くれなゐと云ふ色一つも目の前にうかびきたらずさびしき夕
わが太郎二歳の牛の角とらへ友とするまでたけ生ひにけり
鎌倉の由比が浜辺の松もきけ君とわれとは相おもふ人
流れ星うつくしかりき君とわれくつは虫啼く原にかかりぬ
君がため菜摘み米とぎ冬の日は井縄の白く凍りたる家
川淀に月あり舟に人のあり大あめつちにほととぎす啼く
天地に一人を恋ふと云ふよりもよろしきことばわれは知らなく
古ききず新らしききず百七つ弾のあとある大船のごと
いもうとと七夕の笹二つ三つながるる川の橋を行くかな
秋の日はまろ寝つつましくろ髪のあまりみだれてあるもはづかし
わが太郎二歳の牛の角とらへ友とするまでたけ生ひにけり
鎌倉の由比が浜辺の松もきけ君とわれとは相おもふ人
流れ星うつくしかりき君とわれくつは虫啼く原にかかりぬ
君がため菜摘み米とぎ冬の日は井縄の白く凍りたる家
川淀に月あり舟に人のあり大あめつちにほととぎす啼く
天地に一人を恋ふと云ふよりもよろしきことばわれは知らなく
古ききず新らしききず百七つ弾のあとある大船のごと
いもうとと七夕の笹二つ三つながるる川の橋を行くかな
秋の日はまろ寝つつましくろ髪のあまりみだれてあるもはづかし