「ダイイングアイ」「夜明けの街で」感想

「ダイイング・アイ」
交通事故で誰かを死なせてしまった際の刑の軽さと、被害者側の痛みの大きさを、推理ものとからめて描いている作品。しかしながら・・・あまりぐっと来なかった・・というか。。
以前東野さんの本で読んだ「手紙」も、加害者と被害者の事をズッシリと描いていて、そちらは凄く胸にぐっと来てお気に入りの作品なのだけれど、どうもこのダイイングアイは、私の好みの映画ではなかったというか・・・。３つ☆

前半は面白かったのだけれど、事故で思い出せなくなっていた部分が後半段々明らかになって行くにつれて、
★以下ネタバレです★白文字で書いています２人とも身代わりだったのね？という部分だけは面白いアイディアだったのだけど、それ以外の殺人やら何やらの理由などが、あんまり・・・。
目による催眠で、精神的にまいる・・っていうのは、あるだろうとは思うけど、それほど説得力が感じられなかったというか。どうしても死んで行く被害者の目で、加害者が、その被害者になりきって・・のりうつったかのような行動に出たのも？？？だし　以上
その女が主人公の慎介に、近づいて誘惑する経緯や、２人の濃厚な関係についてかなり力を入れて書いているんだけれど、なんかスポーツ新聞に載ってるエロ小説みたいな感じｗなんですな・・。

（あらすじ）
記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。amazonより
（単行本で発売されたのは最近ですが、作品的には随分前に書かれた小説だそうです）
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「夜明けの街で」2007年

不倫小説ということを聞いており、読んだ感想は、その通りの小説でした。
推理部分もあるのだけれど、オチとかは別にこれと言って驚くものではありませんでした。なんだか、あまり納得がいかない展開だな？とか思っちゃったり・・。
ただ、とても読みやすかったし、同年代ということもあって、解るなぁ～って部分も多々有り、色々な部分でリアリティを感じ、昔の夜１０時頃にやっていたドラマみたいな内容だったかも・・

＞「俺たちは男じゃなくなった。亭主とか父親とかおっさんとか、そういうものに変わったんだ。」という部分や、昔何を友達同士で話して盛り上げっていたんだろう？という部分とか、男女の差違なく、年を取るということのわびしさなども感じられて、そういう部分はしみじみと読みました。

この本を読んで、気分悪くした３０代後半以上の女性も多い様ですが、私的には、それほどまでには頭に来ませんでした。私の中には半分オヤジがいつも同居してるみたいなので、そのオヤジ目線で読んだからでしょうか？
まぁ、、、奥さんはかなり早い段階から知ってたと思いますよ。知らない顔してただけで。それと、自分達側（男性側）だけがと思っていたら大間違いで、世の奥さんたちの中にもそういう人はいるし、「あなたがするなら、私もしちゃっていいよね、っていうか、してやる～」と思う人もいるはず

サクサク読めたけど、２度読みたい作品でもなく、後味が良いわけでもなく、人にお薦めしたい小説でもないので、３つ☆。