本＠だから、あなたも生き抜いて

いじめから自殺未遂をし、その後もいじめがなくならない
ので非行に走って、極道の妻になり、でも離婚後に出会った
養父の助けで弁護士に合格した、という、今では有名な
大平さんの著書を読みました。

この著書は、前から有名でしたけど、きっと生々しいとか
ドロドロしてそうとか思って手にしていなかったんですが、
彼女は最近出産し、ダウン症の子供を授かったことで、
福祉テレビに出演していたのを見て、ゆっくりと優しい
雰囲気の中で話す彼女を見て、どんな人やろう、と思って
古本をＧＥＴしました。


いじめのところも、うだうだと長く書かれていなかったん
ですが、きっと悔しかっただろうなと思いながら読みました。

あの、いじめ、をする連中は、本当に汚い！って、子供の
頃から思っていました。
私の周りでも（まあ、陰湿ではないですが）無視とか石を
投げていじめる、というようなレベルのものはいっぱい
あったので、いじめられた人の気持ちは多少分かります。

私も経験があって、同じ部にＧちゃんと呼ばれる子がいた
んです。家が近かったせいもあり、一緒の部活になってか
らは一緒に登校するようになりましたが、そのＧちゃんは、
気に入らない子を順番にいじめる、という子でした。

先生にあることないことを告げ口して、（またその先生も
最悪で）１ヶ月ほど、その順番がまわってきた私も、
嫌なことを言われたりしましたね。
後ろから石を蹴ってきたり、先生にあることないこと言ったり
されて。
でも、ほんの短い時間だったから耐えることができたけど、
あれが続いていたら、絶対に不登校になるか仕返ししていた
と思います。

でも、あの経験で人の痛みもほんの少しは分かるようになった
のかもしれません。
部活で無視されて、輪になって練習をしなければいけないの
を、どの輪にも入れてもらえなかった子がいれば、自分の輪
に入れたりしていたし、クラスで友達がいない子に、普通に
話しかけたりしていたので＞私。

余談ですが、Ｇちゃんはいじめを続けていた中学の最後、
自分がみんなに嫌われる、信頼を失うという結果を得てしま
い、友達が減ってしまいました。
それから彼女自身も変わり、高校も同じ高校でしたけど、
落ち着いた普通の子になっていました。

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いじめっ子って、一人ではいじめられない、というか、誰か
と一緒じゃないと出来ないんですよね。

話はずれましたが、太平さんの苦悩は大きかっただろうな、と
察しますし、当時の担任の態度の話も「え・・・」という
感じですね。
というか、中学の先生って、あんな人多かったですけど・・・。


今、太平さんが宅建の資格を取ろうとし始めるところを読んで
いるのですが、彼女は特別に天才だったわけではなく、やっぱり
色んな努力をしていますね。
何度も諦めようとしては、養父が、彼女の可能性を信じて励まし
「みんなと同じペースじゃなくていい、ゆっくりでいいから」と
言って、それに励まされては、分からない言葉や漢字を、根気強く
辞書で調べて読んでいくくだりは、私も勇気をもらいますね。

ああいう、「昔、不良だったけど、こんな資格を取って今、
先生になっている」とかっていう人が、ぽつぽつ登場してます
けど（世間で）、私は「あの人らは元々頭良かったんやって」と
思ったりするんですが、大平さんのこともそうでした。
でも、違うんですよ。
周りの励まし（いや、一人でも自分を信じてくれる人の存在）と
根気と忍耐で、刈り取った「実」なのです。

すごいなあ。

どんな偉業を成し遂げた人でも、最初っから天才という人は
少ないのかもしれません。皆、努力をしているんだなって。

天才セッターと呼ばれていた、元全日本女子バレーの中田久美
選手についても、彼女の母親はこういってました。
「あの子は天才なんかじゃありません。でも、努力は続けて
いました」。


マイケル・ジョーダンなんかでも、人よりも早く練習に出てきて
いるというし、吉原知子（元バレーボール選手）も、誰よりも
早く練習に出てきて、誰よりも遅くまで練習してたそうです。

長い時間練習することがいいということが言いたいわけではなく、
でもその人たちは誰よりも努力をしたから、それらの成功を手に
入れることが出来たのかなって思うんです。

学びますね。