探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

旧英国領事館

2012年06月04日 | Movie T.K.

『捜査官X』の撮影が行われたロケ地がわかるといいな~と、漠然と検索していた時、こんな記事を見つけました。
CNTN《武俠》遊歴拍攝外景地騰衝
2012年3月の記事ですから、中国で公開された後に、いろいろ調べたものでしょう。
銀杏村(劉金喜の家)、黒魚河(水草の揺れる川辺)、和順鎮(川の洗濯場)などが、ロケ地として紹介されていますが、その観光案内のほうに字数が割かれています。
騰衝県には、こんな素敵な観光地があるんですよ。あの『武侠』の撮影も行われたんですよ。といった感じですね。

その中に、こんな一節があります。
雖然《武侠》先後在騰沖和順古鎮、江東銀杏村、火山公園黒魚河景區、疊水河、英國領事館、高黎貢山、來鳳山、清水鄉藺家寨、曲  石鎮野豬篝橋、向陽橋、江南天生橋、明光鎮東營、大黒山等地取景拍攝。
但給人留下最深印象的莫過於這個寧靜祥和、民風純樸的銀杏村。

『武侠』の撮影は、いろいろな場所でも行われましたが、最も印象深いのは、静かで純朴な銀杏村です・・・と、銀杏村をイチオシしているわけですが、ここにある、「いろいろな場所」には、映画のエンドロールにもなかった場所が出ています。
英國領事館、高黎貢山、曲石鎮野豬篝橋、向陽橋、江南天生橋、明光鎮東營、大黒山。
このうち、向陽橋は、あの吊り橋と紙すき場の場所だとわかりましたし、曲石鎮野豬篝橋は、徐百九さんの回想に出てくる残虐な三悪人のシーンのうちの一つ、木で作られた屋根のある橋でした(これは、思い出したくもないシーンなので、見つけたくなかったんですが・・・)。

もうひとつ、英国領事館について、少しわかったので、ご報告
雲南省に英国領事館が?と、あれこれ検索していたら、続々と第二次大戦関連の記事が出てきました。
1944年、拉孟・騰越の戦い。
日本軍が占領していた騰越城の西門近くに、英国領事館があったとのこと。
この地は、ビルマ、タイとの交易の拠点として重視されていましたから、フランスもイギリスも、領事館を置いていたそうです。
英国領事館は1931年にできた石造りの建造物とあります(保山観光局)。
2005年に訪れたレポート(「戦跡に祈る」牧野弘道著)には、壁面に戦争の傷跡を残す写真が添えられていました。こちらでも見られます。
この後、県によって修復され、戦争の記念館として再建されたようですね。

あの、のどかな和順鎮にも、民営の抗日戦争記念館がオープンしたと読みました。
映画の舞台となった地方のことを知りたいという、いたって平和な気分で調べていたのが、悲惨な戦争の記録に行きあたり、また現地ではその事実が、今なお生々しく記憶されていることを知り・・・
雲南省といえば、多くの少数民族が暮らし、数百年保たれた奇跡のような棚田があり、西洋の植物ハンターが押し寄せるほど珍しい高山植物の宝庫であり、プーアール茶やタバコの産地であり、と、いろいろ知ると、行ってみたいなと思います。
その機会が訪れたときのためにも、負の遺産を知っておくことには、きっと意味があるはず。

さて、この英国領事館で撮影したのが、本当だとしたら、さらに、そのシーンがカットされていないとしたら、それはどのシーンなのかなと、考えてみました
石造りで、洋風の内装となると、このシーンかも。
徐百九さんが、劉金喜逮捕のための書状をもらいに行った役所です。
暖炉もちらっと見えます。どうでしょう。違うかな~
 
正式な捜査命令が出ているわけではないので、その逮捕状がほしいとなると、法外な袖の下を要求されてしまいます。
年収4両の百九さんに対して、20両と吹っ掛けるなんて
それだけでは飽き足らず、七十二地刹に密告することで、さらに儲けようとしたんですから、まったくなんて役人
武迷仲間数人で鑑賞した時、「だれが許せないって、あの役人よね」と憤慨していた友人の言葉に、一同うなずいたものでした。

残りの場所も、いつかわかるといいなと思いますが、今のところ成果なし。まあ、ぼちぼち


最新の画像もっと見る