プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

スーパーヒーロー

2018-04-01 23:59:41 | 小ネタ







「あ、おっはよー亜美ちゃん!」
「おはよう、美奈。今日は早いのね」
「いやー、今日は珍しく早く目が醒めちゃったのよねえ。はあ、余裕ある朝ってすがすがしいわー」
「いつもそうだといいんだけど・・・でも、まこちゃんとうさぎちゃんはまだみたいだから、少し待っていましょうか」
「そうねえ。あ、ところで亜美ちゃん」
「どうしたの?」
「えっと、あの、亜美ちゃん、こんなこと言ったらはしたないって思われるかもしれないんだけど」
「そんな、はしたないって、いまさら・・・」
「え?いまさらってどういう意味よ?」
「あ、そ、その・・・私たちがいっしょにいた時間ってそんなに短くないのだから、いまさらなにか言うのに遠慮しないでっていう意味で」
「(この人もしやあたしの遠慮で純潔を保っていられてるのをわかっていないのかしら・・・)」
「・・・美奈?」
「あ、ごめん。つい思ってはならないことを思ってしまったわ。ま、それはともかく、遠慮しないでって言うなら、言いたいことは言っていい?」
「な、なにかしら」
「亜美ちゃん・・・ちょっとグラマラスになってない?」
「・・・・・・え?」
「顔や手足は変わってないから太ったとかじゃないんだけど、ちょっとお胸のとことかおしりのとことか、若干ボリュームが上がってるような」
「ど、どこ見てるの!?」
「なに言ってもいいって言ったじゃない」
「ど、どこを見てもいいとは言ってないわ」
「いや、下心とかなくてもこうやって会ってるからには全身見るでしょ!?」
「・・・そんな、一目見てわかるくらい、私、変?」
「変ではないけど・・・ううん正直あたしほど亜美ちゃんの体を知り尽くしてないとわかんないくらいだけど」
「し、知り尽くしてるの?そんなのどうやって」
「あくまで服の上からならね・・・ふっ。焦らされると眼力だけは上がっていくのよ・・・ふふふ・・・ふ・・・」
「(目が焦点があってなくてこわい・・・)」
「でも、水着姿なら何回も見てるし、制服なんて毎日見てるし。それで、正直、今日はちょっといつもと体の線が違うなーって思ったのよ」
「・・・毎日体重は測ってるし、私の体型自体は変わっていないと思うわ。実は、中に着ているものを変えたの。それで線が変わって見えるんだと思う」
「やだ、おニューの下着ですか。ほほう、それはなかなか・・・」
「・・・でも、線が変にならないように気を付けていたのに、美奈にすぐ見抜かれてしまったのでは、少し・・・考えないといけないわね」
「体の線が変わるような下着ってなによ。ちょっと盛ってるの?」
「盛っているというか・・・」
「そんな気合い入ってるような下着、わざわざつけてるのはあたしのためでしかないでしょう。あたしが見抜いてなにがいけないの」
「美奈のためというよりは・・・・・・・・・不特定多数のためかしら」
「えっ、なによそれ!?不特定多数のための下着って、まさか亜美ちゃん、不特定多数に見られないとハッスルできないタイプの人なの・・・!?」
「見られずに済むのならそれに越したことはないけれど、残念ながらそういうわけにもいかないから・・・」
「やむなしで見られちゃうシチュエーションってなんなの・・・?スリルを味わいたいから屋外で頑張るってことなの・・・?」
「時と場所と状況にもよるけど、室内よりは、まあ、屋外のほうが・・・」
「Oh」
「いきなりずばり言われてびっくりしたけど、でも、よく考えれば美奈に早いうちに言ってもらえてよかったわ。問題と改善の余地があるのなら、早く知っておくべきで」
「いや問題だらけなんですけど!?」
「そうね。やっぱり、無理があったかもしれない・・・」
「いろいろショッキングすぎてついていけないんだけど、亜美ちゃん、い、いったいどんな下着を着てるの・・・ごくり」
「美奈にわざわざ知らせることはない、と思ったの。変な心配をさせてしまうようなことがあったらいけないと思って」
「いえ、じゅーぶん心配です」
「やっぱり、これ、変かしら」
「えっ!!?見せてくれるの!!?」
「み、美奈になら・・・」
「えっなにそんな公共の場で唐突に大胆な・・・やっぱり亜美ちゃん誰かに見られるのに興奮する方なの・・・・・・って、セーラーの下にセーラー・・・!?」
「映画で見たスーパーヒーローは、スーツなどの下にこういうコスチュームを着てたりして、すぐに出動できたり、普段の生活の中でも必要なときにすぐ能力を発揮できていたから・・・参考にして、試してみようと思ったの。ティアラとかグローブとか、チョーカーは外しているけど」
「じゃあそれ変身コスチューム!?今は変身コスチュームの上に普段の制服着てるってわけ!?胸やおしりがおっきく見えるのはプロテクターとかリボンの布の厚みってこと!?」
「そうなの。そんなに厚手ではないし、そう見えないように気を付けたつもりだったのだけど、こんなにすぐに美奈に見抜かれてしまうなんて・・・」
「(よくもまあそんなこと思いつくわ・・・)」
「やっぱり美奈はリーダーね。いつもとちょっと違うことをしてもわかってしまうんだわ・・・」
「いや、亜美ちゃん、これは聞いてほしいんだけど、リーダーだからってそこまで目ざとくないからね。ほかのだれかやっても気づかないわよ。ほかでもない亜美ちゃんのボディラインだからわかるのよ!」
「美奈・・・」
「(ほかの人なら安易に触って確認できるし)でも、そんな常時変身してたら疲れるでしょ。べつに無理してセーラー on セーラーなんてしなくてもいいんじゃない?」
「で、でも・・・」
「まじめな話、なにもないときは戦士じゃなくて普通の女の子でいるのって大事よ?」
「そうかしら・・・」
「そうよ、それに、もっと重大な問題があるわ!」
「えっ、重大な問題!?そ、それって・・・」
「さすがにそれじゃ、変身前のあたしじゃ押し倒せない・・・!」
「・・・!!?」
「いや、あたしだってほら紳士的だから、普段から押し倒したりはしないわよ?しないけど、しないと思ってるけど・・・自分の意志でしないのと、現実問題で変身後じゃ力負けしてできないっていうのは、また違うじゃない?ほら、いつでも押し倒せるって心の余裕があるからやらずに済んでいるっていうか・・・ね?だからそんな、平和なときに変身しないで」
「・・・・・・・・・」




「それ以来亜美ちゃんが常にマーキュリー状態でしか会ってくれなくなった・・・平和なときは変身しなくていいってあれだけ説得したっていうのに・・・」
「・・・常に目の前にある危機に備えるっていう意味では、亜美ちゃんとしてはやっぱりそっちのほうがいいんじゃないの」









                    ******************************************
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夜のお相手 | トップ | 入学前夜 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小ネタ」カテゴリの最新記事