事情があって、シンシンの里親募集を一時中断することになりました。
事情・・・というのは、フィラリア治療をすることになったからです。
シンシンはフィラリア陽性です。けれど、まだ初期の段階で、特に治療を必要とするような常態ではないと診断されていました。通常のフィラリア予防を続けていけば、いずれ体内のフィラリア成虫の寿命が尽きて陰性になるはずでした。
引き取り後に健康診断をした病院でも、こちらへ来てから検査した病院でも同じ診断でした。シンシンはとても元気でしたし、まだ若いことですし、無理にリスクのあるフィラリア治療をするよりは、その方が良いと私も考えていたんです。
今日もヴィーのコバンザメしていたシンシン
ただ、シンシンは我が家に来た当初から、夜間になると咳がでていました。咳が夜間だけだったので、感染症によるものではないと思われました。あまり酷く咳き込むというわけじゃなく、数回ゲボゲボやる程度だったので、多少フィラリアの影響が出ているのかなと思いましたが、とにかく元気で走った後に苦しそうにすることもなかったので、それほど心配していませんでした。
シンシンの視線に注目!
ところが、年末になって急に冷え込んだ日のことです。その日は朝から咳き込んでいました。元気はありましたが、じっとしていてもゴボゴボという音がしたりして、なにか痰が絡んでいるような感じでした。
当日は一日を通してゲボゲボ(犬の咳はなにか嘔吐するような感じで、人間の咳とはかなり違います)やっていましたし、その翌日も朝から咳が出ていました。
何か嫌な予感がして、お正月休み明け一番に病院に連れて行ってレントゲンを撮ってもらった結果・・・・。
ヴィーを呼ぶと、もれなくシンシンが付いてくる・・・
シンシンの肺は全体が白く影がでていました。つまり、肺炎でした。
診断は「フィラリア症による肺炎」でした。まだ軽度ですが、フィラリアによる肺炎は急激に悪化する事もあるため、その日から投薬をはじめる事になりました。
薬は4種類、心臓の薬、抗生剤、去痰剤、ステロイドです。
どこにでも付いていく・・・・
投薬を始めると、咳はそれまでより軽くなりました。相変わらず元気いっぱいで、走り回っても息苦しそうにする気配はありません。あまり無制限に運動させるのは良くないと思い、一定時間にとどめていますが・・・。
愛があれば大きさの差なんて・・・
幸い、心臓の方はまだ雑音や変形などはなく、おそらく大丈夫だろうという事でした。けれど、フィラリアはいつ心臓の血管や弁に詰まるかわかりませんので、まだ心臓がなんともないうちに、フィラリアを駆除しておく方が安心だろうということでした。心臓は一旦ダメージが加わると、修復ができないからです。
だけどさぁ~・・・・・・
すでに肺炎という症状が出ている以上、あまり猶予はないという感じでした。酷くなれば、打つ手はなくなります。今は元気でも、フィラリアは急激に症状が進むので、油断はできません。肺炎はフィラリアがいるかぎり、完治する事はないですし・・・。
ヴィー姉ちゃんは走る姿もステキだ・・・・
けれどフィラリア治療はリスクが伴います。治療方法は2つあって、薬剤により体内の成虫を駆除する方法と、手術により心臓から成虫を取り出す方法です。
前者は上手くいけば100%フィラリアを駆除できるので、その後は陰性となります。ただし、薬による副作用や、死んだフィラリアが心臓の血管に詰まるなど、リスクが伴います。さらに、約2ヶ月間の絶対安静が必要です。
なんてカッコいいんだ・・・
後者は100%成虫を取り除く事はできないのですが、かなり症状は改善されるそうです。しかし手術ですから、危険は伴います。薬で駆除すると危険なほど、多数のフィラリアが心臓内にいる場合はこちらの方法しかないそうです。
ヴィーから視線を外さないシンシン
事前に綿密な検査をしますが、シンシンの場合、恐らく投薬で治療できるだろうという事でした。今のところ、その病院での治療中の死亡例はないそうです。アメリカ在住のTAMAさんによると、アメリカではほとんど投薬で治療するそうです。確かに2ヶ月間の安静は大変ですが、その後は安心して暮らせるのですから、やってみるしかないと思いました。今のままでは爆弾を抱えているようなものですから。
「うざいわよ!」って怒るヴィー太郎ちゃん。
手前にソックリなヤツが・・・・
その後、コリー&シェルティーレスキューの方に相談した結果、フィラリア治療をすることになりました。治療中は一旦里親募集を中断し、治療後に再募集する事になったのです。
フィラリア陰性となれば、安心して飼えるわけですから、里親さんも探しやすいでしょう。迷惑をかけることもなくなります。上手くいけばの話ですが、かならず上手くいくと信じています。
怒った君もステキだ!
治療中、最低2ヶ月間は安静が必要です。幸い、ケージで大人しくしていられるようになったので、なんとかなりそうです。
まずは肺炎が少し良くなるのを待って、治療はそれからとなりそうです。投薬は注射を3回、その後も飲み薬を2ヶ月間つづけることになるそうです。なんとか暑くなる前に終わるといいですが。
シンシンの熱い視線はいつまで続く?
そこまでやったら、シンシンは我が家に居ついちゃうんじゃないかって、思われるかもしれません。けれど、我が家はシンシンにとって安心して暮らせる環境ではないのです。なので、シンシンが安心して余生を送れるようなご家庭にいけるよう、これからも願っています。
シンシンへの応援、よろしくお願いします。
愛の力は病を吹き飛ばす。写真を見てれば伝わってきます。
しかしヴィー太郎ちゃんの迷惑そうな顔は笑えます。
次のターゲットに成りそうなイネちゃんは・・・?
良くなっていい里親さんに巡り会える事を祈ってます!
Fight!!(o^-^)尸~''☆ミ☆ミ
特に一所懸命しがみついてる写真が、もーウケを狙ってるとしか思えませんが、真剣なんですよねシンシン( ̄▽ ̄;
時間はかかるけど、ちゃんと治してキレイな体になってからのほうが、新しい家族を胸張って探せますよね。
汚れも病気も落としてもらって、こんなに良くしてもらったんだよ、安心して家族に迎えてくださいって。
何度も思うけど、シアワセですね、シンシン^^
まーちっちままさん(とヴィーちゃん)はもうしばらく大変かと思いますが、応援しております。
がんばれ~シンシン!
シンシン、ちっちゃな体で大変なことが起きていたんですね。
でも、ママさんの撮った写真がいつも笑っているみたいに見えて今余計にそう思えちゃっています。
あらためて命を預かるって大変なことなんだなって考えさせられています。一時の同情や感情では続かないことなんだな・・・って。
私がもう少しママさんちの近くにいて、お手伝いできたらって心底思いました。
シンシン、ママさんの愛情でちゃんと良くなるんだよ~!!
それがですね~、シンシン、いつの間にか鞍替えして、今日はイネ蔵にコバンザメしていました。
結構飽きっぽい??(笑)
シンシンはとても我慢強い子なんだと思います。病院では何をされてもじっと我慢しています。ガタガタ震えてばかいりるワカチーよりマシ??
紫艶さん
ローズ様、シンシンが半径2m以内に入ると「うざいわよぅ!」って、文句垂れまくってますよ(笑)
ローズはちょこちょことした動きが嫌いなようです。子犬が近づくと何時も怒るし・・・。なぜなのか謎です・・・。
elmさん
笑えるでしょ~~。シンシンの顔が!!
病気なのに~~って感じですよね。
フィラリア陽性のままでは里親さんがなかなか見つからないし、これからのことを考えると、今ちゃんと治療しておく方がいいと思ったんですが、賛否両論あるんでしょうね。
でも、きっと最後は「良かったね」で終わるようにがんばります!
ぼくのママさん
シンシン、笑顔がステキでしょ。「うれしい!」ってことを全身で表すんですよ。
正直、私自身も最初はもっと簡単に考えていたんです。フィラリアのことも、予防さえしていれば縁のない病気ですから、あまり真剣に調べた事もなくて・・・。
今回、シンシンには沢山の事を学ばせてもらっています。
シンシンが犬見知り人見知りの激しい性格じゃなかったのがなによりでした。シェルティーもいいですね~。
ガハハと笑うとっても元気な明るい子の印象があったのに。
運の強い子だん。シンちゃん。
優しい預かりママの手厚い看護を独り占めで早く元気になりますように!