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London homeopathic life 全公開!

ホメオパシーとは Part6 レメディの話②

2005-03-16 20:16:21 | Study
では、なんでレメディは効くのでしょう?どうやって鍵の役割をしてくれるのでしょう?
ハーネマンは、キナの皮を飲んだとき、マラリア様の症状に襲われ、それが即座に回復したということをヒントにホメオパシーを体系づくって行きましたよね。ハーネマンは、最初、キナの皮、そのまま飲んでいたのです。その後も、しばらくはプルーヴィングを行う時、原材料に近い状態のものを服用していたそうです。すると、飲んだ直後に出る反応があまりにもきつい。プルーヴィングするのはかなりの体力を必要としたわけです。なので、薄めて飲むことをし始めたのです。するとプルーヴィングをする人が体験していた、きつい反応が緩やかになることが発見されます。これが「希釈法」のはじまり。

でも、薄めるだけだと、どんどん薄めたら何の薬効も示さなくなってしまいます。
そんな時、確か牛に引かせた大八車だか、馬に引かせた馬車だったかに積んで運んだレメディの中の成分が、運んできた後に効果がアップしていることに気がつくのです。そこから、「振盪法」が生まれます。当時は、聖書の上で希釈したビンをバンバンと数万回叩いて振盪したそうです。去年、ヘリオスというホメオパシー薬局の本社に行って、レメディ作りを体験させてもらいました。ヘリオスには、表紙が擦り切れた聖書が何冊もおいてあって、その上で未だに振盪をしています。もちろん、今では、全てが手作業ではないのですが、最後の仕上げには必ず聖書の上で手作業で叩くらしいです。

こうして、薄めて叩く「希釈振盪法(potentization)」が誕生したわけです。

私たちは、その希釈振盪の度合いをポーテンシーと呼んでいます。ポーテンシーには、いろいろな段階があって、6C、12C、30C、200C、1M、10M、50M、MM、CMがイギリスで使われているものです。(他の国では、多少異なる場合もあります。)6C、12Cと進むにつれポーテンシーが高くなっていく=希釈振盪する回数が増えることになります。もっと簡単に言うと、濃度が濃くなる感じです。物質の残っている割合と反比例ですね。

怪我の時や、皮膚や骨の怪我・不調などによく効くのが、6C、12C。一般的に、どんな場合にも対応できるポーテンシーは30C。200C以上を使う場合は、ホメオパスに相談したほうがいい段階になってきます。(厳密に言えば、30Cであっても専門的に勉強をしたホメオパスに相談したほうがよいです。30Cは十分に深い治療が出来るポーテンシーなのです。)先日紹介したドラッグストアのブーツでも6C~30Cまでが取り扱っているポーテンシーで、200C以上のものを買いたければ、エインズワースやヘリオスという専門薬局で、専門のホメオパシー薬剤師がいるところでなければ、手に入りません。ちなみに、私自身は1Mまでしか服用したことがありません。それも、ホメオパスから処方していただいたものです。それ以上のポーテンシーというのは、本当に精密な診断があって始めて服用できるものだということを書いておきたいと思います。50M以上を使うには、数十年の歴がないとなかなか難しいのでは・・・と感じています。(もちろん、単なる職歴の長さだけでは、測りきれないものはありますけどね。)

何故かというと。こっから先も長くなるので、また次回。お楽しみに~。

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