昔のクラブは本気なゴルファーには親切だったのかも！？

昨日、「明日フィッティングに行っても良いですか？」とご予約のお電話を頂戴したのは柳井市の“Ｆ”様。「以前にも行ったのですが」と仰るのだが、申し訳無い事に記憶もカルテも見あたらない。_(++)/ダメダ…..

丁度１３時にご来店頂き、今お使いのクラブを拝見するとＭＩＺＵＮＯ ｔｒｉｂｕｎと書いてあるが、フィッターは見た事も無いクラブ。ヽ(^。^)ノアレアレー?

ウッドヘッドはパーシモンでアイアンヘッドはステンレス、勿論スチールシャフトである。１Ｗの長さは４３インチ、固有振動数：２６８cpm、全体重量：３６３ｇ、バランス：Ｃ７。６Ｉは長さは３６.７５インチ、固有振動数：３２３cpm、全体重量：４３０ｇ、バランス：Ｃ８と言う物。（バランスが軽いのは当初より重いグリップに交換されたからか）

取り敢えず打ってみて頂くと、１Ｗのヘッドスピード：４５m/s、スイングテンポ：５、スイングプレーン：５０°と、旧いこのクラブにはおおよそ似つかわしくない？素晴らしいスイング。(O_o)WAO!!!

大変失礼ながら、２０年以上前のクラブで辛抱されている方で、こんなに綺麗なスイングを拝見したのは３０年以上携わって初めての経験なのである。(O_o)WAO!!!

いや「このクラブだったからこのスイングが持続出来たのかも知れない」と思わせる節もある。なぜなら重いスチールシャフトで“Ｒ”と表示してあるけどもそれなりに硬めのシャフト。下半身リードの良いスイングでなければ当たらない、飛ばないクラブなのである。(＾＾)／“キッパリ !

昨今の手打ちでも飛ぶような試打会仕様のクラブと比べれば、昔のミズノは良心的なクラブを販売していた物だとあらためて感心しきりなフィッター。(^^)//　ハクシュハクシュ
もっとも、当時の初心者用のクラブは若者向きと割り切ってか、他のメーカーでも大概に重め硬めが常識だったように思う。(゜_゜)(。_。)ウンウン

さて、フィッティングの方はシャフトから始めた。アイアンはやはり軽量シャフトが全く合わず、ＤＧ　Ｓ２００に決定。その上で各種ヘッドをお試し頂いた上で、スリクソンＺＲ－６００　ＤＧ　Ｓ－２００　アイアンをお薦めする。

其処で「前回来た時にはミズノ ＭＸ－２５かミズノ　ＭＰ－２７にＤＧ Ｓ２００を装着してカスタムオーダーをとお薦め頂いたのですが・・」と仰る。「あっ、そうでしたか」と一瞬慌てながらも、似た様なタイプで同じシャフトをお薦めしていたので「やれやれ」と少し安堵するフィッター。_ρ(^^ )ノ

ご本人は ＭＸ－２５に目を付けておられたようだが、このヘッドは最初から軽量スチール用に重めに造られていて、ＤＧを装着するとバランスが重く出てしまい、あまりお薦め出来ない（恥ずかしながら当時はそれを知らなかった。）事をお詫びしてＭＰ－２７ならば大丈夫な事をお伝えする。

ダンロップとミズノでは同じダイナミックゴールドでもシャフトの仕様が違い（番手別のステップ位置が違う）硬さも僅かながらダンロップの方が柔らかい。今回はそれが“Ｆ”様に丁度良いと判断したのだが、ミズノでも同じ仕様にする事は可能なので、「どちらでもお好きな方をどうぞ！」とお話しして１Ｗのフィッティングに着手。

ウッドも７０ｇ前後の中～手元調子のシャフトが合う事を確認した上で、スリクソンＺＲ－６００ ９.５°にRAMBAX 7X07(S)が装着された物と、ミズノ　ＪＰＸ　Ｅ５００　１０°ヘッドに少し軽いのをお断りしながら４６０Ｂｓｔｄ（Ｓ）が装着された物に絞り込んでお試し頂くと、重め硬めのRAMBAX 7X07(S)がお気に召したようで、少し打ち出し角度が低く、スピン量も少なめだったので、ヘッドは１０.５°を推奨。

結局、すべてスリクソンに決めて頂き、アイアンのライ調整（相変わらず結構なバラツキがあった。）を完璧にさせて頂き、キャディーバッグまでスリクソンで揃えて頂き、お見送りしたのは１７時ころだったろうか？

※ 画像は今日まで“Ｆ”様がお使いだった２０年位前のと思われるＭＩＺＵＮＯ ｔｒｉｂｕｎ。
　 見る方によっては懐かしいクラブであろう。