当時の写真をネットで探しましたら、街の荒れっぷりも結構すごいものがあります。
Pictures of New York's Abandoned in The Early of 1990s
デトロイトの画像まとめに混ぜておいてもわからないぐらいです。
私が初めてのNY訪問は丁度その頃で『現地係員が対応、宿泊と航空券以外は自由行動』というタイプのツアーでした。
NYについたら係員のかたに「え、NYは初めてで、女性2名ですか?」と言われ、
「基本的に地下鉄とバスは危ないので利用しないでください。」
「午後8時以降、移動はドアtoドアで必ずタクシーを利用してください。タクシーでは小額紙幣を使って下さい。」
「ハーレムのゴスペル?必ずツアーに参加して、昼間でもツアーから絶対に離れず、写真は撮らないで下さい。」
「8番街より西、1番街より東、96丁目より北にはタクシーでも行かないで下さい。」
「どこかに行く時は事前に住所と位置を覚えておいて、街なかで地図を広げないで下さい。スリに狙われます。」
「親切そうな人に話しかけられても、一緒に行動しないで下さい。犯罪に巻き込まれることがあります。」
「現金は最小限のみ持って下さい。」
等々、いったい何てとこに来てしまったんだろう、という程、延々と注意があったのです。
当時はクレジットカードも使えるところが限られていて、TCを作って持っていきましたが、タクシーは現金のみ、
地下鉄もメトロカードは無くトークン(死語)、毎日近くの銀行でドルの現金を少しずつ作っては行動していたのでした。
食べ歩きなんかもしてみたかったのですが、どこに行くにもタクシー原則、タクシー代も結構な額になりますし、
(タクシー代は料金+税金+チップの合計をドライバーに渡すので、乗車中は常に頭の中で計算状態)
結局、朝食、夕食は主にホテルで、ランチとお茶だけちょっと遠出、というパターンに。
そして今はピカピカのグランドセントラル駅も、当時は周辺がかなり危ない雰囲気で、
近づくのもおそるおそるだったのです。
昨日、行方不明の学生さんが発見されたタイムズスクエアも、アダルトショップが軒を連ね、怪しいお姉さんが立っていて、
「女性や子どもが夕方以降うろうろする場所ではありません」と言われました。
ハーレムのゴスペル鑑賞は言われたとおりツアーに参加したものの、途中でお土産を買おうと財布を出した瞬間、
「あ、道端で絶対に財布は見せないでっ!!20ドル札を1枚だけポケットに入れといて下さい!!」
と、ツアーガイドさんから厳しい声がとんできたのでした。
お蔭様で、危険な目には遭わず、逆に限られた日程では行けなかった場所が多かったせいか
「こんなに楽しいなら、また絶対来よう!!」
と気合いが入り、現在に至る…というところでしょうか。
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