Lumiere Mondiale

パリ在住のピアノ留学生のブログ。

マルセイユ旅行の続き

2005-12-19 20:55:09 | Weblog
いんにゃあぁ~、本当に家にいる時間が少なかったです!

毎食御呼ばれか外食だったので ご飯食べながらゆっくりネットに座る私なので

ご無沙汰してしまいました、すみませんでした。



さて、コンサートが終わった私の話ですが

トルコマーチの一瞬停止&弾きなおしにショックを受けてw 

こりゃ飲みに行かないとやっておれんと思い

珍しく、何回も来てて初めてですね、マルセイユの深夜に繰り出しました。

私の マルセイユの先生と指揮者さん(校長先生)は夫婦で、

1ヶ月の赤ちゃんがいて融通が利かなく、ご飯とか一緒にしたいんだけれど出来ないの、

ということで 一人でのんびりご飯を食べに、というのも兼ねて ホテルに荷物を置き、

開いているお店を探しに出ました。

よく、マルセイユは危ないっていうんだけど

まあ確かに雰囲気はあまりいいものではなく、

怖い兄ちゃんたちを避けながら 安全そうなカップルとかにくっついて(笑)

開いているお店を探したんですが、

うーん、なかなかない!ここがパリと違うところですね、だって中心だったのに。

11時過ぎだったんですが、もう開いているお店が全くない。

そんな中に、入り組んだ道の真ん中に 明かりが。

見てみると、怖くない健全なバー+カフェだったので、入ってみました。

入ると、スポーツ関係のユニフォームやグッズが飾ってありました。

店長さんと思われる人はお客とトランプをしていました。(笑)

まだ食べられるかきいてみると、食べられるというので 席に座り、

メニューはお兄さん(おじさん??)に任せ 

食前酒を進めるのでそれもお兄さんに任せました。(どうでもいい私(笑))

出てきたものは、マルセイユのリキュール(だったのを初めて知った)

アニス! 日本語ではウイキョウ? 

知ってらっしゃる方も多いかもしれませんが 水と混ぜると黄色くにごる、

くさくて強いお酒。 一杯飲むのは初めてでしたよー。

自分で買おうとは思わないお酒ですけど、フランス!という感じでした。

そして料理は、イカ、くるまえびなどの塩焼き、お米、サラダという

マルセイユのカフェらしいもの。

これに一緒にコルシカの白ワインを出してくれて、

こんな美味しい白ワインは・・・!なかなか出会えない、という程美味しかった。。。

ホテルにあったマルセイユ観光パンフなんかを見ながら一人でお酒とご飯をのんびり。

これぞ一人演奏旅行(爆)

そんなこんなで デザートを頼み お兄さんが食後酒を進めるので

んじゃ、またお任せで、というと ほんとに?信用してくれる?と念を押しつつ

透明なリキュールを出してくれて、またそれが美味しくてはまっちゃってw

ホワイトグラッパ(ワインのぶどうのリキュール)で

段々本格的にリラックスしてきて(だって40度だしね笑)とってもいい気分だったとき

まあ誰でも想像がつくように 深夜一人で飲んでる女のところに 

他のお客の男性がちょっかい出すんですが

それがなかなかジェントルマンで 

お嬢さん、一杯僕におごらせて下さい、といって例のボーイのお兄さんに頼み

お兄さんがグラッパの2杯目をついでくれました。

彼は ここにはジェントルマンしかいないから。

と得意げについでくれました。

そしてそのおごってくれた人と 何でマルセイユにいるとか 何で一人かとか(笑)

話していると、バーのお兄さんまで 私がピアニストだっていうインフォメーションが行き

何かすごく尊敬の念を抱いていた様子で この人音楽好きなのかな、と嬉しくなり、

その後その彼といろんなスポーツのこと、(彼はラグビー選手らしい)

音楽のことなんかを グラッパをいつの間にかつぎ足されながら(笑)話していると

近くにジャズバーがあるから行かない?というので

面白そうだから、いくいく!と二つ返事。

しばらくしてお店を閉めて、お客さんの何人かと一緒にジャズバーへ。

そっからが面白かった、いや本当に。

半ディスコのようなジャズバーで、

古いけど(下手したら百年前とかの)素敵なグランドピアノもあり

またがんがん強いのを飲まされつつ(リキュールは好きな分野(笑)なので進むんですねまた・・)

例のお兄さんや他のお客さんと話し、その話題がね、マルセイユ訛り。

これ、本当に大爆笑しちゃうんですって!

しかもわかりにくいし皆早口なんです、向こうの人は。

そんなに訛ってる人もあまりいないんですが、そのお兄さんはかなりの訛りを持っていて

しかも皆誇りを持っているもんだからたちが悪い(笑)。

君のパリのアクセントが気に入らない! といいはるんですね。w

そんじゃあ教えてよ、と、がんがんにかかっている音楽の中 マルセイユ訛り講座。

例えば、きいただけですぐわかる訛りは、

C'est bien(それは良い)→ セビヤン(パリ)  セビエン(マルセイユ)

C'est rien(それは何でもないことだ)→ セリヤン(パ) セリエン(マ)

Tu viens? (来る?)→ チュヴィヤン?(パ) チュヴィエン?(マ)

Saint Antoine(聖アントワンヌ)→ サンタントワンヌ(パ)センテントウェンヌ(マ)

Main (手)→ マン (パ)  メン (マ)

Demain (明日) → ドゥマン(パ)  ドゥメン(マ)

Moins (英語で、less) → モワン(パ)  モエン(マ)

日本語で書いて伝えられる簡単なものにはこんな類のものがありますが、

つまりローマ字読みに近くなるんですね。

最後の Moins なんて、ちょっと昔までは モインスって 全部発音してたんだって。

私は イタリア、スペインなどに近くなるからその読み方に近くなるのだと思いましたが

ただ暑いと口が開いちゃうからかもしれませんね(笑)(そうか?)


マルセイユ訛り講座で覚えた自己紹介。

J'ai vingt ans, je suis アンペゲ →(酔っ払った、という俗語で、マルセイユでしか使わない本当のマルセイユ語なんだって(笑)どうやって書くの?ってきいたら マルセイユ語はかかねぇんだよ とw)

私は20才です、酔っぺれぇです ということです。(爆)

J'ai vingt ans (20歳です) が、

ジェ ヴァントン、(パ)

ジェ ヴェンタン、(マ)

という事になります(笑)これがもう 大爆笑のおかしさ。ありえん。

ここまでくると、みんなマルセイユ訛りなもんだから、

私は醜いアヒルの子で非常に恥ずかしくなってきました(笑)

前まですごい嫌いだったマルセイユ訛りを、めちゃくちゃ物にしたくなってしまいました。

覚えてやるぞー


そのうち 絶対来るだろうと思っていたが ピアノを弾けとあおられ、

マルセイユのコンバトを出てパリ音楽院の生徒ですって紹介までされて

フランフランの頭でとまりどまり 例のトルコマーチとか、ショパンのエチュードとか

ノリで弾きましたよまったく。

ジャズバーのおじさんとも話し 次マルセイユに来たときはぜひまた来てねといってもらい

次はピアノバーに行こう と 3軒目。

お兄さん(さっきからお兄さんといっているけどおじさんの歳です(笑))は

さっき僕のために弾いてくれた代わりに、僕が今度は君に歌うから、と

誰にでもんなこと言ってんでしょ みたいなセリフを(笑)耳元ではいておきながら

卑怯だから また弾けってマイク通して言っちゃうんだから全く本当に卑怯。

(歌ってはくれたけどさ。)

ここはほんとのキーボードしかなくて、弾けといわれたけど無理でした。

さっきのジャズバーのおじさんはやっぱりよくわかってる人で

そのグランドでも ペダルもきかないしおんぼろでジャズ向きのピアノなのによく弾いた

といってましたが、キーボードでもひけっていうおじさんがたはやっぱりしろーとですねw

いやぁ、しかし、私はいつも思いますが ヨーロッパ人ののりは大好きです。

(あまり若いとバカばっかりする人も多いけど。)

本当に楽しくていい思いを沢山してきましたよ。。。

この日のその後の詳細は書いてるときりがないからここでストップ(笑)



しかーしこれはまだ半分なんでございます。


そのお兄さんが、明日サッカー観戦しに連れて行く、中田浩二(マルセイユ所属)

に会わせてあげる というのでびっくり!

私の実家は中田浩二の所属していた某サッカーチームの街なのです。

で、マルセイユも、フランスでは強豪なのです。ゴールキーパーはフランス代表です。

結局中田には会えなかったんだけどね。(彼はプレイしていなかったので・・)

そんな日本人がマルセイユに行ったら喜ぶんじゃないかなと思っていたんですけど。


続く

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2 コメント

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すっごい!! (乃琶)
2005-12-20 20:13:05
ハルちゃん,すっごい更新!\(◎o◎)/!

そして壁紙変わってなんかがらっと雰囲気変わりましたね。大人っぽいです♪

マルセイユ記、楽しませてもらっていますよ(^^♪



パスティスって飲んだことないの。リカール?だっけ?ペルノー?

どちらの瓶も我が家にはあるのですが(過去、仏料理やっていたので^^;)

その、パスティスは飲んだことないんですよ。でもどうせ飲むなら、フランスで飲んでみたいですね。

アルコール弱いけど。^^;



マルセイユなまりって,英語で言うオーストラリアなまりみたいで面白い!

todayが「トゥダイ」になる、みたいな・・・。

なるほどねえ、ローマ字っぽい読み方、ロシア語みたいでもあります。(笑)



マルセイユ記,ざ~っと

目を通しただけですけど、またじっくり読みますが、指揮者の方とハルちゃんのお写真がと~ってもイイですね!!!ブラヴォ飛び越してブラヴィッシモ!!!

(^_^)
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えへへ (ハル)
2005-12-22 19:53:25
やっと何もない日が出来て半日更新してました爆

こんなにへんてこな旅行をする事はめったにないと思ったので書き記したかったのもあって・・



乃琶さんのおっしゃってるのはアニス酒の事ですか?アニスはなんていうお酒なんだろう・・?Liqueur d'Anis と言えばわかるかな?お料理にも使うんですか??!



乃琶さん アルコール弱いんですか?可愛い~vvいいなぁ(爆)

私なんてコンセルヴァトワールの同学年仲間では日本人で一番オヤジくさい酒飲みってことになってますよ全く(笑)



オーストラリアってそういう訛りなんですかー。

カナダもそうだったっけ?ちなみにカナダのフランス語もマジ受けしますw



え~あの写真いいですかぁ!?ほんと?

ブラヴィッシモのお言葉嬉しいです♪♪
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