狂った檸檬

毎日のニュースから私自身のつまらない感想をかかせていただきます。

美しいではないか!

2006年06月08日 14時04分23秒 | Weblog

イチロー固め打ち、2500安打へあと3
2006年6月7日(水) 15時51分 日刊スポーツ

<マリナーズ4-2ツインズ>◇6日◇セーフコフィールド
 マリナーズのイチロー外野手(32)は「1番・右翼」で先発出場、5打数4安打と爆発した。1回遊撃内野安打、3回左前安打、4回投安打、6回三ゴロ、8回中前安打だった。打点は1で打率を3割5分に上げ、日米通算2500安打まで3本と迫った。
 試合は4-2でマリナーズが勝った。



WBCであれだけ悪態ついて、日本に気合入れまくったあのイチローがまたもや記録達成・・・・いや記録が美しいというのではない。

正直なところいくら好きなイチローでも・・・・

振り返ること1年ほど前、彼はNHKスペシャルに出た。その年、シーズン最多安打数を記録したイチローのその年のそれぞれの気持ちをアナウンサーと共に振り返っていた。

あれほどのイチローでさえさすがに、記録達成の時には緊張はしたらしい。(それよりもその記録のために№の入ったボールにいちいち交換していたらしくそれが申し訳なかったというのも笑えたが)

しばらく前、ほんの少し前、ついこの間まで我ら黄色人種を、そして今でも黒人を馬鹿にしている白人がおそらく「どうせ日本人の成金野郎」くらい思っていたかどうかは定かではないが、少なくともそれほど多くの期待はされていなかったのは事実である。現に松井秀樹の方がいいという話しは日米交流戦の時にも語られていた話しである。

さて、そのイチロー、一昨年からはシーズン通して体が持つように、つまりは今まで息切れしていたからと調整をしっかり遅らせて、シーズン最後までで少なくとも現時点では最高の結果が出たと言えると思う。

その背景からして、3月に開催されたWBCで最高に持って行くのは、当然のことあえて調整を遅らせていたのにも関わらず、最後まで続かないかもしれない体力であるにも関わらず、母国の威信を賭けて最高のプレーを披露した。まぁ結果的にはイチローはそれほどまでには目立っていなかったが。しかし、そのイチローの気合に大いに押されて初代王者に輝いたのは紛れも無い事実である。

それなのに。そう。それなのにである。今イチローは最高に頑張って成績を残している。僕は頑張ってという言葉は嫌いだけれども、「WBCで頑張ったから今年は駄目だね」なんて言われる事の無いようにやっているのだ。

先にお話ししたNHKスペシャルでもイチローは、何本打って記録を作ったとて、今の1本を大切にしないと記録は生まれない。といった。

しびれるねぇ~!

そんなことを回想すると彼の今の踏ん張り、頑張りは賞賛を超えてまた、別の次元の人なのかもしれない。