さて後半です。
続いて行きましたのがガスパビリオン。
炎のマジックシアターです。
大魔術師「火村大源(ほむらだいげん)」(津川雅彦さんが演じていました)、
破門された大魔術師の弟子の「燃八(ねんぱち)」と弟子の「コージ」が繰り広げる物語。
火村大源と燃八は映像のみで会場には来ませんが、結構笑わせてくれました。
どちらかと言うと子供向けの演目ですが、まあ大人でも楽しめますね。
ちなみにマジックは宴会芸レベルのものですので、過度な期待はしないように…。
これが終わってから、「めざめの方舟」の整理券をもらう為に行列に並びます。
整理券の配布時間は決まっていますので、事前に調べて計画的に並ぶ事が大事です。
企業パビリオンとかはかなりの人が集まりますので、いかに待ち時間を少なく出来るかですね。
で、もらった整理券の時間は…、
トヨタ館の予約時間とバッティング寸前でした。危ない危ない。
さて万博の会場はメインは長久手ですが、別に瀬戸会場というのもあります。
こちらは市民パビリオンが中心で、派手なものが少ないかわりに、ゆっくり落ち着けるような感じです。
長久手会場から少々離れますが、モリゾーゴンドラとか燃料電池バスで移動できます。
モリゾーゴンドラは、綺麗な景色とか楽しめそうでしたが、乗るのに一時間待ちとかでしたので却下。
燃料電池バスで移動してきました。
振動も少なく乗り心地はなかなかでしたね。(すし詰め状態でしたが…)
で、瀬戸会場ですが、一つ注目していたパビリオンがあります。瀬戸日本館です。
テーマは日本と自然となっています。
瀬戸会場は比較的に人が少なめなので、整理券を手に入れるのも楽で助かります。
瀬戸日本館は円形の建物となっておりまして、まず最初は1階の映像空間の映像を楽しみます。
丸いホールの壁は和紙で作られていまして、そこに映像が映されるわけです。
日本をイメージするものをコラージュした映像は7分ほどですが、
なかなか凝ったつくりで楽しめます。
これが終わったら2階に移り、メインの叙事詩劇「一粒の種」を見る事となります。
実はこれを見たかったのです。
音楽や美術、演出を担当するのがJ.Aシーザー氏。かの寺山修司氏の天井桟敷で音楽を担当し、
現在はそれを引き継ぐ劇団の万有引力を主宰する人です。
彼の手にかかれば、日本古来のわらべ歌や宮沢賢治の詩、
ガマの油売りの掛け声等が全く新しく生まれ変わったかのように別の姿を見せてくれます。
30数名の出演者が動き回り叫ぶ姿は圧巻です。それをシーザー氏の美術や音楽が盛り上げます。
天井桟敷や万有引力の魅力を持った演劇をわずか15分程度とはいえ、万博の入場料だけで体験できるチャンスです。
まあ、かなりアクが強いので万人すべてにお勧めできるものではないかもしれませんが、
一見の価値はあるかと思います。ここは個人的にはイチ押ししたいですね。
演劇が終わったら4階のアートギャラリーの見学がありますが、「めざめの方舟」の時間が迫っていたので大急ぎで長久手会場に戻る事に。
さて続いては、夢みる山のテーマシアター「めざめの方舟」です。
かの押井守監督が演出という事で期待が持てました。
こちらも円形の会場で、床に沢山のディスプレイを設置し、周りには不気味なオブジェが置かれています。
中央上部にも大きなオブジェが…。
否応にも期待されます。
流れる音楽も幻想的でなかなかいい感じです。
床の映像もとても新鮮です。さぞかしクライマックスは凄いだろうなと思っていましたが…
たいした盛り上がりもなくいつの間にか終了。何だかとても物足りない気分でした。
う~ん、何だか勿体無い。
話によると2ヶ月1クールで3種類の映像を公開するとか。
一回しか行かない人の立場は…。
間髪入れず、予約を入れたトヨタグループ館へと向かいます。
この辺はちょっとせわしない感じ。まあ会場がそれほど離れてなくてよかったですが。
やはり一番人気みたいなので、かなりの人が並んでいた感じです。
ウェルカムショーとメインショーがありましたが、
ウェルカムショーは、楽器を演奏するロボットに呆気にとられていました。
トランペットとかドラムとか演奏出来るんですね。技術の進歩って凄いなと感心。
メインショーは、一人乗りの車っぽい乗り物とかロボットが出てくるショーですが…、
疲れて半分寝ていました(爆)
最後の方では起きたのですが、結構面白かったので実に勿体無いと言うか、アホらしいなと落ち込む事に。
さすがトヨタというか、クオリティは高かったです。
これが終わった時点では7時近く。後は外国のパビリオンとか回ろうかと思いましたが、
企業パビリオンを見た後では、何だかショボく感じてしまいます。
いくつかの国を見てきましたが、すぐに見終わって出てきたところも…。
まあ外国のパビリオンの楽しみ方は、その国独特の食べ物食べたり、
土産物買ったりする事ですかね。予算はかかりますが、普段見る事や買う事が出来ないものにも接するいい機会かと。
さて、夜限定のイベントというのもありまして、こいの池ではナイトイベントが行われていました。
噴水をスクリーンに見立てて映像が映され、さらには巨大な猿の像が池に現れたりと、
なかなか規模は大きかったのですが、外国人の演出家という事もあってか、
少々日本の感性に合わなくてわかりずらかった所も。
これもちょっと勿体無かったかなと。
そんなこんなで、開場から最後まで万博会場に居たのですが、
当然ながらすべてを一度に見る事は不可能です。
いかに待ち時間を少なくして効率よく回るかがポイントですね。
興味がないものは切り捨て、どうしても見たいものは事前予約を活用するなどをする事が大切ですね。
折角の万博が、待ち時間のほうがずっと長かったと言うのでは実に勿体無いですし。
とりあえず、まだ開催期間は長いので、もう一度ぐらいは行きたいかなと。
追伸、9時過ぎの公式ショップは激混みだったので、お土産は早めに手を打つのが吉かも。