年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

サンデル先生はSOS団を否定する?…ディオゲネス再論

2011-10-25 17:44:19 | 涼宮ハルヒの驚愕
サンデル先生、20年前に大学で習った話だったのが、

2010年にもなって初めて存在を知ったかのように日本で大騒ぎになって驚いた、

と前に書きましたが、

当時、国際政治の中村研一先生は、


『コミュニタリアンなんて草の根ファシズム』


と、一蹴しておられたそうですから、サンデルバブルに驚いておられるのでは?

当時は、グローバル社会だけあればよいという『国家不要論』を唱えた政治学者フォーク先生だかが、


『人権擁護には国家が必要』


と『国家必要論』に宗旨替えしたとかで、

空想平和主義的大学生がショック受けてるのを他人事で眺めておりましたが…


ぶっちゃけ、私の中では、20年前に、



ディオゲネスのアリストテレスへの敗北



は始まったと勝手に要約されてたんですね。

作品中で、ディオゲネス有利のフィクションを形にするとは

想像してませんでしたから、私の先読みなんていい加減なものです。

先が判らないから人生は楽しい、とか、判った風な締めで、本題。



青木さんから頂いた、山川偉也先生『哲学者ディオゲネス』(講談社学術文庫2008年)を読んだ折、



アリストテレスの正義は、『非市民』を排除することで達成される



という解釈が述べられ、



『非市民』=『女性』『子供』『在留外国人』『生命ある道具(奴隷)』



とあるのを見て、『SOS団メンバー』に当てはまるなあ、と感じました。


『女性』=ハルヒ、みくる

『子供』=ヤスミ(2011年『驚愕』発売までは、子供はいないなあ、と思っておりました)

『在留外国人』=『転校生』?→古泉

『生命ある道具』=『TFEI』?→長門


という訳で、特に、『在留外国人』『生命ある道具』の部分が、よく合ってるように感じました。

2011年の『驚愕』発売で、『子供』の項目に該当者ができたので、ますます谷川先生が、執筆に当たって

アリストテレスのポリス概念を参考にしてるんじゃなかろうか?

と思うようになりました。


ところで、山川先生は、アリストテレスが、ディオゲネスを『犬』と呼んだのは、

『非市民』のカテゴリーに分類したかったからだと推理しております。

前の同人誌で、『犬のディオゲネス』ネタから、



『消失』で『ゾロアスター』に言及→『ゾロアスター教』は『犬』をアフラマズダの動物とみなしている

『ワンダリングシャドウ』で、犬に情報生命体が寄生→情報生命体はゾロアスター教ネタ?

『ゾロアスター』は、『フランク王国史』で『墜落した星』の意味→『ワンダリングシャドウ』で情報生命体が隕石に付着

→やはり、谷川先生、ゾロアスターネタ?

『DOGはGODの反対である』→『分裂』はハルヒという『神』への対抗馬の登場の話→『佐々木=犬』?

『ディオゲネス』の学派が重視したのは『無憂』(アタラクシア)→Fateのアタラクシアの元ネタ?

→奈須きのこ先生、『涼宮ハルヒの憂鬱』に対抗して『ディオゲネス』ネタ?

→谷川流先生、Fateのアタラクシアが、『憂鬱』のアンチテーゼと知って、対抗ネタで『分裂』執筆?



とかなんとか勝手なことを書いておりましたが、



アリストテレスの『非市民』は『SOS団』と一致するので、

アリストテレスと対立するディオゲネス(佐々木?)の立場を採らないと、

『SOS団』は『宇宙人』『未来人』『超能力者』が安心できるクラブにならない?



というネタを振る機会を逸して来ました。

『アリストテレス』が、コジツケできてなかったんですよね。

『サンデル先生の白熱授業』が、2010年に話題になったおかげで、

時事ネタから振れる事になって良かったですね。



機本伸司先生の『神様のパズル』(ハルキ事務所2002)のヒロイン『穂瑞沙羅華』が、シャーロック・ホームズのもじりで、

髪型はハルヒ、性格は『佐々木』さんの元ネタっぽいなあ、と思っていて、
(ハルヒの受賞、出版は2003年で『パズル』の1年後)

谷川先生も、推理モノはお好きなご様子で、ハルヒで推理ネタを何度かやっておられますので、

ホームズの兄、マイクロフトの『ディオゲネスクラブ』ネタを振れるなあ、とも思っておりましたので、

ここで振れて良かったです。



蛇足1。

神様のパズルで、主人公が、最初に沙羅華を尋ねたとき、

コンピューターのディスプレイを前にして沙羅華が、主人公のプロフィールを当ててみせる、

というシーンがあって、

杉井光先生『神様のメモ帳』(電撃文庫2007)の、アニメ版(J.C.STAFF制作)第一話観たとき、

『ニート探偵』アリスが同じことやるなあ、と思いました。



ネットで個人情報を検索してました



という種明かしまで同じなので、タイトルが『神様の~』繋がりなのも併せて、きちんと読んでるんだな、と思いました。

アニメ最終話が『麻薬ネタ』で、この点は、『驚愕』の『麻薬ネタ』と同時代性なのが面白いですね。



ちなみに、

ハルヒのリボンは、谷川先生が指示したものではなく、のいぢ先生が勝手につけたそうですので、

たまたま、文章担当も、挿絵担当も、機本作品(挿絵はDK先生)に似た形を生み出してましたって偶然が面白いんですけど。


そういえば、機本先生『スペースプローブ』(早川書房2007)って作品書いておられますけど、

『驚愕』で『スペースプローブ』って単語出てきますね。

両方とも、『宇宙人と接近遭遇』ネタってのも面白い。



本題、

山川先生の、


『アリストテレスは万物の尺度は金銭だと主張した』

『アリストテレスは国家の正義の本質は金銭だと考えた』


という主張は、サンデル先生の、


『アリストテレスは、人間の善と美徳を強調した』


という主張と一致しないような気がします。

いや、文系学問は、言語の曖昧さが味方なので、両立可能なのは知ってます。

だらだら書きたいから、対立させてるんですけど、まあ、とにかく、


山川先生も、サンデル先生も、2001年の911テロ以降のアメリカの中東征服を念頭においてる

ところがありますので、政治が学問に偏向を引き起こしているホットな瞬間を見ることができてるということでしょうか。

サンデル先生は、


ある土地に生きるものが、愛する郷土防衛に立ち上がるのは当然、


と読める論を展開なさってますので、


アメリカ人はイスラム教徒に銃を向け、

イスラム教徒がアメリカ人に銃を向ける


のは、アリストテレスの議論や、コミュニタリアンの自然な帰結なのだろうと思います。

ディオゲネスも、自分を殴った人は殴り返してるので、この点では意見は一致するのかもしれません。



蛇足2。

荒川弘先生の『鋼の錬金術師』はコミックガンガン誌上で2001年8月号から連載開始だそうで、

911テロとアフガン戦争・イラク戦争のショックが、


『アメ公』(アメ野郎でしたっけ?)の、『中東っぽい一神教徒』侵略と、報復のテロ、


という展開に繋がったんだろうと思いますね。反米反戦漫画。


『コードギアス』(サンライズ)も2006年~2007年、2008年の作品で、

反米色は、ブッシュ政権の人権弾圧へのショックがあるのだろうと思います。


松本正剛先生が、戦前のトンデモ本には、『黄禍論』への反発があると指摘なさってましたが、

たぶん、木村鷹太郎、小谷部全一郎、酒井勝軍、矢野祐太郎といった方々をトンデモ本執筆に走らせたのは、

そういう人種差別への憤りだったんだろうと、現在の状況から類推しております。

(上から目線の決め付け、すみません…)


この作品は山川先生の議論を使って書きましたから、山川説と正反対の論を採用すれば、正反対の結論になります。

サンデル先生、『ディベートをしよう』と仰っていて、

論争で自身の立場を可能な限り客観的根拠を挙げて擁護し、相手の立場の欠点を批判するのが授業の進め方のようです。

サンデルと同じコミュニタリアンの立場をとった生徒に対して、

敢えて、サンデルに対立する立場に立って批判を加えたりしています。



いつでも、説得力のある根拠に従って、自分の普段主張してる説を、根本から否定できる



…すごい能力ですよね。誰に敵対してるか、その時々の立場で、議論する内容が正反対になる。

文字通り、『ソフィスティケイト』されてますね。



本題、

ディオゲネスは、デルフォイの神託で、


『nomismaを変造せよ』


と出たのを、『nomisma=貨幣』と解釈して、貨幣を変造して、生まれ故郷のシノペを国外追放されます。

単なる勘違い説から、ペルシアへのレジスタンスだったんだとか、いろいろ説はあるようですが、

山川先生、『アリストテレスの正義の土台が貨幣』と主張してますので、

『貨幣変造』を、『反アリストテレス』の立場の象徴的行為と解釈しておられる様子。


『nomisma=慣例』が神託の真意で、ディオゲネスは、追放後、『慣例を疑う哲学者=犬』になったことで、

神託に従うことになったのだという話。

山川先生は、作り話だろうと結論しております。



佐々木源氏の黒田家の家紋に『永楽銭』があり、

黒田家の福岡藩が、通貨偽造で1870年に政府から摘発された、

ということから、


『通貨偽造』


が、『佐々木』にコジツケ可能なのが楽しいですね。

『通貨偽造』でディオゲネスと佐々木は繋がります。


まあ、

ハルヒの舞台、西宮市が含まれる『摂津国』を支配した荒木村重の縁は、

エンドレスエイトで蝉を逃がした山のロケ地『甲山』の『神呪寺』について、


織田信長による荒木村重討伐で『神呪寺』の焼き討ち→『分裂』でキョンがハルヒを『信長方式』と評している

犬公方、徳川綱吉の母が『神呪寺』再建→『犬』つながり。

→綱吉時代に忠臣蔵起こるが、鶴屋さんの先祖が『陰謀』登場の金属片埋めた年と同じ。

→『鶴屋南北』の四谷怪談は忠臣蔵の裏話。→『鶴屋』つながり


荒木村重、『道薫』と号したが、西宮の傀儡子のトップ、百太夫の名が『道薫』

→『傀儡子』は操り人形の芸→『統合思念体』と『TFEI』の関係の元ネタ?

→『驚愕』で、朝倉さん、長門が自立しつつあることを主張→傀儡子からの人形の独立?


等々、振っていたのですが、村重の説得工作をやったのが『黒田如水』。

『佐々木』繋がり。


また、『黒田家』は、信長に仕える前に仕えていた小寺氏から『三つ橘藤』紋を貰っていて、

『橘』のみを残して『三つ橘』紋を採用していたそうで、『橘京子』繋がり。
(『藤』を外すところが、『驚愕』の展開を彷彿とさせてますね…)

谷川先生、歴史ネタ仕込んでおられるのかもしれません。



蛇足3。

『通貨偽造』といえば、『日常』アニメ版で、『偽札ネタ』やってましたね。

山田尚子監督と同じ大学出身の黒瀬陽平先生が代表やってる『カオスラウンジ』の作品に、

1000円札のカラーコピーがあるそうですから、同時代性?


『日常』で、『ラピュタネタ』やってましたから、『カリオストロの城』ネタかもしれません。

『フラクタル』が当初『ラピュタ』ネタ目指してた事考えると、京アニが同時期に『ラピュタネタ』ってのも凄いですね。

カオスラウンジも京アニも、ディオゲネスへのリスペクトで、


『慣例を疑ってやるぜ』


なら面白い偶然ですけど。

ディオゲネスの死因は犬にかまれたから、という伝説もあるそうですが、

『日常』で、犬に噛まれるネタありましたし。


蛇足4。

カオスラウンジ代表・黒瀬陽平先生の師匠(?)という東浩紀先生が、今年ショックだったことを


『311の震災』

『フラクタル』

『カオスラウンジ』


と並べておられて、まあ、

『フラクタル』については前に、


本当は、未来世界デザインで、カオスラウンジ参加させて、庇借りて母屋乗っ取って、

カオスラウンジの初のアニメ進出にする計画だったのが、

ヤマカン監督の反対で失敗したのがショック?


とか、勝手な妄想を書いていましたが、


『カオスラウンジ』のショックってのが、7月28日pixiv脱退事件として、

『311』は、単純に『地震+原発事故』のショックかなあ?と思いました。

並んでる他の二つの事項から考えて、

カオスラウンジ関係だと思うんですよね。



以前、カオスラウンジ代表の黒瀬先生、



『パロディは著作権侵害だから、コミケなんていつまでも続くわけが無い』

『自分たちが、代わりになる場所を用意するつもりだ』



と、まあ、コミケ乗っ取りか、コミケの対抗馬を立ち上げるという将来戦略をぶち上げておられましたが、
(それに魅力を感じたからpixivが後方支援してたのかもしれませんけど)


『コミケの対抗馬』といえば、数年前に、名古屋の知人が、


『角川が、コミケの対抗馬イベントを作って、儲ける計画だって噂がある』


と怪しい噂を教えてくれたことがあって、

そのときは、噂だからなあ…と聞き流してましたけど、

311のせいで、東京都の主催のオタク博覧会(?)と、角川とかがやる民間オタク博覧会(?)が中止になってましたよね。



もしかして、『ACE』だかが、数年前に聞いた『コミケの対抗馬』の第一歩だったのかな?



とか思いました。

というか、黒瀬先生の計画は、角川のイベントのアドバルーンだったのかも?とか思いました。

だから、311の自粛で中止になったのが東先生大ショックだったとか?


『コミケ倒すのが先延ばしになった』


ってのがショック?
(勝手な想像すみません…)

でも、そう考えると、東先生がショックだという


『311』

『フラクタル』

『カオスラウンジ』


が全部『同じ問題の一面』として統一的に把握できちゃうんですよね…



『名作エロしか認めない条例』で嫌われ者の石原都知事と競争することで、



角川のイベントに行けば正義



というムードを醸し出す計画だったんですかね?

青木さんに頂いた、森田吉彦先生『兵学者吉田松陰』(ウェッジ選書2011)を読むと、

孫子は『死間』といって、死ぬことで敵を騙すスパイについて書いているそうで、



『角川のイベントにオタクが殺到するなら、税金で赤字補填できる石原イベントなんて、閑古鳥でも大成功』

『本当の敵はコミケ』



だったとか…勝手な陰謀論、失礼します。

なんで、無理にあの条例通して嫌われたのかまで説明ついちゃうんですよね。

イベント並立に間に合わせるためですね!



私にとって預言者的存在、久米田康司先生『さよなら絶望先生』にあった、


AKBの中で競争させて、どっちが負けても、根が一緒だから、負けたほうも黒字になってる


という『大本はかわらない』ネタを思い出しました。

そういえば、秋元康先生、黒瀬先生の卒業大学の副学長でしたよね…繋がった!?



蛇足5。

青山景先生が亡くなられて、『よいこの黙示録』が未完になったのがショックですが、

10月5日の『怒り新党』を『面白い』とツイートしてからおかしくなられたそうで、

マツコデラックスさんの、


成果が出ないのに、努力するのが理解できない。自分なら辞めちゃう。



という発言を、ご自身の連載の先行きに当て嵌めちゃって、ブルーになっちゃったのかなあ…

とか、思いました。ご冥福をお祈りします。


トンデモ話ですが、

平田篤胤の弟子だとも、篤胤の養子、鉄胤の弟子だともいう、『青山景通』という国学者がおられまして、



『青山景』と『青山景通』って、似てると思います。



今の岐阜県中津川市苗木(ムー読者なら、『鮒岩』でご存知でしょう)に、『苗木藩』という藩がありまして、青山は、そこで『廃仏毀釈』『排儒』を推進したそうです。

『儒教』も排斥しています。

日本の儒教の聖地に『湯島聖堂』がありますが…


『よいこの黙示録』で、担任の先生が『湯島先生』


教祖になる少女が『森さん』で、『苗木』を育てると『森』になるというのはコジツケが過ぎるかもしれません。

しかし、『青山景通』と一字違いで、『湯島』なんて苗字を敢えて引っ張るあたり、『平田神道』とかに興味あるのかなあ?

とか思っておりました。宗教を作るって漫画でしたし。


黒幕が『伊勢崎』というキャラで、


京アニ『日常』の聖地が『伊勢崎』

石黒正数先生『それでも町は廻っている』に『伊勢崎』というキャラ登場
(メインキャラじゃないのに、青山先生が亡くなったのの直近の号には出てます)


最近、『伊勢崎』が目に付いていたので、不思議です。

『日常』も、商業的には失敗だとか言われて、敢えて『伊勢崎』を強調するために作ったのなら納得ですし。

いや、なぜ『伊勢崎』かは知りません。

石黒先生の直近の『それ町』に『伊勢崎』さんが登場していて、

蛍ちゃんというクラスメイトの『転校』の話なんですけど、
(竜騎士07先生『ひぐらし』の『転校』じゃないですけど)

『よいこの黙示録』で、奇跡の一番目が『蛍』なんですよね。偶然は不思議。


青山先生、『狛江』にお住まいだったんですけど、ここで、最近『狛江』周辺をコジツケしていたので、

偶然は不思議です。


さがら総先生『変態王子と笑わない猫』(作画カントク…竜騎士07先生の『ひぐらし』にも『カントク』登場してましたね)

で、昔洪水があった、と設定されていて、『狛江』が多摩川水害で大変だったのは有名。

あ、さがら先生、『NTTプロジェクト』は面白かったです。






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