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MamaniaMのSPORT SPORT SPORT!!!

スポーツ大好き人間のスポーツ中心生活をスポーツを愛する心でつづっています。

0607シーズンCL決勝展望

2007-05-23 20:56:14 | Weblog
今夜2006-2007シーズンのヨーロッパクラブNo.1を決める『UEFAチャンピオンズリーグ』決勝戦がギリシャの首都アテネにある「アテネ・オリンピック・スピロス・ルイス」(オリンピックスタジアム)で行われます。
というわけで、ここでは決勝戦ACミラン(イタリア)VSリヴァプール(イングランド)の展望を私得意の少々ひねった視点からレビューしたいと思います。

まずは予想スターティングメンバーから。

ACミラン:監督アンチェロッティ


            ●
           ジーダ

   ●     ●     ●     ●
  オッド   ネスタ マルディーニ ヤンクロフスキー

      ●     ●     ●
    ガットゥーゾ ピルロ アンブロジーニ

         ●     ●
        カ カ  シードルフ

            ●
          インザーギ




         ●     ●
        クラウチ  カイト

   ●                 ●
  リーセ               ペナント
(ゼンデン)
         ●     ●
      マスチェラーノ ジェラード
       (シソッコ)

   ●     ●     ●     ●
  アルベロア アッガー キャラガー フィナン
 (リーセ)
            ●
           レイナ


リヴァプール:監督ベニテス



おそらくミランはこれでほぼ間違いない。
38歳のレジェンド、マルディーニのかわりにカラーゼが入る可能性はありますが。
でも、マルディーニに出てもらいたいな。

リヴァプールは中盤の汚れ役がシソッコなのか、マスチェラーノなのか。
どうも「カカにマンマークはつけない」とベニテスがコメントしているので、ケガから復帰のシソッコが入るかもしれません。



一般的な見解は、ミランのカカをリヴァプール守備陣がどう押さえ込むのかが勝敗のカギである、という感じです。
ま、確かにそれは1番のポイントであるとは思いますが、誰もがわかるようなことに対して相手のストロングポイントを潰す戦術を採用する(しかもむっちゃ上手い)ベニテスがいるわけなので、そう簡単にカカが自由に出来ることは少ないのではないかと思います。
リヴァプールは2年前のように前半で失点をしたくないでしょうし。



では、どこがキーポイントとなるのか。ここから、個人的な注目点を。
基本的にはミランもリヴァプールもカウンターで点をとるタイプのチーム。
相手を攻めさせといて、一気の逆襲というのがパターンです。
ということは、裏を返せば自力で攻めきる能力はさほど高くないということ。
(その例外がカカであるからこそ、カカがこのゲームのポイントと言われてるんでしょう)
しかし、守りあいでは決着はつきません。必ずどちらもが仕掛けていく必要があるのです。
では、どこから仕掛けていくか?ここにキーポイントが。

ずばり、
ミランの右サイド=リヴァプールの左サイド
がこの試合の勝負を決めます!(多少大袈裟)

現代サッカーにおける、攻撃のメソッドとして一番オーソドックスなのはやはりサイド攻撃。
ピッチを広く使うことで、相手の守備陣を間延びさせて隙をつく、非常に理にかなった作戦です。
普段はサイドがさほど重要視されない両チームですが(であるからこそ)、大一番でサイド攻撃の鋭さが問われる気がします。
先ほども言ったように、ミランの場合、カカには相当厳しいマークがいくでしょうし、ピルロもカイトのフォアチェック(前線からの守備)が厄介です。
リヴァプールの場合も、ピルロを支える汗かき屋が2枚(ガットゥーゾ・アンブロジーニ)もいることで、中央のジェラードもなかなか思うようには攻められないでしょう。

というわけで、サイドなのです。サイド。
なぜミランの右・リヴァプールの左なのかというと、こちらの方が攻撃力が高いから。
ミランの左=ヤンクロフスキーとリヴァプールの右=フィナンは、どちらかというと攻守のバランスを考えて動くタイプなので、ガンガン攻めてはいかないでしょう。
逆に、ミランの右=オッドは今やイタリア屈指の攻撃的サイドバック。ミランの攻撃にアクセントをつけるのは彼。
リヴァプールの左は、SHリーセSBアルベロア、もしくはSHゼンデンSBリーセの組み合わせになるでしょう。後者の方がより攻撃的。左サイドのキーマンであるリーセは豪快なシュート力が売りです。


攻撃力に自信のあるオッドが果敢なオーバーラップを繰り返して主導権を握るのか、それともその隙を突いてリヴァプールの左サイドがチャンスを作るのか。
これが、個人的な注目点です。



ここまでウダウダ書いてきましたが、結局中央の力、すなわちカカVSジェラードになる可能性は多いにあるので、もしそうなっても批判はしないでください(笑)
あくまで、ヒネた視点からということなので。


最後に勝敗予想。
1VS0でリヴァプール!!!ゴールはジェラードのミドル!
まぁ点取れなくても、PKにまで持ち込めば多分勝つし。

ワールドカップ・ヘッドバッドナイト

2006-07-10 18:13:34 | Weblog
決勝トーナメント、なんだか物足りない気分がしたのは気のせいじゃないと。
それはひとえに選手のコンディションに原因があると思う。
事実、決勝戦の延長戦は両チームとも(特に1人多かったイタリア)足が止まってしまって凡ミス連発。眠いんだったら寝たら?って言われているようなゲーム展開だった。
では、なぜ選手のコンディションがおもわしくなかったのか。W杯のレギュレーションにも疑問が残るけれど(休養日が少ない)、根本的な原因はオンシーズンの疲労過多にあるんじゃないだろうか。

そもそもサッカー選手はプロクラブチームと契約を結んで、そのクラブが好成績を残せるようにプレーすることが仕事である。
逆に、代表戦はあくまで自分の祖国の誇りをかけて戦うだけのものである。良い成績を収めればそれ相応の報酬を得られるけれども、基本的には「ボランティア」として考えられる。
その考えは選手以上にクラブ側に強く表れる。それは当然のことで、クラブはクラブ自身の好成績、ひいてはクラブ運営(つまりは儲ける)のために選手に給料を支払っているのだから。
代表チームに選手を「無料で貸し出して」、怪我を負った状態で返されたらたまらない。

今大会でもオーウェン(イングランド)が右膝前十字靱帯断裂という重傷をスウェーデン戦で負ってしまい、オーウェンが所属するニューカッスルに対しFA(イングランドサッカー協会)が給料を肩代わりする方針となった。
オーウェンは週給10万ポンド以上(約2000万円)のスーパースター。クラブ側としては補償をしてもらわなければとんでもない損害が出てしまう。

クラブチームはサッカー選手と契約して、その選手の「保有権」を持っている。
そして「保有権」は時として選手自身の意思を遥かに超えた力を持つのである。
例えば、中田英や中村俊輔などのヨーロッパの一流クラブに所属する選手が代表戦に出場していないときがたまにある。
それはヒデや俊輔が代表戦に出たくないからではなく、国際Aマッチデーに指定されている日以外の代表戦に選手を招集させない「権利」はクラブチームが所有しているのだ。

以上のように、サッカー選手のサッカー生活はクラブチームに制限されたものとなっている。
そしてそのサッカー生活が過密であることが、今大会における多くの選手のコンディションに影響を与えたのではないか。

サッカー選手が1年にこなす試合は、国内リーグに国内カップ、それに加え有力選手は欧州チャンピオンズリーグやUEFAカップ。さらには代表戦。
イングランドの名門リバプールは去年公式戦だけで62試合を戦っている。
プレミアシップ・FAカップ・カーリングカップ・チャンピオンズリーグと主要な試合だけで62試合である。すべての試合に主力選手が出ているわけではないとはいえ、90分間走り続けなければいけないスポーツを(最高峰のレベルで)週1以上のペースで戦うのはあまりに酷である。

しかもビッククラブに所属する選手は、オフシーズンになってホッと息をつくのも束の間、アジアやアメリカに商業活動が主たる目的のツアーが待ち構えている。ベッカムやラウル、ロベルトカルロスなどといったスタープレイヤーがレアル・マドリードの一員として、毎年のように日本にやってくるのはご存知の通りだと思う。
このツアーが選手のコンディションに与える影響が大きいのは周知の事実である。多くの選手が契約上渋々ツアーに参加しているといわれている。

試合数が膨大な数になっているのも、オフシーズンにサッカーに悪影響を与えるとしか思えない海外ツアーを行うのも、クラブの経営上の観点からみれば確かにプラスにとることはできる。
チケット収入がクラブの最も重要な収入であることは間違いないし、グッズ・チケット市場を広めるために海外ツアーは欠かせない。

しかし、これらの行為は本末転倒なのではないだろうか。
クラブにとって顧客であるそのクラブのファンが望むのは、ハイクオリテリィなサッカーかつ主要な大会における好成績であることは容易に想像できる。
その顧客のニーズを十分に満たすためには、選手のコンディションを整えるのは当然の行為であるはずだ。

にもかかわらず、表面的な数字にとらわれて多くの試合を組んだり、大切な休養期間に海外ツアーに出かけている現状が続くようでは、サッカーの質が落ちてしまい、結果としてサッカーファンのサッカー離れを引き起こしてしまうのではないだろうか。

また、代表戦がクラブのファン獲得と無関係であるとも思えない。
代表戦で活躍した選手のファンとなり、その選手が所属するチームのファンになるというパターンは大いにあり得る。実際自分がリヴァプールファンになったのも、日韓W杯でイングランドの2トップが当時リヴァプールに所属していたのがきっかけだった。(オーウェンもヘスキーもそこまで輝いていたわけじゃあないけど・・・)
だから、クラブ側がもっと代表戦の意義を尊重して選手のコンディションにもっと気を配る必要があるんじゃないだろうか。

07-08シーズンから欧州各国の1部リーグのチーム数が18に制限されることとなった。選手の疲労軽減や選手生命を延ばすための措置である。
この決定によってプレミアシップ(イングランド)・セリエA(イタリア)といったリーグはチーム数を削減する必要がある。試合数が減るのは必至、つまりクラブの収入源が減ることになるが、この判断はしかるべきものであると思う。
というよりもむしろ、決定が遅すぎるくらいである。そう感じるのは今まで述べてきた理由の通りである。

今まで色々と書いてきたが、結論としていいたいことはただ一つ。
サッカーを見るすべての人に、サッカーの魅力を余すことなく伝えるような仕組みを作ってほしい。ただこれだけだ。
決勝戦を見ながら痛切に感じたことである。


******************************

久しぶりにスポーツコラムっぽいのを書きました。疲れた~。

まぁ決勝戦が動きのない展開になったのは、コンディションの問題だけじゃなくて、中盤のボールコレクターであったガットゥーゾ(イタリア)とマケレレ・ビエラ(フランス)の出来が良かったから中盤でボールがつながりにくかった、というのも大いにあると思いますが。
ビエラは本当に良かった。ケガさえしなきゃあマンオブザマッチだったと思います。あれだけ動きすぎたから、ケガしちゃったのかもしれないけど。

ってか、学校に来て英語やりたくないからって現実逃避で書き始めたらもう2時間近くたってる(汗)。もうサークル始まるし・・・。


意見・感想・批判等、バシバシコメントしてください!

W杯展望グループリーグ編

2006-06-14 15:31:01 | Weblog
A・B
http://blog.goo.ne.jp/mamaniam/e/d38a2c26d835db82f283feed41e095f3

http://blog.goo.ne.jp/mamaniam/e/0576bb87c75292d4fca40217fb062170

http://blog.goo.ne.jp/mamaniam/e/931f0a84cbc7a4d0ad8e1b963c3513d3

http://blog.goo.ne.jp/mamaniam/e/ce7ccb679eb92ed3a01f535f724419f8

http://blog.goo.ne.jp/mamaniam/e/dfb01f1cad1873f6e5313a393bac5ca6

http://blog.goo.ne.jp/mamaniam/e/ac0c229ea8c14e5b0aa97c5f3297fd0f

http://blog.goo.ne.jp/mamaniam/e/63016fd1a7ad852190c9b57698c03d7d


やっとこさ終わりました。
結局間に合いませんでしたが(苦笑)、一応全て試合が始まる前のことを想定して書いております。

トリニダード=トバゴが勝ち点を取ったり、アルゼンチンがあっさり勝っちゃったりしましたが、今のところ大外れはなさそう。
まぁ、C・G・Hくらいでしかちょっと狙った予想をしていないですけどね。

現在14試合中10試合を観戦しています。
何とかこのペースを保っていきたいと思っております。

W杯展望H組編

2006-06-14 15:23:23 | Weblog
H組

 スペイン
◎ウクライナ
○チュニジア
 サウジアラビア

<予想短評>
こちらも大波乱!スペインは相変わらずの国際大会での勝負弱さが・・・。

・スペイン
<予選突破確率>
40%
<現実的目標>
ベスト4(ですが・・・)
<一般的な注目選手>
ラウル・フェルナンド=トーレス
<個人的注目選手>
セスク・セナ
<予選>
ヨーロッパ予選グループ7:2位→プレーオフ(VSスロバキア)
<短評>
スペインは国際大会で勝てない。
ワールドサッカーの七不思議をあげてみようとしたら、かならず筆頭に掲げられるであろうジンクス。
基本的にスペイン人は「スペイン」という国家レベルよりも、「カタルーニャ地方」とか「バスク地方」とか地域レベルでのまとまりが強い国。サッカーに関してもリーガ・エスパニョーラのクラブはクラブごとに地域的な特色が色濃く出ていることが多いです。極端な例ではアスレチック・ビルバオと言うチームはバスク地方にルーツのある選手しか所属していません。
でなわけで、必然的に国全体での盛り上がりに欠けるところが代表チームの不振につながっているとも考えられます。間違いなく選手層は厚い・・・とも言い切れないかもな。

フォーメーションは予選を通じて色々試行錯誤されてきましたが、どうやら4-3-3でいくようです。
CFは将来を嘱望され続けてきているストライカー、フェルナンド=トーレス。なかなか大舞台で結果を残していないのが気になりますが、ここでブレイクして今年の移籍市場での価値を高めたいところ。
おそらく残りの2人はラウルとビジャ。ウインガータイプを使わない強攻策に出ると思われます。ホアキン・レジェス・ルイス=ガルシアといい選手いるんですけどね。
3センターで注目なのは、弱冠19歳にしてアーセナルの中盤を支える天才セスク=ファブレガス。全てにおいて非常にレベルの高い素晴らしい選手。ヴェンゲルの若手を発掘する能力は本当にスゴイ。
シャビの負傷などもあり、こちらも試行錯誤でしたが、どうやらアルベルダ・セスク・セナの3人が3センター。これまた意外なメンバー。
DFはプジョルが中心ですが、決して堅いとは言い切れないメンバー。

H組の残りのチームがカウンターサッカーということで、攻め崩しきれないと・・・。
う~ん、どうもまたまた脆さを発揮してしまう気が・・・。


・ウクライナ
<予選突破確率>
90%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<注目選手>
シェフチェンコ
<予選>
ヨーロッパ予選グループ2:1位
<短評>
ついにシェフチェンコがW杯の大舞台に!
別にシェフチェンコのファンというわけではないので、そこまで感慨があるわけではないですがw
とはいえ、世界最高のストライカーですからねぇ。怪我明けのコンディションが若干不安ですが、チェルシーへの移籍も決まったことで心機一転頑張ることでしょう。
カウンターからシェフチェンコとボロニンの快速2トップを使った速攻、もしくは両サイドのロタン・フセフのサイドアタックが中心。いずれにしよ少ない人数で速く攻めるのが狙い。

スペインは攻めてくるのでやりやすいでしょうし、残りの2チームには実力で勝っているでしょう。初のW杯での予選突破も濃厚。


・チュニジア
<予選突破確率>
55%
<現実的目標>
1勝→予選リーグ突破
<注目選手>
サントス
<予選>
アフリカ予選グループ51位
<短評>
出場5カ国中4カ国が初出場のアフリカ勢。そのなかで唯一連続出場となるのがチュニジアです。
アフリカ諸国に共通するような身体能力の高さはあまりなく、組織力で戦うアフリカとしては異色のチーム。
エースはブラジル帰化組のサントス。スピードが持ち味の選手です。
コンパクトなラインコントロールからカウンターを狙ってきます。アフリカのチームとして見ないほうがいいですね。


・サウジアラビア
<予選突破確率>
10%
<現実的目標>
勝ち点1
<注目選手>
アルジャベル
<予選>
アジア予選グループ1:1位
<短評>
4大会連続4回目の出場となる中東の雄サウジアラビア。
アジア予選では圧倒的な強さを発揮するのですが、どうもW杯では勝てないんですよねぇ。典型的な内弁慶タイプ。
今回もカウンター狙いでエース、アルジャベルを使った攻撃を見せてくるんでしょうが、カウンターチームなのに守備が脆いという致命的な弱点が。
なんとかチュニジア相手に勝ち点を取りたいところなんでしょうが・・・。

W杯展望G組編

2006-06-14 14:45:46 | Weblog
G組

◎韓国
 フランス
○スイス
 トーゴ

<予想短評>
大波乱!ジダンのラストダンスはグループリーグでおしまいか!?

・韓国
<予選突破確率>
70%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<一般的な注目選手>
パク=チソン・アン=ジョンファン
<個人的注目選手>
パク=ジュヨン
<予選>
アジア予選グループ2:2位
<短評>
前回大会でアジア初のベスト4進出の偉業を成し遂げた「アジアの虎」韓国。
今大会では「テーハミング」の大合唱による後押しは無いでしょうが、くじ運のよさから予選突破の見通しが出てきました。

なんといっても豊富な運動量が持ち味。
エースのパク=チソンは京都パープルサンガでもプレーしていた選手。それが今やプレミアの名門中の名門マンチェスター・ユナイテッドの主力選手。イランのMFカリミと並んで最も優れたアジア人プレーヤーです。当然運動量はモノ凄い。マルチロールプレイヤー(複数ポジションをこなせる選手)でもあります。
おそらく伝統的な3-4-3の攻撃的布陣で臨むでしょう。
フランスが運動量という面で不安の残るメンバーなので、暑さの残るスタジアムで試合が出来れば優位に(特に後半)試合を進められるでしょう。


・フランス
<予選突破確率>
45%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<注目選手>
ジダン・アンリ・リベリー
<予選>
ヨーロッパ予選グループ4:1位
<短評>
ヨーロッパ予選でも大苦戦の末、ジダン・マケレレ・テュランといったベテランを代表に呼び戻してなんとか1位通過。
98年の自国開催のW杯優勝がピークだったようで、それ以来有効な若返り策をとれなかったことが大きく現在に響いています。

ジダンはこの大会を最後に現役を引退します。20世紀末の最も偉大なプレイヤーであるジダンの最後の雄姿をゼヒ長い間見たいものではありますが・・・。
フォーメーションはジダンを最大限に生かした4-3-1-2が有力。
2トップのアンリとトレゼゲはどちらも世界有数のストライカー。しかしアンリはなぜかフランス代表で大爆発したことがなく、トレゼゲもユベントスのスキャンダルでモチベーションが心配。
さらには控えの1番手ジブリル=シセが最後のテストマッチで故障してしまう悲劇。ちょっと不安が残ります・・・。
また、中盤もジダンが入ったことでずいぶん活性化されましたが、なにせベテランばっか。体力面に不安が残る布陣です。リベリーという新星を最後の最後にようやく招集しましたが、どうせスタメンじゃ使わないんでしょ?

引いて守るスイスと引き分け、運動量で上回れて韓国と引き分け、疲労が残る中で運動能力で勝るトーゴと引き分け・・・。1つも勝てずにドイツから姿を消してしまうかも。


・スイス
<予選突破確率>
65%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<注目選手>
フォーゲル・センデロス
<予選>
ヨーロッパ予選グループ4:2位→プレーオフ(VSトルコ)
<短評>
なんとヨーロッパ予選で同組だったフランスと再び激突することに。
予選では無敗。ただし4勝6分。勝ちきれないチームです。
守備面ではアーセナルで活躍する21歳のCBセンデロスが中心。若いですが経験を積んでいる風格のあるタイプのDF。
とにかく全体として激しいプレスをかけ、そこから速攻で点を奪うというゲームプランを採用するため、自分たちで崩すと言う面では少し見劣りがします。
さらに期待の若手FWフォンテンランが怪我により直前で代表を外されるハプニングも。
下手すると3試合で0失点ながら0得点なんてことになりかねないです。堅さがあるので大崩れは無いでしょうが。


・トーゴ
<予選突破確率>
20%
<現実的目標>
1勝
<注目選手>
アデバヨル
<予選>
アフリカ予選グループ1:1位
<短評>
前回大会で旋風を巻き起こしたセネガルを破って初のW杯に進んできました。
が、アフリカネーションズカップの最中にアフリカ予選最多得点者であるエースFWアデバヨルと監督がもめて、結局監督が辞任。後任の監督に率いられW杯に臨む予定だったものの、なんと6月10日(つまり開幕後)に電撃辞任。選手とサッカー協会でのW杯参加ボーナスの支給に関する問題で選手が練習をボイコットしたことが原因とされています。
こうなってしまうとW杯で戦う以前の問題なのでは?という気がしてなりません。
エースのアデバヨルはいつものビックマウスで自信たっぷりなんですが・・・。

W杯展望F組編

2006-06-14 14:13:05 | Weblog
F組

◎ブラジル
 クロアチア
○オーストラリア
 日本

<予想短評>
非国民ですいませんw采配の差でオーストラリアが2位。

・ブラジル
<予選突破確率>
99%
<現実的目標>
連覇
<一般的な注目選手>
ロナウジーニョ・ロナウド・カカ・アドリアーノ
<個人的注目選手>
ジュニーニョ=ペルナンブカーノ・シシーニョ
<予選>
南米予選:1位
<短評>
個人的な話になりますが、私は根っからのひねくれ者というか穴党です。
まともに決まるくらいだったら、有力どころに(無理やりでも)いちゃもんをつけて、ひねったところから入りたいという思考回路を生まれつき持ち合わせています。

そんな私でさえ、ブラジルの優勝確率がもっとも高いと言わざるをえません。
確かに平均年齢が28歳を超えるチームは優勝できないだとか、W杯連覇は難しいだとか、ヨーロッパ開催はヨーロッパのチームが強いとか、色々なデータはありますが、それでもそんなものは関係なしの強さがブラジルにはあります。

ロナウドは太りすぎ太りすぎとばかり言われていますが、相変わらずの決定力がありますし、W杯歴代最高得点まであと2つということで、モチベーションは非常に高いでしょう。
ロナウドのパートナーをアドリアーノとロビーニョで悩む、というのもなんとも贅沢な話。
フレッジ(もうひとりのFW)でいいから、日本に貸してくれ!って話ですよ。

中盤はさらにすごい。ってかロナウジーニョとカカが一緒の時点で卑怯だろ!って思うのですがw
それでいて運動量のあるゼ・ロベルトと、ブラジルににしては珍しい守備をきちんとやるのがしごとのエメルソンがスタメン。
個人的に大好きな世界最高のプレースキッカー、ジュニーニョ=ペルナンブカーノがスタメンに入る余地が無いんですから。あのボールならジュニーニョのフリーキックで何点入るんだって感じなんですがねぇ・・・。

DFは前線に比べれば劣るのはしょうがないですが、だからといってウィークポイントと言えるのか?
GKのジダも大柄だけど俊敏なキーパーです。

うーん、少なくともグループリーグで消えることはないでしょう。
疲労が溜まってきたところで初めて隙が生まれるんじゃないかなぁ?

ちなみに個人的な話ですが、たまーに1番人気を支持すると途端に消えてしまうというジンクスもありますw


・クロアチア
<予選突破確率>
35%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<注目選手>
クラスニッチ・コバチ兄弟
<予選>
ヨーロッパ予選グループ8:1位
<短評>
ヨーロッパ予選では、スウェーデン、ブルガリアを凌いで1位通過。
高い守備力が持ち味。中盤の底に入るニコ=コバチやトゥドールといったあたりの選手は1対1に強く粘り強い選手です。
攻撃は両サイドハーフのスルナとバビッチを起点とすることが多く、決定力のあるプルショとクラスニッチがゴールを奪うパターンが多いです。
問題は司令塔。ズラトコ=クラニチャル監督の息子であるニコ=クラニチャルが現在トップ下を務めているのですが、地元の強豪チームであるディナモ=ザグレブでプレーする20歳のモドリッチを推す声が非常に強く、実の息子だからニコを起用し続けているのではないかという批判が根強く残っています。確かにニコのパフォーマンスがあまりよくないので、危険因子になってしまうかも・・・。


・オーストラリア
<予選突破確率>
50%
<現実的目標>
1勝→予選リーグ突破
<注目選手>
ビドゥカ・キューウェル
<予選>
オセアニア予選優勝→プレーオフ(VSウルグアイ)
<短評>
名将フース=ヒディングが監督就任後半年足らずで、サッカールーズ(代表チームの愛称。当然カンガルーをひっかけた愛称です)を初のW杯に導きました。
前回大会では韓国をベスト4に導いた監督で、相手の弱点を的確に突く戦術・采配はさすが。

チームの主力はイングランド・プレミアリーグに所属する選手。
エースFWにしてキャプテンのビドゥカ、天才レフティー(怪我多いけど)キューウェル、プレーオフや親善試合でスーパーセーブを連発したGKシュウォーツァーといった面々です。
戦術的にはサイド攻撃が主体。左サイドはキューウェル、右サイドはブレシアーノが中心となるでしょう。また、非常に強くセンターにドンと構えるビドゥカにロングボールを合わせて2列目の飛び出しを狙う作戦も有効でしょう。

おそらく最終戦のクロアチアとの直接対決を制したチームが、2位通過となるでしょう。そうなると一発勝負に向いた柔軟な采配をとれるヒディングが率いるオーストラリアが有利ではないかと思います。


・日本
<予選突破確率>
16%
<現実的目標>
1勝→予選リーグ突破
<注目選手>
中村・中田英・福西
<予選>
アジア予選グループ2:1位
<短評>
う~ん、国内メディアでは最初の2戦で1勝1分が最低目標!なんて言ってますが、どうみても格下のような気がするんですよねぇ・・・。
前回大会で予選リーグを無敗で突破したことから、日本サッカーはW杯でベスト16を常に狙える位置までレベルが到達しているという論調には賛成しかねます。前回大会はホスト国のメリットがありましたし、ベルギー・ロシア・チュニジアは今回の組み合わせと比べると数倍もラクでした。
ただ今回のブラジル・クロアチア・オーストラリアというのは・・・。

フォーメーションは3-5-2がベース。
中盤でのボール回しは世界にも通用するとは思います。ただ、それがゴールに結びつかないのが現実。
原因はFWの決定力不足というのもありますが、中盤のボール回しが上手くつながっているとはいえ、それがゴールを奪うための決定的なものとなっていないのにも原因があると思います。ペナルティーエリア付近での決定的なパスは少ないですよね。センターラインから敵陣のペナルティーエリアの前までは上手く崩せることもしばしばあるのですが。
あとはサイドアタックの確実性を高める必要も。もっとシンプルにドンドンあげていくんでもいいんじゃないかと思うんですが。

選手として注目しているのは福西。
4年前ではなんとかベンチに入っているといった感じの選手だったのですが、今では日本代表には欠かせないボランチでしょう。攻守のバランスを上手くとれるようになりました。体も大きくて当たりの勝負に負けない数少ない選手。
あぁ~、遠くへ行っちゃった気がするなぁ~(遠い目)。昔から応援してたものとしては嬉しい限りではありますが。

まだ3回目のW杯ですし、プロリーグ(つまりJリーグですね)が発足してからもたったの13年。はっきりいってまだサッカー後進国であると思うので、とりあえずはW杯で1つ勝つ!というのを目標にやっていけばいいのではないかと思います。

W杯展望E組編

2006-06-14 11:38:30 | Weblog
E組

◎イタリア
 ガーナ
 アメリカ
○チェコ

<予想短評>
C並みの激戦区もこちらは平穏か?

・イタリア
<予選突破確率>
75%
<現実的目標>
優勝
<一般的な注目選手>
トッティ・ピルロ
<個人的注目選手>
トニ
<予選>
ヨーロッパ予選グループ5:1位
<短評>
サッカー界を揺るがすユベントスの不正疑惑がW杯直前に明るみになったイタリア。
スウェーデンのイブラヒモビッチ(ユベントス)の不調もこのスキャンダルとは無縁ではないと思われます。
さらには代表選考に関して特定のマネジメント会社が牛耳っていて、リッピ監督の息子がその会社の役員である・・・。なんていう黒い話も持ち上がっています。
ただでさえ、ガットゥーゾ・ザンブロッタを予選リーグで欠くイタリア。チーム崩壊の恐れも・・・。

フォーメーションはトッティが戻ってきたことで、4-3-1-2になるでしょう。
なんといっても、カテナチオの国イタリアとは思えない攻撃重視のチームを作り上げてきたのが今回の最大の特長。
2トップはセリエAで31得点をあげたスーパーストライカー・トニと、ミランのジラルディーノ。
FWは控えにもデルピエロ・インザーギ・イアキンタと素晴らしい選手が揃っています。
ホール(トップ下)の位置にはおなじみ「ローマの王子様」トッティ。骨折でW杯出場が危ぶまれましたが、きっちり間に合わせてきました。ちなみに、トップ下はイタリアではトレクアルティスタって言います。
トッティの後ろに控えるMFは、真ん中に中盤の底から試合をコントロールするパスを出すピルロ。残りはピルロを主に守備面でサポートする布陣を考えると、(ガットゥーゾがいない予選リーグでは)ローマのデロッシとペロッタでしょう。
CBはネスタとカンナヴァーロ。10年近くイタリアA代表を支え続けてきました。GKのブッフォンはスキャンダルに巻き込まれた一人なのでモチベーションに不安がありますが、世界でも5本の指に入るGKです。

戦力的にはブラジルの対抗として筆頭に上げられるチームだと思っています。
後は、スキャンダルが悪い方向にチームを導かないことを切に願います。


・ガーナ
<予選突破確率>
25%
<現実的目標>
1勝
<注目選手>
エシアン・アピアー
<予選>
アフリカ予選グループ2:1位
<短評>
念願のW杯初出場がかなったガーナ。
豊富な運動量と世界レベルの4人のMFで強豪揃いのグループリーグで波乱を巻き起こせるか。
DFにクフォー、MFにエシアン、FWにアモアーとそれぞれ核となる選手がいるものの、全体的に物足りない感じもしますが。

アフリカ勢は実力上位のコートジボワール・ガーナがC、Eともっとも厳しいグループに入ってしまったのが・・・。


・アメリカ
<予選突破確率>
30%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<注目選手>
ドノバン・ビーズリー
<予選>
北中米予選1位
<短評>
ついにメキシコを破って北中米予選1位でW杯に臨むアメリカ。
8年前から監督を務めるアリーナ監督の下、規律がとれたサッカーをします。
トップ下のドノバンを中心として細かいパスワークから、全員が流れるように連動してチャンスを作り出すという、チームとしての完成度が重要になる試合運びをするのが特徴。
守備面でも統制がとれたいいチーム。
いかにもアプセットを起こせそう、と予感させるチーム。

さすがにスポーツ大国だけあって、ちょっとヤル気出せばこれくらいできるんだぞ~、って感じなんでしょうか。
アメリカにサッカーってピンと来ないかもしれませんが、世界でサッカーの競技人口が最も多いのは地味にアメリカなんだそうです。


・チェコ
<予選突破確率>
70%
<現実的目標>
ベスト4
<注目選手>
ネドヴェド・ロシツキー・コラー
<予選>
ヨーロッパ予選グループ1:2位→プレーオフ(VSノルウェー)
<短評>
バロンドール(欧州年間最優秀選手)を獲得したネドヴェドが代表に復帰してから、チームが別物になったチェコ。強いチェコが戻ってきました。
やはりネドヴェドは攻守の要。そして精神的支柱でもあります。豊富な運動量とスピードは健在で、ネドヴェドの出来がチームを左右すると言っても過言ではありません。
さらには左ひざ十字靱帯損傷から復帰した2m2cmの大砲コラーの存在も大きいです。ポストプレーは上手いですし、なんといっても空中戦に強い。接戦で最後にものを言うタイプ。
もう1人アーセナルへの移籍が決まった「モーツァルト」ロシツキーの華麗なパスワークにも注目。

チームとしてはベテランが多すぎるきらいがあるため、決勝トーナメントへ進んだあとの疲労度が心配されますが、予選リーグは「ウルチカ・パス」(ウルチカとは「小道」のこと。チェコには小道がたくさんあるのですが、そこを的確に通すような鋭く細かいパスワークをさすチェコサッカーの代名詞です)が存分に発揮されるでしょう。

W杯展望D組編

2006-06-11 18:56:46 | Weblog
D組

○メキシコ
 イラン
 アンゴラ
◎ポルトガル

<予想短評>
全グループ中最も堅く収まりそう。イランの一角崩しに期待。

・メキシコ
<予選突破確率>
80%
<現実的目標>
ベスト8
<一般的な注目選手>
マルケス・ボルヘッティ
<個人的注目選手>
ジーニャ
<予選>
北中米予選:2位
<短評>
中米っぽいサッカーと言われれば真っ先に思い出すのがメキシコのサッカー。
それくらいカリブ海地区ではサッカー先進国です。W杯を開催したこともあるし。86年、生まれ年ですな(どうでもよい)。
ショートパスを小気味よくつないでリズムを生み出す、見ていて気持ちの良いサッカー。その中心を担うのが、ブラジルから帰化した背番号7のジーニャ。彼、163cmと非常に小柄です。
FWのボルヘッティ・フォンセカはともに決定力のある選手。特にボルヘッティは中田英寿も在籍するボルトンのプレイヤー。数少ない欧州組です(メキシコリーグはレベルも高く待遇も良いらしいので、海外に出て行く選手は少ないんです)。ボルトンではなかなか出番に恵まれないのですが、北中米予選では14得点と大爆発。183cmとそこまで高いわけではないですが、空中戦に無類の強さを発揮します。

優勝を目指すには少し物足りないですが、間違いなく予選を突破できる力を持っている面白いチームです。


・イラン
<予選突破確率>
25%
<現実的目標>
1勝→予選リーグ突破
<注目選手>
カリミ・マハダビキア・ダエイ
<予選>
アジア予選グループ2:2位
<短評>
日本とアジア最終予選で同じグループに入ったため、おなじみのチームでしょうか。
アジアでは抜きん出た実力派・カリミや、右サイドを牛耳るマハダビキアなど、攻撃のタレントは揃っています。
そして良くも悪くも命運を握るのは37歳のストライカー、アリ・ダエイ。代表Aマッチ得点数世界最多の記録を持つエアバトラー。ただし、選手として峠を越えてしまった感は否めません。
とはいえ、試合中に仲間割れして殴り合いになってイエローカードをもらっちゃうなんて、ハンパないエピソードも持つほど一筋縄ではいかない代表チームをまとめ上げているのはダエイ。求心力は非常に高いようです。

ドイツにはイラン人移民が多いため、ホームとまではいかないものの声援をバックに戦える強みがあります。ワールドカップ3回目の出場にして悲願の初勝利を目指します。


・アンゴラ
<予選突破確率>
5%
<現実的目標>
1勝
<注目選手>
マントラス・エジソン
<予選>
アフリカ予選グループ4:1位
<短評>
正直よくワカランw
首都はルアンダ(ルワンダとは別です)、旧宗主国はポルトガル、通貨単位はクワンザ。
以上アンゴラ基本知識ww
去年(今年だっけ?)日本と親善試合で戦ってましたよね、確か。あの時はアンゴラは1軍半のメンバーでした(日本が松井のゴールで勝利)。
ナイジェリアに勝ってW杯に出てきた、ということは決して侮ってはいけないチームなんでしょうが。
注目はベンフィカに所属する、唯一のメジャー級選手マントラス。予選大会には怪我などであまり出場していなかったみたいですが、良い選手らしいので見てみたい。

旧宗主国であるポルトガルとの対戦が注目。
アンゴラでは内戦が近年まで続いていたため、戦争から逃れるためにポルトガルで育った選手も多いそうです。恩返しなるか。


・ポルトガル
<予選突破確率>
90%
<現実的目標>
優勝
<注目選手>
クリスティアーノ=ロナウド・フィーゴ・デコ・パウレタ
<予選>
ヨーロッパ予選グループ3:1位
<短評>
目標欄を優勝にしたのは少し過大評価しすぎかもしれませんが、攻撃力は相当高いです。
フォーメーションは4-2-3-1で固定。2年前のユーロ2004大会でも同じスタイルを採用していて、チーム戦術は熟成されてきました。
1トップはポルトガルには少ない生粋の点取り屋、パウレタ。
トップ下はバルセロナの欠かせない選手の1人である、ブラジルから帰化したデコ。
左サイドはアイドル、クリスティアーノ=ロナウド。右サイドはインテルで復活したフィーゴ。
残りの中盤は、デコとともにポルトでビックイヤー(UEFAチャンピオンズリーグ制覇)を掲げたマニシェとコスチーニャ。
うん、素晴らしい。鋭いサイドアタック主体の良いチームだ。優勝候補に挙げられても不思議は無い!
・・・ただし、DF陣は怪我人の続出で少しメンバー選びに迷走しています。
守備の不安を解消できれば、他の31チームにとっても脅威となるでしょう。

W杯展望C組編

2006-06-10 19:19:34 | Weblog
C組

 アルゼンチン
○コートジボワール
 セルビア・モンテネグロ
◎オランダ

<予想短評>
死のグループ。消えるのはアルゼンチン!?

・アルゼンチン
<予選突破確率>
45%
<現実的目標>
優勝(だけど・・・)
<一般的な注目選手>
メッシ・リケルメ
<個人的注目選手>
リケルメ・
<予選>
南米予選:2位
<短評>
なんといっても王様・リケルメのチーム。
リケルメはいわゆるクラシカルな10番タイプ。大して走らないし、守備もほとんどしない。けれどもそれを補って余りある、世界最高レベルのボール扱いができる選手です。
リケルメをチームの主軸に据えるということは、残りの10人の布陣をリケルメをサポートする布陣にしなければならないんです。事実、現在のアルゼンチン代表も、リケルメが所属するビジャレアルもまずリケルメありきのフォーメーション・チーム戦術を採用しています。
相手チームとしては、リケルメを封じてさえしまえば怖さは半減するわけなので対応しやすいはず。それなのにアルゼンチン代表がブラジル代表と互角に戦えたり、決して大きいクラブとは言えないビジャレアルがチャンピオンズリーグで決勝トーナメントに残れたのは、それだけリケルメという選手の能力が突出しているということ。アルゼンチンと戦うチームは、リケルメ対策が最重要課題となります。

と、ここまでリケルメをべた褒めしたのに、なぜアルゼンチンは予選敗退してしまうのか?(あくまで予想ですが)
その原因は守備陣にあり。どういうわけかサネッティやサムエルといったベテランがメンバーから漏れているのです。監督であるペケルマンはチームの若返りを常に進めてきていたので、その方針の一環なんでしょうが。
3バックならエインセ・アジャラ・コロッチーニ、4バックならソリン・エインセ・アジャラ・スカローニがスタメンでしょうが、スカローニならサネッティだろっ!って気がして仕方ないです。
ベテランの少ないDF陣は一度浮き足立つと脆い場合があります。アルゼンチンの選手は若くても経験値の高い選手は多いですが、今回のグループは「死のグループ」と呼ばれるほどタフなグループ。細かいミスが大怪我につながってしまうのでは・・・。
もうひとつ、オランダにはコク、セルビア・モンテネグロにはドゥリャイ、コートジボワールにはゾコラと対戦国には中盤に汗かき役が存在するというのも嫌な感じ。リケルメ徹底マークの可能性も。それでもリケルメは決定機を必ず作り出すとは思いますが、厳しいマークにあうことで徐々に疲弊していくのではないか・・・。

決定的な仕事を1人でできる選手が多いので、どうにかしてしまうかもしれないですが。


・コートジボワール
<予選突破確率>
55%
<現実的目標>
ベスト8
<一般的な注目選手>
ドロクバ
<個人的注目選手>
ドログバ・ゾコラ
<予選>
アフリカ予選グループ3:1位
<短評>
今大会最大のダークホース。
結構いろんなメディアで上のように書かれているんですが、ヨーロッパのトップリーグで活躍する選手の多さを考えれば、ダークホースでもなんでもない、立派な有力国だと思います。正GKティジエ以外の選手は全員ヨーロッパのチームに所属しています。しかもほとんどが1部リーグ所属。他のアフリカ諸国とはだいぶ違います。
チームの軸はチェルシーのFWドログバ。空中戦に強く得点感覚に優れたFWです。とはいえチェルシーではむちゃくちゃ点を取っているというわけでもないんですが、代表では欠かすことの出来ない大エースです。
2トップのもう一角はドログバと相性のいいディンダン。トップ下にはヤヤ・トゥーレ、中盤の底にはゾコラ、4バックもセンターにはヤヤの兄にして、アーセナルのレギュラーを勝ち取りつつあるコロ・トゥーレ。さらに右SBにもアーセナルで頭角を表したエブエ。
戦力的にもアルゼンチン・オランダには劣りますが、十分戦える実力は備えています。

経験の少なさが大一番でマイナスに働くとは思いますが、激しいグループを戦うだけの体力も秘めていますし、あっと言わせる場面は必ず作ってくれるでしょう。


・セルビア・モンテネグロ
<予選突破確率>
30%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<注目選手>
ケジュマン・スタンコビッチ
<予選>
南米予選3位
<短評>
何でこのグループにはいってしまったのか(涙)。
セルビア・モンテネグロこそが今大会のダークホースになると思っていたんですが・・・。
武器はカウンター。4バックの堅牢さは世界でも指折り。ヨーロッパ予選ではなんと1失点。
2トップは2mを誇るタワー型FWのジキッチと、マークを外して裏へ飛び込む動きに優れたケジュマン。少ないチャンスをものにする決定力の高さがあります。
堅い守備をベースとして、鋭いショートカウンターを放つサッカーなので大物食いの予感はアリ。
ただ3試合とも息が抜けないというのはなんともいえないです。


・オランダ
<予選突破確率>
70%
<現実的目標>
優勝
<一般的な注目選手>
ファンニステルローイ・ロッベン
<個人的な注目選手>
コク・カウト・クロムカンプ
<予選>
ヨーロッパ予選
<短評>
トータルフットボールの祖国・オランダ。
美しい攻撃サッカーを何よりも追い求めるお国柄から、どうしても勝負強さという面で劣ってしまう時が多く、それが国際大会で結果をなかなか出せないことにつながっているんだと思います。
とはいえ、ロッベン・ファンニステルローイ・カウトの3トップにハンブルクで復活した天才・ファンデルファールトが中心となるアタック陣の織り成すサッカーは魅力的。
これが最後の国際大会になる経験豊富なコクと、ランザートが中盤でバランスを重視して動くので中を崩されてというシーンはあまりないでしょう。
DF陣は確かに堅いとはいえないですが、オランダ史上最多のキャップ数を誇るGKファンデルサールがゴール前にそびえています。
監督のファンバステン(バロンドールを3度も獲ったスゴイプレイヤー)に対する信頼度も高く、こちらもお国柄といわれる代表の内紛も表面化していません。

ついにW杯の初戴冠なるか!?予選リーグを無事通過したら、可能性がグッと高まるような気がします。

W杯展望A・B組編

2006-06-08 23:00:05 | Weblog
A組

◎ドイツ
 コスタリカ
○ポーランド
 エクアドル

<予想短評>
まぁ、いくらドイツがひどいっていってもこのメンバー構成じゃねぇ。

・ドイツ
<予選突破確率>
95%
<現実的目標>
優勝
<一般的な注目選手>
バラック・ポドルスキー
<個人的注目選手>
クローゼ・フリングス・ボロウスキ
<予選>
大会開催国シード
<短評>
ドイツは4-4-2・4-3-3の併用が予想されていますが、個人的には日韓W杯得点王クローゼとドイツの貴公子「ポルディ」ことポドルスキーの2トップの方が面白そう。典型的なFT(ファーストトップ)とST(セカンドトップ)ですし、コンビとしてはいいんじゃないでしょうか。
問題は
①DF陣
日本戦での出来からノボトニーは微妙。メルテザッカーとメッツェルダーがファーストチョイスなんですが、メッツェルダーはコンディションが・・・。
まさかフートは使えんでしょw
②ダイスラーの不在
ドイツにいる数少ない天才系プレーヤー・ダイスラーが負傷で欠場。
局面を個人技で打開できる選手が少ないドイツには痛いんじゃないかと。
4-3-3にしちゃえば確かにフォーメーションでカバーできるとはいえ。
③バラックの状態
ドイツのNO.1プレーヤー・バラック。
来シーズンからは世界一の金満チームであるチェルシーへの移籍が決まって、今シーズン中盤(昨年末あたり)のモチベーションの低さは解消されたでしょうが、肝心のこのタイミングで怪我が・・・。
バラックがいないドイツの中盤はそんな怖くない。しぶとさはありますが。
④GK問題
ドイツ国内を延々と騒がせ続けてきた正GK問題。
結局おなじみオリバー・カーンではなくアーセナルの守護神レーマンがポジションをゲット。
この決定後に噂された不仲によるチームの亀裂はないみたいですが、レーマンねぇ・・・。
確かに今シーズンは今までのような凡ミスが少なくなったとはいえ、安定感のあるキーパーの方が個人的には好き。
ドイツはゴールキーパー大国なんだから、ほかにもいるじゃん。バイデンフェラー(ドルトムント)でもブット(ブレーメン)でも。

と、さんざん問題点ばかり挙げてますが、ドイツには「ゲルマン魂」があるのは確か。国際大会ではいつも実力以上のものを発揮しています。だから一応最終目標は優勝にしておきました。
開催国が予選リーグで敗退したことは一度もありませんし、この組み合わせでどうこう言っちゃあねえ。

ちなみに個人的注目選手に上げた3人はただブレーメン所属ってだけですw


・ポーランド
<予選突破確率>
75%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<一般的な注目選手>
スモラレク
<個人的注目選手>
クシヌベク・スモラレク
<予選>
欧州予選グループ6:2位→プレーオフなし
<短評>
欧州予選では1試合平均2.7得点。とはいえ、圧倒的な攻撃力を誇るというチームではありません。
必殺技はカウンターアタック。攻めるだけ攻めさせといて、一瞬の隙を突くというゲームプラン。
両サイドハーフのクシヌベク・スモラレクに注目。
ただ、予選でのチーム得点王(10得点!)のフランコフスキがメンバーに選ばれなかったのがどうなのか。

ドイツは歴史的に因縁のある隣国ですし、ポーランド選手は対ドイツ戦に燃えているんじゃないかと。
ちなみに、ドイツの2トップはポーランド出身です。やりづらいのはあるでしょう。


・エクアドル
<予選突破確率>
28%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<注目選手>
デルガド・デラクルス
<予選>
南米予選3位
<短評>
こちらは南米予選をブラジル・アルゼンチンに次ぐ3位で通過。
南米予選では圧倒的なホームでの強さを発揮。というのもエクアドルの首都キトはなんと標高約2800m。
ちなみにボリビアの首都ラパスに次ぐ世界で2番目に高いところにある首都だそうです。
というわけで、ボールが良く飛んで空気が薄くてタフなホームでの絶対的アドバンテージを生かしていたんですね。ブラジル・アルゼンチン両方に勝っているんだからたいしたもの。
逆にアウェーでは1勝2分6敗。弱っ!
とはいえこちらもポーランド同様カウンター志向ですので、大負けはしません。
デルガドの強さで勝負できるか。


・コスタリカ
<予選突破確率>
2%
<現実的目標>
1勝
<注目選手>
ワンチョペ
<予選>
北中米予選3位
<短評>
中米のチームらしい小気味良いパスワークが武器。
とはいえ「小さいメキシコ」といった感じで、W杯では見劣ります。
昨年のトヨタカップで日本にやってきた「デポルティボ・サプリサ」というチームを覚えてましたら、あのチーム+ワンチョペって感じで十分ですw
コスタリカの英雄・ワンチョペの国際大会最後の雄姿は要注目。


B組

○イングランド
 パラグアイ
◎スウェーデン
 トリニダード=トバコ

<予想短評>
怪我人続出のイングランドより、完熟されたスウェーデン!

・イングランド
<予選突破確率>
75%
<現実的目標>
優勝
<一般的な注目選手>
ベッカム・オーウェン・ルーニー・ジェラード・ランパード
<個人的注目選手>
ウォルコット・クラウチ
<予選>
欧州予選グループ6:1位
<短評>
「そしてだれもいなくなった」イングランド。
オーウェンは大丈夫そうだけど、ルーニーは決勝トーナメントからだし、ベッカム・アシュリー=コールも負傷。
第3キーパーのグリーンはメンバーチェンジになったしアラアラといった感じ。
グループリーグでは198cm・70kgのヒョロヒョロFWクラウチに期待せざるを得ない状況に。
個人的にはクラウチ好きだし(リヴァプールだから)、テストマッチでハットトリックと結果を残しました。が、そんな点を取るタイプではないので不安。
しかもイングランドはスウェーデンには38年間も勝ってないんですよね~。そういや監督のエリクソンはスウェーデン人です。不倫騒動やらなんやらでいつクビになってもおかしくなかったんですが、4年間持ちましたねw

そんなエリクソンのヤケクソ招集と取られても仕方ない今大会NO.1サプライズが、弱冠17歳のセオ・ウォルコットの招集。
天才的な若手発掘能力を誇るアーセナルの監督・ベンゲルが絶賛しているところからもすごい選手なんでしょうが、まだトップリーグでの試合経験が一度も無い選手を選ぶのはどうかと。
しかもFWの層が薄いのでおそらく登場するでしょう。
どっちに転ぶかは分かりませんが、もしかしたらとんでもない怪童かも。

なんだかんだいって一番応援している国だし、明らかにここ何大会の中ではベストの布陣が組めそうなので期待はしています。
CBのテリー・ファーディナントは世界最強レベルだし、イングランド伝統の4-4-2も中盤が攻撃過ぎる嫌いがあるとはいえがっちり機能しそう。
ただし、予選では怪我人の多さで2番手評価。


・パラグアイ
<予選突破確率>
39%
<現実的目標>
予選リーグ突破
<注目選手>
サンタクルス・ドスサントス
<予選>
南米予選:4位
<短評>
超攻撃的GKチラベルでおなじみのパラグアイ。さすがにチラベルはもう引退しています。去年書類の偽造で有罪判決を食らったそうな。
現在のチームの核は、ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンに所属するストライカー・サンタクルス。
ベテランを中心とした守備力はまずまず。カウンターからの速攻で勝負。
地味で伏兵としても怖そうな感じもするが、上位2強とは差があるかな?


・スウェーデン
<予選突破確率>
85%
<現実的目標>
ベスト4
<注目選手>
イブラヒモビッチ・ラーション
<予選>
欧州予選グループ8:2位→プレーオフなし
<短評>
いや~、スウェーデンは怖い。
軸となるFWはいるし(イブラヒモビッチ・ラーション)、4-1-3-2を基調としたチームの成熟度・完成度は非常に高い。ガタガタに崩されて負けるシーンは考えづらい。前回大会でも厳しいグループを堂々1位で抜けました。混戦に強そう。
予選では2回クロアチアに不覚を取ったものの、本番ではアプセットを起こせるチーム。
決勝トーナメントでも組み合わせ次第ではひょっとするとひょっとするかも・・・


・トリニダード=トバコ
<予選突破確率>
1%
<現実的目標>
勝ち点1
<注目選手>
ヨーク
<予選>
北中米予選4位
<短評>
いや~、参加できてよかったw

って一言で片付けるのはかわいそうなので少しコメントを。
世界的選手はヨークただ1人。といっても、ヨークも選手としてのピークはとっくのとうに終わってます。
ベースは元イングランド領らしく4-4-2。DF陣は屈強ですがスピードには弱いそう。
勝ち点1を獲得できたらそれだけでビッグサプライズ。
旧宗主国イングランド戦は気合十分で臨むでしょう。何も失うものが無いだけにノビノビとプレーは出来るでしょう。