天使の図書館ブログ

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La Vie En Rose.-4-

2012-09-11 | エースをねらえ!

 え~と、今回の前文はひろみのおっぱいωの話から(おまえはww

 いえ、Grand Strokeのほうで、ひろみにおっぱい☆小さいって言わせちゃったんですけど、アニメ見てるうちにだんだん、「そうじゃなくて、この子は着やせする子なんでは?」みたいに思うようになったというか(^^;)

 旧こみくす4巻収録の、ひろみが川に落っこちて、着替えるところを藤堂たんと尾崎たんが見ちゃうっていう場面……あれ、新で見ると間違いなくひろみってブラつけてないよーな。。。

 こことか、バスタオル姿でベッドに寝転がってる場面を見て思うに、「実はひろみって結構パイオツ☆のある子なんではww」という気がしてきたというか(ぱいおつとか言うな・笑)

 ええと、ひろみってほっそりしててスタイルいいっていうのは、新・旧・原作・2・ファイナルすべてに共通してると思うんですけど、自分的に唯一おっぱいωだけは特に期待してなかったのです。というか、宗方コーチは器の大きい(?)方なので、おっぱいの大小なんて、「くだらん☆」としか思ってないだろうなとか、勝手に思ってて(^^;)

 でも4巻のこの場面見てると、つくづく思うんですよね……藤堂たんと尾崎たんが上半身裸になった程度で、熱が出そうになってるひろみって、たぶん宗方コーチが何かの拍子にキスしたってだけで、もうグラグラ☆になっちゃうんじゃないかなってww

 そんでもって、同じ4巻の名場面を読んでいて思ったのが、次の妄想。。。


 ~こんな藤堂たんも宗方コーチも絶対イヤだ☆(笑)~ 

 宗方コーチ:「岡を好きなのか」

 藤堂たん:「好きです」

 宗方コーチ:「そうか。では、同じ相手に打ちこむ者として言う。男なら、女の成長を妨げるような愛し方はするな!」(ここで、ビカアッ!!と目が光るw

 藤堂たん:「ええっ!?宗方さん、何か誤解してやしませんか?僕が岡くんのことを好きなのは、もっとこう、なんて言うのかな~、軽い気持ちなんですよ。今時の若者にありがちな、ポップでライトな恋愛っていうのかな。だからそんな、重い気持ちじゃ全然なくってですね……あはっ。そういうことならほんと、何も心配いりません。僕はもっとイージーで、簡単にやらせてくれそうな子を探しますから。それじゃ、失敬!!」

 宗方コーチ:「岡、今の言葉、聞いていたか?」

 ひろみ:「(樹木の影から出てきて)は、はい……

 宗方コーチ:「十七、八の男なぞ、みなあんなものだ。発情期のメス犬を探すオス犬とでも言えばいいか……とにかく、岡、おまえは今はテニスのことだけに集中しろ。いい男となら、再び相応しい出会いがあるだろう、おまえなら」

 ひろみ:「で、でも……」

 宗方コーチ:「でも、なんだ?」

 ひろみ:「わたしもう、なんか男の人のことはいいです。藤堂さんほどの人でも、本音はああだったなんて、少しショックっていうか……」

 宗方コーチ:「馬鹿なことを言うな、岡。必ずおまえにはおまえのことだけを見、おまえだけを愛してくれる男が現れる。必ずな」

 ひろみ:「コーチ……」(じーん☆と感動したらしい)

 宗方コーチ:「(よし、やったぞ!!これで一番の障害だった藤堂も消えたし、ひろみたんのハートは俺だけのものだ!!)」


 ……いえ、原作の藤堂たんはめっちゃいい人なので、あんましこーゆーことは書きたくないんですけどね(^^;)

 ただ、アニメの藤堂たんは原作の藤堂たんよりも、ちょっと軽いかな~なんてww

 それに、十七、八くらいで「女の成長を妨げるような愛し方はするな!」とか言われたら、少しビビるくらいが普通ですよね(笑)

 しかも特に、「僕たち、つきあおうか、岡くん」的な会話があったわけでもなく……にも関わらず突然「愛」とか言われたら、ちょっと重いような

 もちろん、原作のこのシーン、自分的にめっちゃ好きですけどね!!

 なんにしても、宗方コーチってもしその気にさえなってたら、ひろみの心を自分に向けさせるなんてわけなかったんだろうな~という気がします(^^;)

 でもそうしなかったのは、ひろみのことを本当に愛していたから……そして、自分の気持ちをひろみに告げなかったのも、そうするのが彼女のためであり、にも関わらず藤堂たんにだけ打ち明けてるのは、それもまたひろみのためっていうことですよね((;ω;))

 とりあえず自分的には、宗方コーチとひろみを妄想文の中でくっつけることが出来て、とても幸せだったと思います♪(^^)

 それではまた~!!



       La Vie En Rose.-4-

「ねえ、岡先輩って、近ごろぐんと大人びた感じにお見えにならないこと?」

「そうよねえ。お蝶夫人ももちろん素敵だったけど、岡先輩は、普段はニコニコしてるのに、プレイをなさってる時には真剣でひたむきで……」

「好きだなあ、先輩みたいなタイプ」

 ――後輩からそんなふうに言われるのを聞いても、今のあたしは少しも動じるところがなかった。

 昔のあたしなら、間違いなく照れ笑いをしていたに違いなかったけれど……もしかしたらお蝶夫人も、今のあたしと同じような気持ちだったのかもしれない。

 人の気持ちなど、空模様と同じでいつ変わるかなどまるでわからないのだ。そんな小さなことに振り回されるより、<今、目の前のこの一球を>という、あたしの頭の中にあるのは、常にそのことだけだった。

 あとは、宗方コーチがそばにいてくださることと――そのふたつだけ。

 時々、コーチと眼差しが出会うと、彼が確かに自分を愛してくれていると、実感することができる。もちろん、そんなサインを読みとれるのはあたしだけで、コーチもあたしも、他の人にそんなものを読みとらせるほど、間抜けではない。

 ただ、あたしは宗方コーチと恋人同士になって、心身ともに支えてもらえることを幸せに思っているのに……ほんのたまに、少しだけひとつのことを残念に思うことがある。

 手を握ってドキドキしたり、眼差しを交わしてからキスをしたりといった、一段ずつ恋の階段が上がっていく過程を、あたしは経験せずに一足飛びにコーチと関係を持ってしまったから――そのことを後悔していなくても、もう少し順序を踏んでくれていたらと、そんな贅沢なことを思うことが、ほんの時たまある。

 それから、<好き>っていう気持ちは、もしかしたらただの錯覚なのかしら?と思ったりもする。コーチと今のような関係になる以前、あたしが好きだったというか、そうした恋に近い憧れに似た気持ちを持っていたのは、間違いなく藤堂さんで……それなのに、体の関係を持ってしまったから、気持ちが一気にコーチに傾くだなんて、理屈としてはなんだかおかしな気がした。

 でももう、何もかも、すべてが遅かった。宗方コーチの、煙草の味がする大人のキスと、後ろからあたしの両方の胸を包む大きな手と、体の感覚すべてを支配するような、少し強引な愛撫の仕方も何もかも、そのすべてが、あたしの体と心に――ううん、魂に刻まれて、決して消えることはない。



「どうした、岡?」

「ううん。時々、コーチはあたしなんかのどこが良かったのかな~って、ぼんやりそう思うの。顔だってずば抜けて美人ってこともないし、胸もあまりおっきくない上、背も高くないし……コーチって、その気になればよりどりみどりって感じなのに、なんであたしだったのかなあ、なんて」

 宗方コーチは、「またその話か」というように、レストランの窓際の席で煙草に火を点けていた。こんなところ、もし部の誰かに見られたら大変だと思いながらも、あたしと宗方コーチの隠れた関係は、長く続いている。

「そうだな。言うなれば一種の直感みたいなものだ。昔、俺にテニスを教えてくれた恩師に、こう言われたことがある。俺が選手生命を断たれてから、テニスのコーチに転向した時……自分が打ちこむべき相手は、直感で決めたほうがいいってな。何か理屈でこう、テニスセンスがあるとか、ずば抜けたテクニックを持っているとかいうより――一目見て、「こいつだ!」と感じるのが、その相手なのだと。もしそう思ったら、その時点でろくなサーブを打てなかろうが、性格に問題があろうが、なんにしてもそいつを選ぶべきなのだと言われた。俺は自分に人を見る目があるとも、自分の直感力が人より数倍優れているとも思わないが……それでも岡、おまえのことは一瞬で理解できた。こいつを逃したら、自分に次はないということもな」

「えっと、でもそれは、テニスプレイヤーとしてのあたしっていうことでしょ?でも<女>としての岡ひろみっていうのは、コーチにとってどんな存在なんでしょう?」

 あたしは運ばれてきたおっきなビフテキに舌鼓を打ちながら、ステーキにナイフを入れている宗方コーチに向かって、思いきってそう聞いてみた。

「第一に、おまえはすごく可愛い。それに、おまえは胸も大きくないと言うが、そんなことはない。少なくとも、俺が最初に思っていたよりはずっとあった。たぶん、着やせするタイプなんだろうな。それと、背の高さなど俺にはどうでもいい。ただし、おまえがあんまり痛がって、途中で逃げられたらどうしようかとは思っていたが」

「もう、コーチってばっ!!お食事中ですよっ!!」

 宗方コーチは一瞬笑い、それでもどこか余裕のある笑顔のまま、ステーキを口許へ運び続けた。

「そもそも、最初に聞いてきたのはおまえのほうだ。ところで、今日は例のあれ、言わなくてもいいのか?」

「『ステーキ食べて、まあステキ!!』ですか?あとは、宗方コーチが素敵な格好していたら、『コーディネイトはこーでねいと』でしょう。それから、ドーナツ食べる前には必ず、『このドーナツ、どーなってんだ?』って言って……でも、知りませんでした。宗方コーチが親父ギャグの愛好家だったなんて」

「自分で言うのは嫌だがな。人が臆面もなくその種のことを言うのは面白い。そもそもそんなことを恥かしげもなく口に出せるという、精神構造がまるで理解できないところがいい」

「もう、宗方コーチって時々、人をまるでバカみたいに扱うんだからっ!!」

 あたしがわざとプリプリして怒った振りをすると、宗方コーチはやはり、優しく笑ったままでこう言った。

「それで、岡、おまえのほうはどうなんだ?俺<なんか>の一体どこがよくて、こんな十歳も年の差のある親父と、おまえのような若い娘がつきあってくれている?」

「あ、あの、それは……っ!!」

 自分が先に答えさせてしまった以上、あたしもまた、何も言わないわけにもいかず、自然、しどろもどろな調子になってしまう。

「ぜ、全部です、全部っ!!これでいいでしょう、もう!?」

 わかっているくせに、と思いつつ、あたしはナプキンで口許を拭くコーチに向かって、真っ赤になっているだろう顔を、まっすぐに向けた。

「なんにしても、午後からは婚約指輪を買いにいかないとな。結婚式は六月……ちょうど、おまえの誕生月でもあるし、ウィンブルドンが毎年開催される月でもある。ところで、婚約指輪だがな、本当にこの間見たティファニーのあれでいいのか」

「えっと、あたしは、その……もっと安いのでもいいんですけど。あんなに高いものが自分の指にって思うと、落ち着かない気もするし」

 あたしがどこかそわそわと、何故か貧乏ゆすりにも似た仕種をするのを見て、宗方コーチはやっぱり笑っていた。

「むしろ、もっと高くても構わない。俺はこれからもしがない薄給のテニスコーチのままだろうが――岡、おまえはこれからランキングプレイヤーになって、一稼ぎしてくれそうだからな。そしたら出世払いで元は十分とれるだろう」

「もう、コーチったら!!」

 ――そしてあたしはこの時には、今の宗方コーチの言葉が、いつか本当になる日が来るだなんて、まったく思ってもみなかった。

 そう、自分の誕生月であり、のちに結婚記念の月ともなる、六月に……かのウィンブルドンで自分が華々しい成績を収める日がやって来るなどとは。



 終わり
 
 



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