春夏秋冬ふらり旅


春夏秋冬、一年中何が起こっても空は青い。
勇気は全てを変えてくれる。

黒川紀章展@国立新美術館

2007年01月24日 23時53分25秒 | 美術館
どもども。
衝撃的なことを発見してあいた口が塞がらないmamiです。
yahoo!ってとっても恐ろしい。
なぜって・・・
わたしリンク申請してないのに勝手にリンクされています。
このブログ「ヤガランチスペース」って打つとHITします。
yahoo!て、自動登録形式でしたっけ?
確か
リンク申請出→許可→リンク
っていう流れだったような。。
あんまり詳しくブログ書いちゃうと大学の人に見られてしまう可能性があるのですね。
どうにかしてリンクはずせないでしょうか?

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六本木地区の家々が立ち並ぶ細い道を歩いていると

突如として現れる異質な建物

そう新しく出来た、「国立新美術館」に行って来た。
目に入った瞬間、あぁまたこれか。
その印象が強かった。
ガラス張りの安っぽい建物。
最近の建築のブームになってしまっている。

国立新美術館

このぐにょぐにょした壁面のカーブは「フラクタルカーブ」といって、
周辺の森に光が進入する、知と感性の交流の空間を表現しているらしい。

カーテンウォール

上の写真は壁面に見えるごちゃごちゃしたカーテンウォールを拡大したものです。
全面ガラス張りってのはかなり熱が篭るので、こういうカーテンウォールで太陽熱をカットしているらしい。

外観カーブ

この側面の傾斜は下部へ傾斜することによって、太陽熱をカットしているらしい。

掃除の仕方を聞いたところ、カーテンウォールと壁面の間に少しスキマがあって
そこに機械を通して掃除するみたい(ガードマンのおじさん談)

傘たて外

これなんだろう?と思って中に入ったら・・・

傘たて中

傘立てでした。噂によると千本くらい入るらしい。わお。
千人入れるような空間ではなかったです(笑)
結構狭い空間なのです。

中に入って黒川紀章さんの展示を見た。

黒川紀章さんって方は
この国立新美術館を設計した人である。
都市というものをすごく考えているらしく
環境との共生というものをすごく重要視していて。
サステナブルな都市計画を目指している方でもある。
面白いと思ったものを何点かご紹介します。
1960年代。
伊勢湾台風による低地田園地帯の全滅から発想した農村都市計画。
格子状のフレームを歩道のネットワークとして空中に持ち上げて構築し
それに沿って住宅を建てようとするもの。
農地と生活空間を立体的に分割することによって
現代的生活と農業を同時に成立させた。
台風による洪水から家を守るという利点もある。
グリッド格子の脳そう都市のパターンは伝統的であるが
NY街区のようにスタイリッシュである。
グリッド格子の発想は中心(核)のない都市の宣言であり
成長する開放系のメタボリックな都市である。

湖上に浮かぶフォローティングシティ霞ヶ浦計画。
DNAの二重螺旋構造(へリックス)を採用したメガストラクチャー(人工土地)の上に
一戸建ての建築を自由に作れる。
螺旋というメガストラクチャーは屋上が自動車交通であり
湖上には船からのアクセスが出来る。

湖という自然と共有する未来都市。
地球を救うためにはコンパクトな都市を作り森を保存する必要がある。

メガストラクチャー(スーパーストラクチャー)はサブストラクチャーをリサイクルすることによりサステナブルを獲得することが出来る。
(東京計画より)

都市は人間が住むためにあるわけで商売のためにあるわけではない。
経済のために中心部にオフィスばかりがあるような都市は資本主義的な形態をしているが人間的な姿・形をしていない。
都市部に住宅を作り、新しいセーヌ川を作ったら、そのまわりに住宅をつくりたい。
都市は経済と文化が共生していかなくてはならない。
(カザフスタン新都市アスタナ計画)

新深せん公共中心軸は北側山脈地帯から、この中心軸の北側にある蓮花山を経て新都市の中心軸の公園緑地を通って、南の海のマングローブ地帯に至る生体回廊として設計。
これまで孤立していた山の生態系を結ぶことによって、地域の生物の種が、この中心軸公園を通って交流することを可能にして、生物の多様性を背曲的に保全していこうという野心的な計画。
新深せん公共中心軸に建つ公共建築は減速として平屋か二階建てで横につながっており、その屋上は全て屋上公園、省エネ、エコテクノロジーの実験、サステナブルな都市の実験の場。

上記のようにずっと都市とは何か?と考え続けていた方でした。
これを見終わったあと改めて美術館の外観を見てみたけれど
特に調和とか共生などは感じられなかった。なぜだろう?

そして昨日は運よく黒川紀章さんと團紀彦さんという建築家のかたの対談講演が行われていました。

この講演の内容で衝撃だったのが一点

緑の愛知万博誘致案
團さんはこれを政府から依頼された。
クライアントの希望としては
「緑」の愛知万博を大自然の山の中で行ったあと大団地を造れるようにしてくれ
というものだった。
團さんはどうしても自然を壊したくなかったから
山を壊しちゃいけないと、保存案を打ち出したが通らなかった。
そこから政府と泥沼の大論争になり、この計画から團さんはおろされてしまう。
それを聞きつけた黒川さん-愛知県出身で万博の偉い人だった-が反対し
結局場所を街の中にうつした。
そして大成功を収めた。

こんなことが政府が行っていることなんだと。
緑の愛地球博をやって住民を油断させておいて
無駄な大団地を作ろうとしていた。
正直衝撃だった。

日本で日本の文化を大事にしよう。

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そのあと中目黒のcombineという
古本が色々置いてあって何時間居ても追い出されないカフェで
五時間くらい図面を書いたりおしゃべりをしたりして帰宅。
ここはDJブースもあって選曲もテクノ系なのでとっても良いです。
オススメです。

あ、そうそうこれほしいです。
STAMPSという時計。
なんだかファッショナブル。
可愛いです。
薄っぺらくて切手みたいな形の時計なのです★

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ヤガランチスペース? (通りがかりの者)
2007-10-14 12:22:27
黒川紀章氏&万博で検索したらたどり着きました。
「ヤガランチスペース」ってなんですか?
せめてこの記事だけでも伏字にした方が良いのでは…余計なお世話ですね。
返信する
通りがかりの者さんへ (mami)
2007-11-07 00:28:04
最近放置していて遅くなってしまいました。
ごめんなさい。
ご指摘ありがとうございます。
ヤガランチスペースは大学の設計の授業で初めて私が屋上のパビリオンとして設計した作品です。
今思えば、かなりしょぼくて見るに堪えかねないものなのですが。。
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