《5日目 いよいよバイバイ 帰国》
一番に起きて、寝ているみんなを見た。
このJちゃんを含む、新しい家族のように過ごした4日間が今日で終わりと思うと、
洗面所で顔を洗う時点で、もう私は淋しくて涙が止まらなかった。
この4日間、みんなに優しくしてもらい、その時間が愛おしくて、ありがたくて。
朝の朝食、Jちゃんと私とリン・アイで行きました。
Jちゃんも、これが終わると見送りなので、すでにテンションは低く・・・。
だけど、BuffetにいるPBSの選手に時々テンションを上げ、ちゃっかり一緒に写真を撮ってもらったり(笑)。
でも、大好きなお気に入りの選手がまだみつからない、とかで、かなりミーハーなJちゃんで。
本当に裏表のない素直なJちゃんだし、この4日間お互いに家族のように、自然と過ごせた。
パパがいると気を使うかな、とも思ったけど、同じ部屋で寝泊りするも、パパとも親戚の子みたいに。
笑のツボもまぁまぁ一緒で、パパのしょうもないギャグにもよく笑っていた。
パパ日本語でもどんどん話しかけるし、(いやいや、終盤、段々英語で話しかけようとするねん
)
Jちゃん英語やのに、ちゃんと二人の会話も成り立ってるし、
Jちゃんもうちのパパとは画面越しすら数回しか面識がなかったのに、こんなに自然に過ごせたことに、
喜んで、ありがとう、って言ってくれた。Good Job!パパ!それがパパの良いところだよ
。
最後のパックアップ、荷物収まるやろうか。
日本から念の為に持ってきたものが邪魔。
サトウのごはん、ふりかけ、虫除け、日焼け止めグッツ、ウェットティシュ、お腹痛の薬・・・・などなど、
全部取り越し苦労に終わった。
暑いといっても、最近の日本の夏の方がよっぽど暑いわ
、と思った程度の快適な暑さだったし、
虫もそんなに飛んでなかったし、トイレもどこへ行ってもキレイだった。
行く前に、フィリピン人の同僚に、ウェットティッシュは常に携帯しといた方が良い、とか言われたから、
不便を想像していたけど、そんなことは全然なかった。もちろん、空港やまぁ良いホテル、大きなモールと
便利な場所ばかり利用していたからかもしれないけど。
トイレと言えば!違いがひとつ!!
汚い話ですが、お尻を拭いた紙はトイレに流しません
便器の横に汚物入れよりかなりでかいサイズのボックスがあります。
そこに入れます。
流さない!って信じられなくな~~い??
私は全然知らなくて、普通にトイレに流していました。
個室に誰も入って来ないしね~、誰にも教わる機会ないしさ~。
そしたら、Jちゃんとトイレに行って教わったリンとアイが、
その後私と行った時に、「ママ、流したらアカンねん。putit in this box.」と教えてくれました。
うそ~ん!と思ったけど、Jちゃんに確認したら、そうでした。
その後、何度も癖でトイレに流してしまった私でしたが、子供達は忠実にルールを守っていました、ハハ。
そんなに水圧が悪いとも思いませんでしたが、下水処理の事情が違うのでしょうかね~。
でもね、(ってどんだけトイレの話ひっぱるねん、ですが)トイレ全然臭くないんですよ!
行く前に想像していたことと違い、フィリピンって、衛生の意識が高いです!
これは随所に感じました。
どこも清潔だったし、経済格差が激しいから、みんなとは言いませんが、
ある程度以上の人は、身なりもとても清潔感を感じます。
そら日本人の方がオシャレに気を使っているかもしれませんが、清潔感ではフィリピン人の方が上だと思います。
Jちゃんも言っていました。シャワーは1日2回が普通だし。
汗をかくのは嫌いだし、臭いっていうのはフィリピンでは大問題!とな。(日本のパパ住めないやん・・・
)
(私の同僚のフィリピン人も、自分専用の手洗い石鹸を洗面所に置いています。石鹸のシェアはありえない、とか)
だから、香水とまでいかなくても、daily use(日常使い)のデオドラントの品数がめちゃ豊富でした。
売り場もデカイ。これは素敵でした!
うちのパパも大量に買ってかえりました(笑)。
確かに道行く人、みんな良い香りだった気がします。
トイレと衛生の話が長くなりましたが・・・
。
いよいよ、いよいよ空港
に行くタクシー
の中。
ダバオ空港は、見送りの人であっても空港の建物内にすら、もう入れません。
入り口にすでに金属探知機を一度くぐります。(もちろん登場前にもあります)
だから、タクシーの中で、Jちゃんが"Thank you so much Ms.M・・・・"とお別れの挨拶を始めました。
もうそこからは、Jちゃん号泣、私も号泣です。
そしたら、リンが続いて泣き出してしまい、泣きじゃくっていました。
一度、J先生のオンラインレッスンが最後かもしれない、ってなった時も、涙を流したことはあったのですが、
今回のように、人との別れで号泣するリンを見るのは初めてでした。
大好きなお友達が遠くに引っ越す時ですら、泣かなかったリン。あの頃はまだ精神的に未熟だったんだなぁ、と
リンの心が成長したなぁ、感情面がこんなにお姉ちゃんになったんだぁ、と感動しました。
結構、今まで、大好きなお友達と再会を喜ぶも、お別れはケロっとしていて、やっぱりまだパパママがいれば良い、
って幼かったのに。
たくさん愛情を感じて、"I love you" の意味も "I miss you"の意味も、 実際に感じて学べたはずです。
J先生は本当にそれを、リンとアイに教えてくれました。
そんなリンに、私は、またパパとママが一生懸命働いて、リンもアイも頑張って、
必ずまた連れてきてあげるから、と励ましました。 (てか、約束してしまったな・・また来ることを
)
パパもすごく気に入っちゃたし、また来れるかもですね。
空港について、荷物を運んでくれる人が、なにやらJちゃんと話している。
その人のアイデアで、私達が英語を全然話せないことにして、Jちゃんが絶対に必要ってことにしたら、
空港内に入れるかも、というのです。
Jちゃんが、私に「Don't speak English,Okay?」と厳しい顔で急に言うから、何事かと思いましたが、
ギリギリまで一緒にいようとするJちゃんの強さに、すげえなこの子、と思ってしまいました。
チェックインカウンターまで無事にJちゃんは着いてこれて、
次は、「以前、フィリピンエアでインターンとして働いたことがあるから、知っている上司がいたら通行証が
もらえるかも」と言い出し、フィリピンエアのオフィスに電話をかける。粘る粘る(笑)。
でも、私達も、どこまでも着いてきて欲しかったし、もうめちゃめちゃ淋しくて。
結局、搭乗口へ向かうセキュリティチェックのところで、お別れに。
また、私達がフィリピンに遊びに来るか、Jちゃんが日本に遊びにくるか、はたまた住むことになるのか?
未来はわかりませんが、きっと会えるよ!と思いながらも、涙が止まらなかった。
だって、Jちゃんが日本に来るには、ビザも厳しいようだし、いろいろなハードルがある。
それが何年先だかわからないのが淋しかった。
最後に、私に手紙とブレスレットをくれました。
手紙は深夜、私がパックアップしている傍らでなにやら書いていたものです。
ブレスレットは、昨日の買い物の時、リンとアイと3人で行動していた時に、
子供達からママの好みをいろいろ聞き出し、3人で選んだものだとか。
最後の最後まで、心が動かされる旅でした。
本当に行って良かったです。
家族それぞれに学ぶものがあった旅でした。
私もダバオで感じたエネルギーを、感じた愛情を糧に、さらに強くなりたいと思いました。
リンは、離陸後も、しばらくずっと窓の下のダバオの景色を黙って眺めていました。
(この写真がなぜか転回しないのです
)
こんな切ないリンの背中を見るのは初めてでした。
私も機内で、Jちゃんの長い手紙を読みながら、まだまだ心がダバオから抜け出せないまま涙して帰国しました。
THE END