人生の変転・下山日記

ベンゾジアゼピンの遷延性症状に悩む方がおられましたら、情報をお寄せ下さい。このブログは、当方の生きた記録として残します。

薬害を未然に防ぐために

2014-12-06 10:15:50 | 日記

私が迂闊に服用を始めてしまった2000年代初頭はおそらくネットでも向精神薬の断薬離脱症状を訴える人は少なかったと思う(この時期に服薬した者の薬害発生がおそらく多いのではないか)。しかし、理由も分らず、精神科医にもあなたの人格のせいと否定され、潜在的には苦しんでいた人が既に多くいたと思われる。家庭や職をもちながらも理由も分らず社会から脱落する無念さを今、実感するにあたり、今後も同じケースを決して増やしてはならないと思う。

しかし、今もなお、向精神薬の処方は無期限だし、多剤が少し制限された程度で、薬の組み合わせ、長期処方を生業とする医者にかかると同様のケースが生まれないとも限らない。年寄りは脚のふらつきや筋萎縮が老化のせいと片付けられてしまうだろう。

今回の悲劇に遭遇して、薬学というのはその多くの役割が一体何なのだろう、新薬開発という夢のある言葉の裏で、既存薬の市場流通をその薬効を考えず行ったりと経済的な理由での活動を強いられているのが実情なのではないか?また医学(医者)と薬学(メーカー)の深い連携性を考えるとき、暗い気持ちにならざるを得ない部分もある。

薬害により、職場・家庭で戦力を喪うことは社会経済的な損失が大きい。メンタルヘルスの講習や研修を受けても、「精神的につらいときは医者に掛かり、早期の服薬を」というキャンペーンに組み込まれることも容易に予想される。もう少し、労働安全衛生の監督関連の立場にある人は、産業医などを当てにせず、アングラでこういった非情な薬害の災いがあるという事実を知り、「安易に薬を飲むな」という一言、カウンセリング、周囲の配慮、職場転換等、薬でないソフトな対応が可能になるよう学習、努力をしてほしい。産業医を責めているわけではない、普通、医者は医者を攻撃しない伝統がある。安易な投薬拒否を促す助言も、個々の機関ベース、私見ベースであればできるかも知れない。私見ベースでも心を尽くして、機を見て関係者に訴えれば、私のようなケースが生じることが防げると思う。

幾つかの薬害関連サイトをこれまでにも紹介してきたが、向精神薬 薬害 ベンゾジアゼピン 離脱といったキーワードで10分検索すれば、数あまたのブログや自助サイト等が山のように出てくる。ブログまで作って、嘘は書いていない。読んでいて皆事実だと思う。2ちゃんねるですら、嘘を書いていない人も多くいる(薬害に苦しんでいる人がみるとさらに苦しくなる)。断薬武断派の医師のサイトやSNSを見ると正論は書いているが、気が滅入る。情報サイトとしては医療機関が書いていないから、民間の信頼性が置けないサイトだからということで一蹴する向きも多いかも知れない。しかし、情報源が限られる中で、身体と向き合い苦しい症状を観察しながら皆、事実を書いている。危険ドラッグのような派手な事件を起こさないが、社会の裏でのたうち苦しんでいる人がもっと多く存在していることを知ってほしい。何十万人という規模でいるのではないか、しかも医者-薬局を通じてどんどん薬が処方されていく。。。


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