僕は名もない凡人でいたい

バイオリン オペラ 文芸 旅行 絵……そして、日常。白血病闘病記も

造血幹細胞移植患者のコミュニティを発見

2017年08月03日 | 闘病記
血液内科、通院日。
新人らしき男性看護師に採血を失敗される。
毎度のことだけど、もう自分でやります、と言いたくなる。
それから肺活量の検査。
目標値の120%を達成したとの事。
「何かスポーツやられてますか」
と聞かれ、引きこもりです、とは言えなかった。

腎機能は相変わらずちょっと高め。
移植の影響で「肺が硬い」そうだ。
数値は正常値をわずかに下回るくらいで、昨年度から変化がないのと、GV(移植後副作用)がひどくないのとで経過観察。

今日は、病院でちょっとした発見があった。
「造血幹細胞移植患者」のコミュニティが発足されていたのである。
今まで「婦人科がん患者」や「膠原病患者」の集いはよく見かけていたけれど、移植前後の患者や家族のコミュニティは、当該病院では見た事がなかった。
しかも主催は、ボランティア団体や患者代表ではなく、病棟無菌室となっている。
書かれている代表者名は苗字のみだけど、もしかして……
病棟で、当時私が一番仲良くなった看護師さんではないかしら?

診察は予約時間を大幅に遅れたけれど、こういう場合は大抵、病棟で大変なことが起こっていて先生が外来患者を診るどころじゃないからだ。
主治医のH女医は、
「お待たせしてごめんなさいね」
と、相変わらず優しく微笑んでいる。
でももしかしたら、私を診る直前に誰かを看取ったかもしれない……。
大学病院の内科医師が、どれほど過酷な環境で働いているか。
優しいことは厳しくて悲しいなあと、H女医の目を見るたび思う。

元気になるとつい忘れてしまうけど、今日も生きていることに感謝です。