１５年前のその日

１５年前。
東京で勤務してた自分はごく普通に出勤して会社でそのニュースを知り、
会社近くのホテルのロビーにあるＴＶのニュース映像を見てただただ茫然としてた。

その日は実家の父親が神戸の三宮の歯医者さんで
歯の治療の予約を入れていた日でもあった。

助かった命・助からなかった命。
幸い父親は被害にあわなかったが、
ほんのちょっとした偶然や運で人の人生が決まっていく。

目に見える風景は鮮やかな復興を遂げたけど、
心に残った痛みや悲しみは癒えることがないんだろう。

ウチには絶対忘れてはいけないその日でもある。


１５年後の今日、震災にかかわった全ての人の心に温かな明かりが灯るよう祈りを。
遠く離れた市川の地から思いと心を込めて。

『僕たちのミシシッピ・リバー 季節風・夏』

重松清さんの短編集。

　　　　　　　　

心がほんわかしたりほろっとさせられたりと読みやすい短編集でした。


『僕たちのミシシッピ・リバー　季節風・夏』
重松　清著
文藝春秋