子どもの頃からなんとなく自分のジェンダーに疑問をもち、女性と同棲までしていたのに、ずっ~とクローゼットに閉じこもっていた私。
昨夏にようやくクローゼットから出てきて、少しずつGLBTQコミュニティに顔を出し始めた私にとって、このプログラムはあまりにも刺激的な出来事でいっぱいだった。
9時半から始まったプログラム。ランチタイムが終わって午後のプログラムが始まるまで、私はカルチャーショックでずっと居心地の悪さを感じていた。
今回の参加者は学生、職員など16名。簡単な自己紹介のあとアイスブレーキングの簡単なゲームをすることになった。
席をたって二列になってお互いに向き合い、一人と簡単な話しをして、次の人とまた話して・・・・とちょっとしたお見合い状態。
とそのとき、ラティーノのマリオが突然
「あの~ 男性とこうやって話をするのはちょっと緊張して居心地が悪いんですけど~」とファシリテーターに訴える。
(え?えっ~)たしかにその気持ちはわからなくはないが、まだみんなで会って10分と経ってないのに、なんでいきなりそういうこと言えるんだ~?????
よく考えてみればSafe Zoneなのだから、まったく問題はないのだが、あまりに突然のゲイテイストな発言にびっくり。軽いジョブをいきなり浴びせられた私。
しかしそんなのはまだ序の口だった・・・。
参加者のひとりFTMのAJ。
見た目は男の子。でもしゃべるととてもかわいらしい。
この時私は「あ~AJはFTMなんだ。みかけは男っぽくしてるけど女の子っぽいし・・・」などと思っていた。
ファシリテーターのタミー。
タミーは最初会ったとき、私は女性であると疑わなかった。ちょっと太い声の人なんだな~くらいに思っていた。
あとでMTFとわかってびっくり。目が点。
でもそういわれてよくみると、そうだよねと思いながら、じっ~とタミーを見ていた自分に気づく。
そしてトランスジェンダーを代名詞で呼ぶときHeかSheかという話題になった。
ファシリテーターのリックがAJに「どうやって呼ばれたい?」と聞く。
AJはHeがいいという・・・。さらにAJは本人にどちらで呼べばいいか尋ねてほしい。
HeかSheか自分で勝手に決め付けることだけはやめてほしいという。
私は今まで彼らをHeかSheかどちらで呼べばいいかということを考えたこともなかった。
でもそれはジェンダーアイデンティティと深く関わってくるわけだから彼らにとってはとても重要なことなのだ。
これまでトランスかな?と思う人を見かけたとき、男か女かのどちらかに自分で勝手に区別していた。
しかも元々の性別を・・・ だからAJはSheになるし、タミーの場合は最初から女性と疑っていなかったらSheのように・・・
AJを初めてみたときの自分の勝手なきめつけ。
だからAJのいうように聞いてほしいといわれてハッとした。私はあまりにも配慮にかけていた。
私はみかけだけで自分で勝手に判断し、多分男だろう、女だろう、FTMだろう、MTFだろうと・・・・と決め付けていた。
ジェンダークイアやマルチジェンダーやノージェンダーだっているのだ。
頭が混乱した。
自分で勝手に他者をこういう人と思い込むこと、みかけだけで判断してしまうことがどれだけ相手を傷つけるかということを・・・
He?She?
どうやって呼べばいいの?
さらにプログラムのファシリテーターをしてくれたマローン。
休憩時間にちょっと話をしたマローン。家族はアラブ諸国に住んでいてマローンはひとりでこちらに暮らしているという。
いまだに私はマローンが男性?女性?トランス?なのかよくわからない。
マローンに今度会ったらどう呼ばれたいか聞いてみようと思っている。
私の勝手な思い込みや想像ではなく、はっきりとたずねることが彼女(彼?)に対する配慮でもあるわけだから・・・
そういうことにもっとsensitiveになることが大切だと思い知らされた。
最近では10代のトランスジェンダーがHeでもSheでもなく、zeという代名詞で呼ばれることを好む人もいるという・・・
Ze・・・か・・・知らなかったよ~
ますます男であるとか、女であるという区別が意味をもたなくなる。
そしてsensitiveになるには、自分が他者の多様性をいつも心にとめておく必要があるということ。
自分勝手な思い込み、決めつけはしたくない・・・・
相手を尊重するってそういうことなんじゃないかな。
続く
昨夏にようやくクローゼットから出てきて、少しずつGLBTQコミュニティに顔を出し始めた私にとって、このプログラムはあまりにも刺激的な出来事でいっぱいだった。
9時半から始まったプログラム。ランチタイムが終わって午後のプログラムが始まるまで、私はカルチャーショックでずっと居心地の悪さを感じていた。
今回の参加者は学生、職員など16名。簡単な自己紹介のあとアイスブレーキングの簡単なゲームをすることになった。
席をたって二列になってお互いに向き合い、一人と簡単な話しをして、次の人とまた話して・・・・とちょっとしたお見合い状態。
とそのとき、ラティーノのマリオが突然
「あの~ 男性とこうやって話をするのはちょっと緊張して居心地が悪いんですけど~」とファシリテーターに訴える。
(え?えっ~)たしかにその気持ちはわからなくはないが、まだみんなで会って10分と経ってないのに、なんでいきなりそういうこと言えるんだ~?????
よく考えてみればSafe Zoneなのだから、まったく問題はないのだが、あまりに突然のゲイテイストな発言にびっくり。軽いジョブをいきなり浴びせられた私。
しかしそんなのはまだ序の口だった・・・。
参加者のひとりFTMのAJ。
見た目は男の子。でもしゃべるととてもかわいらしい。
この時私は「あ~AJはFTMなんだ。みかけは男っぽくしてるけど女の子っぽいし・・・」などと思っていた。
ファシリテーターのタミー。
タミーは最初会ったとき、私は女性であると疑わなかった。ちょっと太い声の人なんだな~くらいに思っていた。
あとでMTFとわかってびっくり。目が点。
でもそういわれてよくみると、そうだよねと思いながら、じっ~とタミーを見ていた自分に気づく。
そしてトランスジェンダーを代名詞で呼ぶときHeかSheかという話題になった。
ファシリテーターのリックがAJに「どうやって呼ばれたい?」と聞く。
AJはHeがいいという・・・。さらにAJは本人にどちらで呼べばいいか尋ねてほしい。
HeかSheか自分で勝手に決め付けることだけはやめてほしいという。
私は今まで彼らをHeかSheかどちらで呼べばいいかということを考えたこともなかった。
でもそれはジェンダーアイデンティティと深く関わってくるわけだから彼らにとってはとても重要なことなのだ。
これまでトランスかな?と思う人を見かけたとき、男か女かのどちらかに自分で勝手に区別していた。
しかも元々の性別を・・・ だからAJはSheになるし、タミーの場合は最初から女性と疑っていなかったらSheのように・・・
AJを初めてみたときの自分の勝手なきめつけ。
だからAJのいうように聞いてほしいといわれてハッとした。私はあまりにも配慮にかけていた。
私はみかけだけで自分で勝手に判断し、多分男だろう、女だろう、FTMだろう、MTFだろうと・・・・と決め付けていた。
ジェンダークイアやマルチジェンダーやノージェンダーだっているのだ。
頭が混乱した。
自分で勝手に他者をこういう人と思い込むこと、みかけだけで判断してしまうことがどれだけ相手を傷つけるかということを・・・
He?She?
どうやって呼べばいいの?
さらにプログラムのファシリテーターをしてくれたマローン。
休憩時間にちょっと話をしたマローン。家族はアラブ諸国に住んでいてマローンはひとりでこちらに暮らしているという。
いまだに私はマローンが男性?女性?トランス?なのかよくわからない。
マローンに今度会ったらどう呼ばれたいか聞いてみようと思っている。
私の勝手な思い込みや想像ではなく、はっきりとたずねることが彼女(彼?)に対する配慮でもあるわけだから・・・
そういうことにもっとsensitiveになることが大切だと思い知らされた。
最近では10代のトランスジェンダーがHeでもSheでもなく、zeという代名詞で呼ばれることを好む人もいるという・・・
Ze・・・か・・・知らなかったよ~
ますます男であるとか、女であるという区別が意味をもたなくなる。
そしてsensitiveになるには、自分が他者の多様性をいつも心にとめておく必要があるということ。
自分勝手な思い込み、決めつけはしたくない・・・・
相手を尊重するってそういうことなんじゃないかな。
続く