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「赤い指」「悪意」東野圭吾 感想

2008-11-24 | 小説・漫画他

「赤い指」あんまり評判が良くないのですね・・・。確かにこの夫婦と息子は自分勝手過ぎだし酷い!私も呆れながら読んだのは事実なのですが、ラストの方で、全く予期していなかった、びっくり展開が3つ程あったのと、犯人親子側ではなく、加賀刑事とお父さん側のエピソードがぐっと来ました。

☆以下ネタバレです。白文字で書いています☆
この加賀さんがお父さんのお見舞いに行かない理由が、こんな理由があったからなんだな~と解ったことと、将棋の相手をしていたのは実はこの息子と看護婦さんのメールのやり取りだった・・という辺りで涙腺が・・・。
あと伯父さん(加賀父)思いの松宮君(警察官)が、何て優しい良い子なんだろう~と読んでいて心温まったのと、それとま逆の親不孝なダメ夫婦。こんな酷い息子を持ったお母さん、どんなにショックだっただろう・・・。それにしても、認知症のふりをしていたというのもビックリでした。

以上
そうそう、加賀さんが、近所のお家に聞き込みに入った時、もう1軒に的は絞られていたのにもかかわらず、他のお家についても同様に質問をするシーンがあったのですが、そこでかなり感動してしまった。一軒だけの質問をしたら、それがきっかけになって、悪い噂になったりするのを防ぐ為、っていうのですよ。素晴らしい刑事さんだな~と思っちゃった。人間的にもそっけない様で、しっかりしてて興味が湧いてしまいました。

(内容)直木賞受賞後第一作。構想6年の後に書きあげられた書き下ろし長編小説。身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう、『放課後』でのデビューから数えてちょうど60冊目にあたる記念碑的作品。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この「赤い指」を読んで加賀刑事に興味が湧いてしまって、そうしたら、他にも加賀さんが出ている作品があると聞いて、次に「悪意」を読むことにしました。
ちなみに、加賀恭一郎が出演する作品は、「卒業-雪月花殺人ゲーム」(刑事になる前の話)、「眠りの森」「どちらかが彼女を殺した」「悪意」「私が彼を殺した」「嘘をもうひとつだけ」「赤い指」だそうです。
随分前に、「どちらかが彼女を殺した」は読んだことがありましたが、その当時は加賀刑事に興味がなかったので、全然印象に残っておらず、残念。

「悪意」

タイトルどおりの作品。私は、まんまと作者のおもわく通りに、だまされまくってラストまで読んだので、数々のどんでん返しに驚かされ、面白く読ませて頂きました。4つ☆半。

☆以下ネタバレです 白文字で書いています☆
結局学生時代まで遡って、イジメ問題から発端があったんですね。親切にした友達から感謝されることはあっても、恨まれることは無いだろう・・と普通に思ってしまうんだけど、げにあらず・・・。劣等感から憎まれていたなんて、怖すぎますよぉ・・・。日高さん、可哀想過ぎるわ!!
原因なんてない。悪意・嫉妬から殺人って・・。殺す為に、動機を作るなんて、すごい設定です・・。 しばしその後考えてみたんだけど、この犯人の野々口。この人もガンで人生残りわずか、って確信したあたりで、なんで俺はいいこともなく死んで行くんだろ?それに比べてアイツは小説でも一流だし綺麗な奥さんもいて・・・と、比較して勝手に逆恨みしたんだろうな。ガンになって命わずかって事にならなければ、殺人はしなかっただろうけど・・でも、いずれにしても野々口怖すぎます・・。綿密に作った動機と、それを自ら言うんじゃなくて、警察に捜査させて解る様にし向ける小道具を用意しておくとか、いやはや・・。
加賀恭一郎の過去について書かれていました。加賀刑事って、昔中学校の教師だったんですねー。野々口も同僚だったってのが、こりゃまた凄い・・(^^;)
以上

出版社/著者からの内容
犯人が決して語らぬ動機加賀刑事の推理は!?
人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは?

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16 コメント

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Unknown (藍色)
2008-11-25 01:50:37
こんばんは。
家族・親子にまつわる現実的な問題を集めた、重い物語でしたね。
加賀恭一郎のキャラがすごくよかったです。
シリーズってこんなにあるんですね。
読むには時間が厳しそうです(汗)。
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藍色さん☆ (latifa)
2008-11-25 09:07:08
こんにちは~藍色さん
ほんと現代の家庭内問題をあれもこれもと一杯詰め込んだ小説でしたよね。
かなり暗い題材でした。私は暗いお話が好きなので楽しく読めましたが、重すぎる・・ってダメな人もいらっしゃるかも・・・。

加賀さんのシリーズについて私もよく知らなかったんです、次は「眠りの森」っていう加賀さんの恋愛について書かれている小説を読んでみようかな~と思っているところです。
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Unknown (そら)
2008-11-25 10:51:31
『赤い指』…評判よくないですかぁ。やっぱりね(^^;)
加賀刑事,結構人気者ですよね~。
でも私,いまだに加賀さんのイメージが1つにまとまってません(^^;)

『眠りの森』…ほろ苦く甘酸っぱい世界を楽しんでねっ☆

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こんにちは~♪ (ミチ)
2008-11-25 21:42:40
「赤い指」は直木賞受賞後の第一作でしたよね。
かなり期待していたんですけど、出てくる家族がちょっと酷くて好きな本ではなかったな~。
認知症の○○っていうのも、なんだか取ってつけた理由に思えてしまって。

で、加賀刑事の出てくる作品ってそんなにあったのね。
今度latifaさんオススメの「悪意」を予約してみようかしら。
東野作品って大人気だけど、私に合うのはなかなか無くって(汗)
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そらさん☆ (latifa)
2008-11-26 08:36:08
こんにちは~そらさん
私も加賀刑事のイメージがいまひとつ把握出来てないです。
ガリレオシリーズが人気になったから、もしや、この後加賀刑事シリーズも出来たりして

眠りの森、どんなお話かな?と、楽しみです。
そらさんちにレビューアップされているのかな?
もしアップされていたら、また読書後、お邪魔させて下さいね
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ミチさん☆ (latifa)
2008-11-26 08:40:26
こんにちは~ミチさん
直木賞は、容疑者Xの献身でしたっけ? 私は恐れ多くも、容疑者~が、世間の方々よりも感動出来なかったんですよ・・・。でも映画版では堤さんの演技が、小説版ではもうちょっと欲しかった部分をカバーしていて、かなり良い出来になってるとかって聞いています☆

そうかぁ~ミチさんは東野さんの小説(やたら一杯ありますよね(^^;))で、合う!ってのが今の処少ないのね。私は「手紙」が良かったわ~。「悪意」もなかなか面白かったですよー
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Unknown (みみこ)
2008-11-26 10:27:30
お邪魔します~~
↑そうなのね。赤い指は・・評判がイマイチ
なのね。次から次へと重いものが入っていたからね。
私はその点は大丈夫なんだけれど、推理的なもので????と思ってしまったわ。
加賀さんの刑事・・・捜査は素晴らしかったですよね。↑風にご近所に配慮してくれるなんて
ありがたい。噂話広がるからね~~~。
悪意にも出演していることなのでチェックしてみます。
あ・・・さまよう刀でしたっけ?これ気になるので
こちらも・・・♪。でもいっぱいありすぎ・・笑
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みみこさん~☆ (latifa)
2008-11-26 19:21:35
みみこさんちの方の私のコメントへの丁寧なレスありがとう~
忙しい最中なのに、2つも送っちゃってゴメンよ~(^^;)

>田中美佐子と演じていたシャンQテーマのドラマ
見てたわん~ 「Age,35 恋しくて」だよね!すっごいハマって見たドラマです☆
瀬戸朝香が不倫相手なのよねっ。あの頃の瀬戸さんってすんごく綺麗で、こりゃ~かなわねぇ~!!って思ったもんだったわ。でもさ、あのドラマって中盤から想像もしてなかった方へ動き出して、田中さんが陶芸の方で椎名桔平と良い感じになっちゃって、結局妻の方からバイバイ状態だったじゃない♪

風のガーデンでの中井貴一、そうなんだよね、全然悪い人に見えないんだよな~。私も緒形拳さんが凄く好きだったんだ~残念だよね・・。

>この余命わずかで女好きというのは 中居君の白い影も
 ぷふふ!それも見てた!! 中居君を俳優さんとして、ちょっと見直したドラマだったわ。
でも今から考えて見ると(中居ファンにはスイマセン!)後にも先にもあの作品限定で良かったのかも・・・と思ってる今日このごろ。あの頃は、まだ竹内結子も、素朴でぷっくりして可愛かったよね・・。

ところで今、ふとウィキペディアで白い影を検索してビックリ!これって1973年に田宮二郎主演のドラマがあったのね?!しかも脚本が倉本聰さんだよー!それと、これって渡辺淳一の作品だったんだね@@ 
 中居君の白い影で、故郷の信州の医学部だかの恩師役に山本学さんが出ていてね。私この人が大好きなの。昭和版の「白い巨塔」で、すっかり山本学さんの大ファンになっちゃって。だから、白い影に、ちょい役だけど出演された時は、すっごく嬉しかったよ~。

あらら・・・全然関係無い話題ばかり長く話してゴメンネ
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Unknown (Unknown)
2008-12-08 06:10:31
赤い激流でコメントした関西在住のひのえうま女です
赤い激流の前の時間帯に田宮二郎片平なぎさ主演白い波紋というドラマがあったのですが思い出しましたね
ちなみに山本学さんといえば昭和39年1964年4月愛と死をみつめてで大空真弓さんと共演されていましたね
中居君はハゲたんじゃなくて演技なのでよかったです
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ひのえうま女さん☆ (latifa)
2008-12-08 18:45:34
こんばんは~ひのえうま女さん
赤い激流の前の時間帯に、白い波紋っていうドラマがやっていたんですね?
いやあ~ひのえうま女さんの凄い記憶力には、いつも驚きます!!
田宮二郎さんが主役っていうのは納得なのですが、女子の主役が、片平なぎささんだったのですね?彼女はそのちょっと前の時代までは歌手でしたよね。
何時頃から女優さんに転向されたのかなあ・・・と思っていたら、そんな前からされていたのですね。
スチュワーデス物語で、黒い手袋をはめ、堀ちえみになんだかんだ言ってる姿が印象的ですが、それ以前に、主役をはっていたんだ~!

愛と死をみつめて・・で、山本学さんが主役だったのかしら? そうかー! まだ学さんも若かったでしょうね

中居君は・・・よく知りませんが、以前より、髪については、危険な気配は感じていましたが、あれって違ったのですか
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