山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

タガネの刃角について

2006-06-14 21:56:34 | Weblog










鍛冶七つ道具の一つ。タガネについて述べる。
鍛冶に使うタガネは、生切りタガネと焼切りタガネ、それに金敷に刺して使うイザリタガネとが
あるけども、それぞれの刃角は違う。
相変わらずヘタレな模式図で恐縮だが、コンクリートをはつる、ハツリハンマーを生切り、あるいは
焼切りタガネとして代用した場合、刃角が大きいため、溝も浅く広い。たちまちは、薄い生鉄をもって
鋼を割り込もうにも、こんな状態ではとてもではないが非常に難しい。割れるのは割れるが、がたがたの
ぼろぼろになってしまう。
 一方、焼き切りタガネは刃角が小さいので、生鉄に鋼を割り込むのには適している。溝は深く狭い。
割り込み口を鋼の厚みに広げてやらねばならないが、ぼろぼろにはならない。
刃の角が取れた状態で描いているが、本来は角がある。
 通常見かける、鉄板を切る平タガネを改造して作る事も可能。
その方法については、後日掲載します。

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