驚異の縄文土器

縄文土器に魅せられて。

太郎の火焔はなかったが彩色土器に驚く

2006年12月18日 | Weblog
縄文土器、その造形にみなぎる強烈な力は、現代においてさえ、世界に稀なものといえよう。

「ニューヨークの近代美術館のど真ん中に、縄文土器の逸品を、一個乃至は山済みにして展示したらどうだろうか。驚異の展示になると確信する」、てな事を、いきまいていたら、「岡本太郎の受け売りか?」とやじられた。

寡聞にして、岡本太郎が縄文に注目していたことを全く知らなかった。なんたること。
まあ、今迄、縄文土器なんて視野に入っていなかったのだから、仕方ないね。

急いで、上野に見に行ったが、あいにく、太郎の火炎の展示は無かった。その代わり、彩色土器にお目にかかった。こんなものが、何千年も前に造られていたとは!

縄文土器 驚異の造形!

2006年12月18日 | Weblog
世界最古の土器、12000年以上古くから作られてきた縄文土器。
この土器は、当然、実用品、道具として開発されたもの。
だから、すべての縄文土器が優れた造形品というわけではない。
その中で、人間の思念が、より強く盛り込まれたものほど、より心打つ逸品となる。

天然、自然に発生する様々な現象に対する恐怖、畏敬の念、何とかこれをコントロールしようとしたところから発生した呪術。
そして呪術に使う道具のような、兎に角、何らかの人間の思念を盛り込んだものは、世界中で、古くから、造りつずけられてきた。
然し、近代になるまでの長い間、これらはすべて、天然・自然に存在するものを基とした。

唯一の例外が、縄文土器。
縄文人のみが、数千年前に、既に、人間の思念を抽象化するという大発明をしている。

* 上の写真は、文様を見やすくするために加工してある。実物には、この様な色はついていない。

加えて、その造形にみなぎる強烈な力は、現代においてさえ、世界に稀なものといえよう。

「ニューヨークの近代美術館のど真ん中に、縄文土器の逸品を、一個乃至は山済みにして展示したらどうだろうか。驚異の展示になると確信する」、てな事を、いきまいていたら、「岡本太郎の受け売りか?」とやじられた。

寡聞にして、岡本太郎が縄文に注目していたことを全く知らなかった。なんたること。
まあ、今迄、縄文土器なんて視野に入っていなかったのだから、仕方ないね。

急いで、上野に見に行ったが、あいにく、太郎の火炎の展示は無かった。その代わり、彩色土器にお目にかかった。こんなものが、何千年も前に造られていたとは!


驚嘆の縄文土器 これぞ、真の世界遺産だ!

2006年12月18日 | Weblog
本年、2006年、冬、バークコレクションの招待日に東京都美術館に行った。
一番最初に展示してあった縄文土器に、驚嘆した。
これまで、縄文土器というものをまともに見たことが無かったが、世に、こんな恐るべきものがあったとは!。

強烈な衝撃。

次に展示されていた弥生土器は優美。

然し、この品は所詮、偶然の産物。 縄文土器ほど、人間の思念を見事に造形したものは、世界中に無い。
それが、何と、1万4千年以上前から造られていたんだ!

世界遺産は、不動産的なものに限られるらしいが、然し、この縄文土器の逸品こそ、人類が誇るべき最高の創造物、最高の遺産だ。 ほとんどの縄文土器は、考古学資料として博物館的なところに展示されているが、これは、博物館に展示されるものではない。美術館などに、人類の宝として展示されるべきもの。