マサの雑記帳

海、山、庭、音楽、物語、歴史、温泉、経営、たまに税について。

富士山にて

2016-08-22 00:00:59 | 日記
 一番好きなテレビ番組はブラタモリ。
それで見た宝永山火口までなら、気負わずに行けそうなので
台風の合間を縫って富士山にGO。

スマホ、ナビを持たない我が家にとって
地図とコンパスと地元の人との会話が頼り。

 富士山関連事業の方に関すると
静岡は素朴で、山梨は商売っ気が強い、という
個人的な印象。
 海に接しているかどうかって県民性に現れる。

 マイカー規制なので水ヶ塚公園の駐車場に前泊。
涼しく快適だった。翌朝5合目までバス。
高度順応で1時間弱休憩。

 米軍のGIが100名ほど、一様にサングラス。
「あいつトムクルーズに似てないか?」
「トムの方がもっと格好良い」

 皆ごつく、茶色い個人番号入りのザックを担いでいた。
トランシーバを持つのが偉い人だったようだ、とは息子の弁。

 幸い朝は晴れ間も見え、洋の東西を問わぬ
多様さを見て、世界遺産なんだなあ、と。

 そんな平和な光景の中、雷かと思うと
自衛隊の演習の砲弾の音。続いて機関銃のダダダダという音。
ちょっとアイロニカルだ。

 宝永山までは5合目から大した道のりではない。
とはいえ2693メートルあるので、少し息が苦しく感じる。
富士は見る山で、登る山ではない、という人がいて
そうかもしれないなと思っていたが、
雄大で楽しかった。次は山頂を目指して来よう。

 静岡側は湖が無い分、キャンプ場が広いようだ。

何もないのが好もしい。トイレはきれいなので妻と娘が喜んでいた。

 朝日の後は降ったり止んだり。
水、樹海、洞窟、クニマス、
知らないことは多かった。

 一時停止で完全静止していない、と
小遣い稼ぎする山梨県警、知らなかったよお。

 ま、旅とはそんなもんだ、とほほ

 

 一点補足
源頼朝が催した富士の巻狩りで
曽我兄弟が敵討ちをしたのは
このキャンプ場にほど近い場所。

 討たれた工藤祐経の墓所
討った後に捕えられ斬られた曽我兄弟の墓所
いずれも詣で、家族の不評を買ったことを記す。

歌舞伎の曽我物の原点。
助六だってそのバリエーションの一つなんです。
曽我兄弟の墓所は森閑とした杉木立の高台に、
まっすぐな参道が刻まれていました。