映画を観たよ

ただ今、休止中。
その内戻ってくる予定です

フリーダム・ライターズ

2007-08-09 | ハ行の映画
実話です。
学校ものの感動作って嫌いなんだけど好きなんです(笑)
こんな先生いないでしょ?って思う反面、いたらいいのにって思うです。

1994年、ロサンジェルス校外の高校。ここでは人種差別、ギャングの抗争、家庭内の事情など一人一人様々な事情を持つ生徒たちがいて、常に危険と隣り合わせ"戦争"の中を生きています。
そこに高い志を持った先生の登場。そこからはストレートに先生が生徒たちと向き合い、そして生徒たちも自分たちの未来に向き合う姿が鮮明に描かれていきます。
生徒たちは"戦争"の中を生きるために学校を無意味と思い、友達のために死ぬことを素晴らしいこととしています。
ラティーノ、黒人、アジア系、白人のグループに分かれ常に学校はピリピリした状態です。
そんな環境を見ていると、もう日本ではありえないような考えられないような状況に愕然としました。
序盤は「この子たちは今どうなっているんだろう?」と何度も心配になりました。
それくらい彼らの未来はまったく見えない状態だったのです。
そんな状況の中、ミスGは彼らの気持ちに触れて気づいて、彼らに人種問わずみんな同じ気持ちを持っていることを伝えます。
同じ音楽を聞き、映画を観て、本を読む。誰もがギャングの抗争で友達を亡くしまた誰もが心に闇を抱えている。
そんな彼らに自分の気持ちを書かせるノートを渡します。
書くことって言葉にできないことそれは悲しみや辛さ、はたまた言葉で言うと気恥ずかしいものまで正直にかけてしまうから不思議です。
またミスGはホロコーストを伝えて生存者の話を聞かせたり、アンネの日記を読ませアンネを匿っていた女性の話を聞くなど、自分たちの世界が全てだった彼らに外の世界、もっと厳しい世界を教えてくれます。
この経験は絶対一生忘れられないだろうなって思いました。
そして人種を超え自分の正しい声を聞いて変わっていく彼らの輝きが増すこと!
本を読んでアンネの今後を気にし「どうなるの?どうして?」と先生に詰め寄る女の子の姿はなんだか嬉しくなりました。
今まで本を読んでも落書きしかしかしなかった子が、こんな風に本を読んで何かを考えるようになるなんてって。
みんながみんが、生活が変わるわけではないですし環境が変わるわけじゃない。
ただそんな風に学んで楽しく学校へ行って、自分を変えて未来を見つめる姿にとても心動かされた部分がありました。
誰にも可能性がある。こんな先生に出会えたら一生ものの宝物だろうなって。
映画では駆け足になってしまっていますが、ホントはもっと大変だったんだろうな。
それでも感動は薄れていません。素直に観てよかったって思える映画でした。

私の周りの先生ってキレイごとばっかりで、自分本位でなんかあると「成績下げるよ」って言ってくる人ばっかしだったので。
ある先生は「いじめがあったほうがクラスは一致団結するからね」って言った人までいましたからね(怒
もちろんこの映画には最後まで彼らをくず扱いして変われるわけないと言う先生もいるのですが(イメルダ・スタウントンが演じたため、アンブリッジ先生とおもいっきしかぶった!!)ミスG自身は絶対にあきらめません。
ミスGは生徒に熱を入れるばかり、自分の私生活が見えなくなっちゃうんだけど、彼女も今は幸せなのかしら。
結果的にクラス全員を大学に行かせたミスG。彼女のような先生に出会えた彼らは一生の友達を得て、輝く未来に向かって行ったんだろうなって思ったのでした。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (アイマック)
2007-08-12 15:12:07
お盆はいかがお過ごしですか?^^
しかし、暑いですねえ。。

実話というのは重みがありますよ。
人種差別は、日本人にはピンとこないけど、複雑で深い問題ですね。
ミスGの情熱には頭が下がります。
生徒たちが変わっていく姿は感動的でしたね。
現在のミスGの近況も知りたいですね。
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コメントありがとうございます (ななな)
2007-08-14 10:12:33
アイマックさん
暑いですね~・・・ホントとけちゃいそうな暑さに負けそうですよ~
アイマックさんも暑さに気をつけてくださいね!

実話ってそれだけで重みがありますし、こういうことが現実にあるって聞くと何となく希望がわいてきますよね!
ミスGが成し遂げたことはホント簡単なことじゃなくって・・・彼女は押し付けるだけじゃなくって痛みを共有してくれましたものね。
それって友達同士とかでも難しいのに他人の先生がしてくれるなんて・・・
ミスGも今は幸せだってことを願います。
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そんなに・・・ (メル)
2007-11-24 08:06:30
酷いことを言う先生がいたんですね~・・・
困ったもんだ。
イジメがあったほうがクラスが一致団結するなんて、ひどい!

映画の彼らにとって、ミスGは絶対に必要な先生
でしたよね。彼女のお陰で一生が変わっちゃいましたもんね。
勿論それもいい方に。
彼女のような事は誰もが出来ることじゃないけど
どの先生もこういう風にありたい、と思ってくれる
先生でいてほしいですね~。

そうそう、現在のミスGも幸せであって欲しいですよね。
出来れば、彼女の事を完全に理解してくれて
愛し愛されるパートナーがいてくれたら・・と思います。
TBどうもありがとうございました

PS息子も今月の最初に20歳になりました♪^^
素敵なコメント、どうもありがとうございましたm(_ _)m

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コメントありがとうございます (ななな)
2007-11-25 19:13:58
メルさん
うーん、小学校のときにクラスいじめがすごくって。そのときの運動会かなんかのときに「みんなでいつもいじめてるんだから一致団結くらいはできるでしょう?」って先生が。
今思えば嫌味だったのかなって思う部分もあるんですけどね。でも子供ながらかなり印象に残っています。

先日テレビで高校の人種問題についての番組がやっていて、今でもホントに根強い人種差別が残っていてびっくりでした。
しかもミスGの質問のように「友達を殺された人はいる?」っていうのに黒人のほとんどの子は手を上げていて。黒人と白人っていうのがきっちり分かれてしまっていました。
やっぱり何も変わってないんだと愕然としましたよ。
先生たちは頑張っているようなんですけど、本人たちの意識がなかなか変わらないので、なかなか上手くいかないなーって思ってしまいました。
とにもかくにも、どうにかなる方法はないのかなーって考えてしまいました。

息子さんおめでとうでした♪
成人式もメルさんは楽しみですねん♪
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