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映画とかいろんな事について書くつもりだったのにハンガリーのフットボールに占拠されているブログ

リヴァプール、リヨン、フィオレンティーナと対戦

2009-08-28 12:02:21 | Magical Magyars
27日、UEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグの組み合わせ抽選がモナコで行われ、デブレツェニVSCはリヴァプール、リヨン、フィオレンティーナとグループEに入った。
デブレツェニVSCのホーム会場はすべて、デブレツェンから200キロ以上離れた首都ブダペシュトのプスカーシュ・フェレンツ・シュタディオンとなっている。

デブレツェニVSCの日程
9月16日 リヴァプール v デブレツェニVSC
9月29日 デブレツェニVSC v リヨン
10月20日 デブレツェニVSC v フィオレンティーナ
11月4日 フィオレンティーナ v デブレツェニVSC
11月24日 デブレツェニVSC v リヴァプール
12月9日 リヨン v デブレツェニVSC

UCLグループリーグ組み合わせが決定 (UEFA.com)

デブレツェニVSC、チャンピオンズリーグ出場決定!

2009-08-27 18:46:03 | Magical Magyars
ハンガリーのチャンピオンチーム、デブレツェニVSCが25日、UEFAチャンピオンズリーグのプレーオフでブルガリアのレフスキ・ソフィアをホームで2-0で下した。これで2試合のトータルは4-1となり、デブレツェニVSCはUEFAチャンピオンズリーグ本戦出場を決めた。ハンガリーのクラブの本戦出場は1995-96シーズンのフェレンツヴァーロシュ以来であり、デブレツェニVSCにとってはクラブ史上初の快挙となる。

本来の本拠ではなくブダペシュトのプスカーシュ・フェレンツ・シュタディオンで行われた試合は、13分にヴァルガ・ヨージェフが先制点を決めると、35分にはハンガリー代表のルドルフ・ゲルゲイがだめ押しとなる追加点を奪った。

今回のデブレツェニVSCの本戦出場は前回の記事の通り、予選のレギュレーション変更によるところが大きく、イングランドやスペインのメガクラブと対峙するグループリーグでは苦戦が予想される。しかし世界最高峰の大会への参加は選手にとって貴重な経験となるだけでなく、ハンガリーのフットボール界全体にとって大きな財産となるだろう。グループリーグの組み合わせ抽選は27日にモナコで行われる。

デブレツェン、ハンガリー勢久々の突破 (UEFA.com)

デブレツェニVSCとは?
ハンガリー第2の都市デブレツェンを本拠とし、1902年の創立から100年以上の歴史を持つデブレツェニVSC(ヴェー・エシュ・ツェー)だが、国内最強クラブの座をつかんだのはつい最近のことである。2004-05シーズンに初のリーグ制覇を成し遂げると、そこから一気に3連覇を達成。2007-08シーズンこそ2位に甘んじたが、昨季はすぐさま王座を奪い返した。Debreceni Vasutas Sport Club(デブレツェン鉄道スポーツクラブ)の正式名称、ロキ (Lokomotiv)の愛称が示す通り、ヨーロッパに数多い鉄道会社と関係を持つクラブである。

代表選手のほとんどが外国でプレーするハンガリーにおいて、FWのルドルフ・ゲルゲイは数少ない国内組であり、デブレツェンの攻撃を牽引する存在だ。ブラジル出身のレアンドロ、キャプテンのキッシュ・ゾルターンらハンガリー代表歴を持つ選手に加え、今季からレッドブル・ザルツブルクから現役の代表右サイドバック、ボドナール・ラースローが復帰と、国内では盤石とも言える布陣を揃えている。

クーマンが契約延長
ハンガリー代表のエルウィン・クーマン監督がハンガリー・フットボール協会との契約を2011年まで延長した。これでクーマンはEURO2012の予選でもマジャール軍団を率いることになる。ワールドカップ予選での健闘を考えれば、当然の結果だろう。

ハンガリーのE・クーマン監督が契約延長 (UEFA.com)

ネーメト、ギリシャへ
リヴァプールのFWネーメト・クリスティアーンがAEKアテネへ期限付き移籍することになった。プレシーズンの親善試合でゴールを決めるなどラファエル・ベニテスにアピールしたネーメトだが、開幕後のプレミアリーグではベンチ入りできず、ギリシャの地で武者修行を積むことになった。

リヴァプールFWネメト、AEKアテネへ期限付き移籍 (Football Weekly)

デブレツェニVSC、夢の舞台へ?

2009-08-12 00:33:58 | Magical Magyars
現在予選ラウンドが行われているUEFAヨーロッパリーグだが、ハンガリー勢は散々な結果に終わっている。
まず1回戦に登場したのは、昨季をクラブ史上最高の3位で終えたハラダーシュ。カザフスタンのFCイルティシュ・パブロダルを相手にホームでは1-0で先勝したものの、アウェイでは1-2で敗戦し、アウェイゴールでなんとか2回戦に駒を進めた。しかし2回戦ではエルフスボリにアウェイで0-3の完敗を喫し、セカンドレグをスコアレスで終えて大会を去った。
その2回戦からの登場となったのが昨季2位のウーイペシュトだが、こちらもルーマニアの名門ステアウア・ブカレストを相手に0-2(アウェイ)、1-2(ホーム)で敗れた。
3回戦でフェネルバフチェと顔を合わせたのは、カップウィナーのブダペシュト・ホンヴェード。リーグ戦では14位に終わった彼らを相手にトルコの強豪は容赦なく、イスタンブールでのファーストレグではロベルト・カルロスの先制点、グイサのハットトリック、アレックスの駄目押しゴールと、スターが5-1の大勝を演出した。セカンドレグを1-1の引き分けに持ち込めたのがホンヴェードにとって唯一の救いだろう。

例年通りインパクトを残せなかったヨーロッパリーグ組に対し、夢の舞台へ近づいているのが王者デブレツェニVSCだ。チャンピオンズリーグ予選の2回戦に登場した彼らは、スウェーデンのカルマルFFをホームで2-0で下すと、アウェイでも貴重なゴールを奪って1-3で試合を終え、3回戦へ進出。くじ運にも恵まれた彼らはエストニアのFCレバディア・タリンと対戦し、2戦ともに1-0で勝利した。8月19日、25日に行われるプレーオフを制すれば、ヨーロッパのトップクラブと少なくとも6試合を戦うことになる。そのプレーオフの対戦相手は、レフスキ・ソフィア。ブルガリアの名門とはいえ、チャンスは十分にあるはずだ。
デブレツェニVSCがチャンピオンズリーグ本戦に加われば、ハンガリーのクラブとしては1995-96シーズンのフェレンツヴァーロシュ以来となる。この時フェレンツヴァーロシュはグループステージでアヤックスとの2試合、アウェイでのレアル・マドリー戦で大敗したものの、スイスのグラスホッパーに勝利し、ホームでレアル・マドリーと引き分けるなど勝ち点5を稼ぎ、グループ3位に終わっている。
それ以来ハンガリーのクラブは大舞台から遠ざかっていたことになるが、今回デブレツェニVSCが本大会出場へ近づいている理由のひとつに、予選のフォーマットの変更がある。今シーズンの予選は3回戦以降が、中堅以下の各国チャンピオンチームと、主要リーグの非チャンピオンチームでそれぞれステージが分けられている。つまり非チャンピオンチームのステージにはアーセナル、リヨン、アトレティコ・マドリー、セルティックといった大会の常連が顔を揃えるのに対し、チャンピオンチームのプレーオフにはオリンピアコスやザルツブルクに加え、チューリッヒやコペンハーゲン、さらにはラトビア王者のFKベンツピルスといった、ヨーロッパレベルでは実に地味な面々が並んでいるのだ。前年まではこのような区別はなかったため、よほどくじ運に恵まれない限りは、小規模クラブは主要リーグの強豪の餌食になっていた。今回のフォーマット変更は、明らかに中欧、東欧、北欧の中堅国のクラブに対して門戸を開くためのものだろう。デブレツェニVSCは、まさにそのチャンスをつかもうとしている。

本番を前に隣国と

2009-08-10 11:07:27 | Magical Magyars
ハンガリー代表は12日のインターナショナルマッチデーに、隣国ルーマニアと親善試合を行う。9月のワールドカップ予選を前に、チームの熟成を図る機会となる。選手のリストはすでに発表されており、前回のワールドカップ予選とほぼ同じ、ベストメンバーが招集されている。ルーマニアもキヴ、マリチャら主力を召集しているが、アドリアン・ムトゥは含まれていない。
両国のメンバーは以下の通り。

ハンガリー代表
GK:バボシュ・ガーボル(34) (NED)
GK:フュレプ・マールトン(26) サンダーランド(ENG)
GK:キラーイ・ガーボル(33) 1960ミュンヘン(GER)☆
DF:セーレシ・ゾルターン(27)
DF:ボドナール・ラースロー(30)
DF:フェヘール・チャバ(33) NAC(NED)
DF:ヴァンチャーク・ヴィルモシュ(26) シオン(SUI)
DF:ユハース・ロランド(26) アンデルレヒト(BEL)
DF:ジェペシュ・ガーボル(28) カーディフ(ENG)
DF:ヴァシュコー・タマーシュ(25) アヴェッリーノ(ITA)
DF:ボドル・ボルディサール(27) ローダ(NED)
MF:フスティ・サボルチュ(26) ゼニト(RUS)
MF:ジュジャーク・バラージュ(22) PSV(NED)
MF:ハルモシ・ペーテル(29) ハル・シティ(ENG)
MF:ゲラ・ゾルターン(30) フラム(ENG)
MF:ハイナル・タマーシュ(28) ドルドムント(GER)
MF:ヴァドーチ・クリスティアーン(24)オサスナ(SPE)☆
MF:トート・バラージュ(27) ゲンク(BEL)
MF:ダールダイ・パール(33) ヘルタ(GER)
FW:トルゲッレ・シャーンドル(27) アウグスブルク(GER)
FW:ルドルフ・ゲルゲイ(24) デブレチェニ
FW:プリシュキン・タマーシュ(22) イプスウィッチ(ENG)
☆=復帰

ルーマニア代表
GK
Danuţ Coman (FC Braşov)
Costel Pantilimon (FC Timicoara)
Ciprian Tatarusanu (FC Steaua Bucuresti)
DF
Ovidiu Dananae (FC U Craiova)
Vasile Maftei (CS Unirea Urziceni)
Mirel Radoi (Al-Hilal)
Cristian Chivu (FC Internazionale)
Dorin Goian (US Palermo)
Marius Constantin (FC Rapid Bucuresti)
Razvan Raţ (FC Şahtar Doneck)
Mihai Nesu (FC Utrecht)
MF
Bogdan Mara (CFR 1907 Cluj)
Mihai Roman (FC Brasov)
Iulian Apostol (CS Unirea Urziceni)
Paul Codrea (AC Siena)
Tiberiu Ghioane (FC Dinamo Kijev)
Costin Lazar (FC Rapid Bucuresti)
Maximilian Nicu (Hertha BSC)
Romeo Surdu (FC Steaua Bucuresti)
FW
Ciprian Marica (VfB Stuttgart)
Ionel Danciulescu (FC Dinamo Bucuresti)
Gheorghe Bucur (FC Timisoara)
Bogdan Stancu (FC Steaua Bucuresti)

ネーメト・クリスティアーンはリバプールで出番をつかめるか

2009-08-01 14:15:51 | Magical Magyars
7月26日に行われたリバプールのアジアツアー第2戦で、ネーメト・クリスティアーンがシンガポール代表を相手に2ゴールを決めた。18歳でMTKから引き抜かれながら、2年間トップチームで出番をつかめなかったハンガリー期待のストライカーは、今シーズンこそブレイクを果たせるのだろうか。



新しいシーズンへの準備として、リバプールはこれまで4試合を消化した。ネーメトは最初の3試合にスタメン出場したものの、無得点。しかしアジアツアーの2試合目で、転機が訪れた。2-0でリードした61分に、背番号7を背負ってヌゴグに代わり途中出場すると、12分後にカイトのパスをゴールの隅へ流し込み、トップチームでの初ゴールを記録。さらに83分には再びカイトのアシストから、ヘディングでチームの5点目を決めた。

ベニテス「ネーメトは偉大なフィニッシャー」
その試合後、ラファエル・ベニテスは言った。
「ネーメトは偉大なフィニッシャーだ。彼はリザーブチームでたくさんのゴールを挙げてきたし、今日その理由を見せてくれた」
ボスの言うとおり、ネーメトのこれまでの活躍の場はリザーブチームだった。29という背番号を与えられているものの、トップチームの公式戦でプレーする機会は訪れていない。来年の1月には21歳になる。若さという言い訳は、色あせてきている。
将来を嘱望されてきた逸材がブレイクを果たすか否かは、ハンガリーにとって大きな意味を持つ。現在の代表チームは中盤以下にはタレントを揃えながら、ヨーロッパのトップリーグで活躍するストライカーは不在だからだ。9月にはネーメトがエースとして君臨してきたU-20代表がU-20ワールドカップに挑む。その時、彼はトッププレーヤーへの階段をどのくらい上っているだろうか。

シンガポール代表vsリバプール・試合ハイライト (YouTube)

・ネーメトの今季の親善試合出場記録
15/07 ザンクト・ガレン 0-0 リバプール /~45分
19/07 ラピド・ウィーン 1-0 リバプール /~45分
22/07 タイ代表 1-1 リバプール /~45分
26/07 シンガポール代表 5-0 リバプール /61分~ 2ゴール