Terence Kawaja氏が基調講演に登場しました。氏は、グローバルカンパニーの経営者に対して経営アドバイスをしている経験が20年以上、そしてデジタルメディアに明るいスピーカーとしてさまざまなカンファレンスに登壇しています。元はCITIグループでM&A責任者を務めていたとのこと、落ち着いた語り口でゆっくり話始めました。
「バミューダ魔の三角地帯は、ミステリアスであり、破壊的であり、そして架空の神話ですよね。企業をめぐる現代のメディア環境の変化そのものを例えいます。そのなかでいかに生き抜いていくのか?これが今回のテーマです。ただし、いいですか?この3番目の架空の神話というワードは、除いておきましょう。なぜなら現実なのですから。」
メディアの進化から革命までと題されたマトリクス
90年代以前
トラディショナルであり、TVやプリント媒体をプッシュ型で広く活用していくことが重要。TV局が雑誌が強く、大きな予算が必要。広告会社は強力。
90年以降
ケーブルTV、特別な雑誌の登場によってターゲットに対してプッシュ型出稿。この分野では、現代も広告会社モデルは強い。
95年から
オンライン広告が登場、コンシューマは無限のメディア環境を獲得。ROIベースでプル型施策が有効。予算は小規模でも可能。ここでは広告会社は少し弱くなった。
2008年以降
ソーシャルメディア、モバイル、ジオメディア(位置情報システム)、リアルメディアが姿をあらわす。低予算でリアルタイム、パーソナライズドなプッシュアプローチが可能な環境。広告ビジネスモデルはデータに基づく出稿。しかも成長がとても速い。この分野では広告会社は必要?
「テクノロジーの革新はトラディショナルな関係を変えましたね。」
マーケター→エージェンシー→メディア→コンシューマー
「この図のようにマーケッターがダイレクトにコンシューマーと関係を持つようになっていきているところが注目されています。」
「このような時代になると、有名な広告ドラマMADMENの主人公は、お酒を飲みながら仕事をするスタイルでしたけど・・・」
「このようにグラスを計算機に持ちかえなければなりませんね。そしたらマッドメンじゃなくてマスメンですね。ハハハ!」
※つづき