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水戸黄門 第43部 第7話 家族愛にまさる宝なし

2011年08月15日 20時59分46秒 | 2011年ドラマ
『家族愛にまさる宝なし・藤枝』

内容
老公(里見浩太朗)たちは、田中藩の城下町、、、藤枝に入ろうとしていた。
とあるぼろ寺の軒先で雨宿りをしていたところ、
先んじて、宿探しをしているはずの八兵衛(林家三平)の姿が!
ひょんなことから、道中で住職・玄心(原金太郎)に気に入られ、
ぼろ寺で泊まることになったという。

同じ頃、弥七(内藤剛志)は、
食うモノに困っているお里(吉田里琴)庄太(矢部光祐)姉弟と出会っていた。
持っていた染飯を、姉弟に分けてやった弥七は、、、後を付け。。。。
父・吾助(羽場裕一)母・おとき(田村友里が、
庄屋の徳兵衛(楠年明)と話をしていた。
年貢が払えず、徳兵衛に三両二分の肩代わりをしてもらってはいたが、
今年もケガをして、どうにもならないことを、、、、同情されているようだった。
とはいえ、徳兵衛自身もどうにもならず、どうしても返して欲しいと言う。。。

そんな折、ぼろ寺で泊まることになった老公。
玄心と話をしていたところ、表で騒ぎが!
寺銭稼ぎに、土蔵をヤクザ者の伝蔵(赤塚真人)に賭場として貸しているという。
伝蔵に締め上げられているのは、ケガで仕事もママならぬ吾助。
最後の大勝負と、、、、博打を打ったモノの失敗。
イカサマと騒ぎを起こしたようだった。

なんとかして、老公、玄心が、収めたモノの、
借金は残ったままで、金を立て替えたところで問題解決になるわけでも無く。

翌日、話を聞きつけた遊女屋の主人・松葉屋長兵衛(ベンガル)が
吾助のもとを訪れる。お里を売れば、、、という。
物になるのは数年後、それまでは食事にも困らないと、
店に出る前に借金を返済すれば良いと勧められ。。。。
拒絶していた吾助だったが、ついに決断する。
心配した楓(雛形あきこ)が、下働きとして監視をすることに。
弥七もまた、、、客として。。。。。


そんななか突如、田中藩家老・牧野忠右衛門(若林豪)が老公を屋敷に呼び出す。
孫娘・美世(荒田悠良)のために、西陣の反物を欲しいと言う。
旅の途中で持ち合わせていないと断っても、最高のモノを用意しろと。
生活に苦しむ民を抱えながら、贅の限りを尽くす牧野に怒りを覚える老公。
それでも弥七に指示を出し、反物を牧野のために用意し。。。。。

そうこうするうちに、弥七は、老公の指示で集めてきた反物を
遊女たちが、長兵衛に買わされていると知る。

敬称略


今回は、藤枝



『あなたにもし、武士の心が残っておるならば、
 潔く、腹を切りなされ!』


老公に、この言葉を言わしめるほどの“悪人”を
見事に描ききった今回のお話ですね。


一昔前は、こういったシチュエーションは、よく描かれましたが
“腹を切る”という言葉に、何らかのことがあったためか

優しいだけの、、、老公になり果ててしまった。


実は、こういった事を描くかどうか。。。。

そう言った部分が、
時代背景から、存在したという事実をボカしたため

“時代”を感じなくなり、髷を付けているだけの現代劇になり果ててた。

こんな部分も、

“時代劇”というオモシロ味を失わせてしまった功罪のひとつだと
私自身は考えています。

いまでは、時代劇と言えば、NHKの“なんちゃって歴史大河”しかなくなり
表面的なことだけを描き、“時代”を描かなくなった。

これもまた、、、、罪。。。だよね。。


そんなことを、今回のお話を見て、改めて感じてしまいました。

だから、そういった“時代”を魅せてきた
いくつかの作品は、、、、当たったりするわけだ。

これは、髷を付けている時代に限らず、他の時代の作品も同じ。

作品として、シッカリと時代を描き
観衆、視聴者に魅せれば、、、、良いだけなのにね。。。。



たとえば。今回。

今シーズンに限らず、、
ここ数シーズン、、、あまり描いてこなかったほど、
悪いヤツらの、悪人ぶりを徹底して描いた。
逆に、ここのところ固執していた、家族の物語も
他の女郎たちを混ぜてくることで、あっさり目に。。。
弥七の行動だけで、十分分かりますよね。

そうすることで、際だってくる悪意。

こうなると、、、腹を切る意味も、時代と言うだけでなく
納得出来ますよね。

こんなの、、、他局だが『必殺』も同じコトだったんだけどね。。。。

勧善懲悪ならば、悪を描かなければ、善の意味なんてありません。

悪を描かず、善を描けば、、、“ただのお節介”ですから。


今回のようなお話を見ると、

水戸黄門が、、勧善懲悪の、、、世直し旅の物語だというのが
良く分かります。


次回は、浜松

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