雲追う民

難民キャンプで暮らすサハラウィの生活を紹介する写真

短信31米国議会のアミナトゥ・ハイダル

2014年03月25日 | 西サハラ短信

米国議会、サハラウイ活動家アミナトゥ・ハイダルを迎える



2014年3月24日 ワシントン SPS通信(西サハラ)

西サハラの人権活動家アミナトゥ・ハイダルさんは目下、世論に西サハラ問題を訴えモロッコによる人権侵害の現状を告発するため米国を訪問中だ。


この日彼女を議会に招いたのは Defense Forum Foundation という財団で、アルジェリアの歴史的人物エミール=アブデルカデルの精神を受け継ぎ同名を頂く会を持ち、イスラム世界から自由と人権のために尽くす人物を招いては公聴会を開いている。

壇上に立ったハイダルさんは、モロッコ当局による不法拘束、暴行、拷問、性的虐待、裁判外の刑執行や強制行方不明など、西サハラ住民に対する日常的な人権侵害を始め、憂慮すべき問題を取り上げながら占領下にある西サハラの現状を説明した。

ハイダルさんはまたこの機会を利用して、昨年4月に米国政府が国連安保理事会でMINURSOの任務に人権監視を含めることを立案したことに対し感謝の意を述べた。ただこの案は、最終的には他の安保理メンバー国による反対に遭い、日の目を見ることはできなかった。


そして彼女は連邦議会に対し、西サハラ人民の人権状況に留意を呼び掛けるとともに、モロッコや外国企業による地下・水産資源の不法開発についても同様の注意を促した。