3/14 放送 NHK週間ブックレビューから
<おすすめの一冊>
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がんばらない生き方
【池田清彦著】 南 伸坊 (イラストレーター)
昆虫学者の視点は面白い。 読んだ内容は、覚えていなくてもまた読みたくなる本。 肩が楽になる。
ガンバル女をサブタイトルにしたら、、、
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いかりや長介という生き方 (幻冬舎文庫)
【いかりや浩一著】 高見恭子 (タレント)
いかりや長介の子息が書いた本。こどもの視点から見た、個人としてのいかりや長介を、その苦悩も交えて描いている。 文章がとても上手。
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時間封鎖 (上、下)(創元SF文庫)
【ロバート・チャールズ・ウィルスン著 茂木健訳】 夢枕 獏 (作家)
宇宙の時間が限りなく速くなり、地球に太陽膨張の危機が訪れるという設定。
SF長編ながら、一気に読んでしまう面白さがある。
<特集>最新作「プリンセス・トヨトミ」を語る
著者・ゲスト 万城目 学
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プリンセス・トヨトミ
現代から始まる、大阪を舞台とした奇想天外の話。 独特のキャラクターが登場し、万城目マジックの世界が拡がる。 秘密いっぱいのエンターテイメント小説。
3/11 日経夕刊 エンジョイ読書 目利きが選ぶ3冊より抜粋
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神君幻法帖
【山田正紀著】
縄田一男(文芸評論家)
~風太郎ファンを至福に誘う~
山田風太郎を思わせる妖怪や幻術の世界が拡がる。
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アッチェレランド (海外SFノヴェルズ)
【チャールズ・ストロス著】
小谷真理(ファンタジー評論家)
~人間性放棄をコミカルに~
人格を放棄したようなSFの世界を、家族ドラマ仕立てで面白く仕上げている。
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徹底抗戦
【堀江貴文著】
二宮清純(スポーツジャーナリスト)
~豊富なエピソードで読ませる~
あのホリエモンの著作で、事件の裏側ともいえる内容も豊富に含まれた内容。
3/7 放送 NHK週間ブックレビューから
<おすすめの一冊>
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ハチはなぜ大量死したのか
【ローワン・ジェイコブセン著 中里京子訳 福岡伸一解説】 香山二三郎 (コラムニスト)
知られざるミツバチの生態と、激減しているという最近の異常な現象について、ミステリー仕立てのドキュメンタリーになっている。
原因を単純に農薬、環境変化と結論づけているわけでもない。
原題は「実らない秋」
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日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で
【水村美苗著】 田口久美子 (書店員)
明治期の近代日本文学を通して、国語としての日本語を讃えている。
言語には、現地語、国語、普遍語としての面があるが、最近の英語が幅を利かす時代になっても、国語としての日本語に頑張って欲しい、という思いが伝わってくる。
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公園で逢いましょう。
【三羽省吾著】 金原瑞人 (翻訳家)
公園に来る6人のそれぞれの内面を描いている。 男が一人だけ登場するのがアクセントになっている。
<特集>絵画・歴史・愛
著者・ゲスト 中野京子
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歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)
ドイツ文学、西洋文化史が専門で、絵画と歴史文化的要素を結びつけた著作が得意。 「怖い絵」他。
14歳から66歳までの歴史に名を残した女性の恋物語のエッセイ。
3/4 日経夕刊 エンジョイ読書 目利きが選ぶ3冊より抜粋
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本日、サービスデー
【朱川湊人著】
北側次郎(文芸評論家)
~願い叶う日「自分なら・・・」~
一生に一度だけ、何でも叶う日を偶然知らされた男の意外な願いと、後日譚。
不思議な話を集めた作品集
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33個めの石 傷ついた現代のための哲学
【森岡正博著】
井上章一(風俗史家)
~心あらわれる生命観・哲学~
2007年アメリカの大学でおきた、銃乱射事件の犠牲者32人を悼むため32個の石をおいたら、いつの間にか1個増えている。 取り除いても、また33個になる。 犯人の分の石が置かれる。犯人もまた、現代社会の犠牲者だと。 そのような多くの逸話を通して生命や哲学を語っていく
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元素周期 萌えて覚える化学の基本
【スタジオ・ハードデラックス編著、満田深雪監修】
竹内薫(サイエンスライター)
~萌え系女の子が手ほどき~
いわゆる萌え系の女の子たちが、元素を体現するキャラクターになっているが、内容はきわめてまともで、副読本としてしっかり作ってある。
3/1 日経 SUNDAY NIKKEI 読書から
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ナチが愛した二重スパイ
【ベン マッキンタイアー著、高儀 進訳】
川成洋(法政大学教授)
~英独戦の陰に機略縦横な活動~
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ローマ亡き後の地中海世界(上)
(下)
【塩野七生著】
藤原作弥(エッセイスト)
~文明論的考察に誘う海戦物語~