のテーマでしょうから。
そう考えていくと。
今回は、傑作エピソードでしょうね。