ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

日本最初の喫茶店発祥の地 - 可否茶館

2011-10-25 06:58:07 | 日本

2011年東京夏の独りブラタモリ。 下町バスが停まっていた上野広小路のすぐ近くに、またまたこんな碑文がありました。 日本最初の喫茶店発祥の地、だそうです。

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何でも明治21年(1888年)4月13日、この地に『可否茶館(かひさかん)』なる名前のお店ができたそうで、この少々意味不明の店名の読み方も、「かひさかん」の他に、「かひちゃかん」、「かひーさかん」、「かひーちゃかん」、「こーひーさかん」、「こーひーちゃかん」なんってのがあったということも書いてありました。 そのくらいCoffeeは日本人に馴染みのない飲み物だったのでしょうね。

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しかもこの喫茶店、一階には『トランプ、玉つき、クリケット、碁、将棋』を揃え、二階の喫茶室は丸テーブル、角テーブルに籐椅子を備え、更には更衣室、化粧室、シャワー室、それにギャラリーのような部屋まで設けてあったようです。 庶民の為のお店にしてはかなりハイソな雰囲気。 サロンという言葉もありますが、パブリック社交クラブみたいなもんだったんでしょうか。

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この碑自体、可否茶館が開かれてから120年後の平成20年(2008年)建立ってことなので、この界隈では埋もれた歴史の一つだったようです。 ロンドン野郎自身が知らなかったくらいですから。 でも、この当時の日本のコーヒーって、きっと豆の選別も保存も焙煎もまだ何も確立されてなくて、そんなに美味しいものじゃなかったと思うんです。 それでもお客さんは分かったような顔をしながら『これぞ舶来の珍味なり』とかなんとか言って黒い液体をすすったんでしょう。

ちなみにこの可否茶館、鳴り物入りで開店したものの今一つ流行らず、数年後には閉店してしまったそうで、今はビルの脇この碑がポツンと残るだけです。


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2 コメント

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コーヒー1杯、一銭5厘・・・・って。高いんでしょ... (monyo)
2011-10-25 10:50:24
 生まれて初めてコーヒー(牛乳じゃなく)を飲んだ時、これが大人の飲み物なんだと、我慢して飲んだもんですから・・
それ以降はずいぶんコーヒー等になって、今でも、毎朝コーヒー飲んでますけど、当時の日本人は固いし新しい物をなかなか、感嘆には受け入れられなかったんではないでしょうか・・・残念な話ですね
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->monyoさま (ロンドン野郎)
2011-10-25 21:25:37
なんかこの碑文の書きっぷりだと、一銭五厘ってすっごく高価だったみたいですよ。 だから庶民のお客様も付かなかったのかも知れませんね。

下らん事を思い出したのですが、その昔マックが高校の近くの商店街に上陸した頃、何の変哲もない普通のハンバーガーが150円でした。 そのすぐ側のラーメン屋さんのラーメンも150円(時代が知れる!)。 当時のウルトラ貧乏高校生としては、やっぱりラーメンに軍配でした。 そういった意味ではマック安くなりましたよね。

そんなことはどーでも良いのですが、コーヒーは子供の頃は長らく飲ませてもらえませんでしたね。 美味しいと思ったのはいつの頃からなのか。 最近は結構頻繁にマックで朝マックのプレミアムローストです。
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