ランディスがドーピングしたのかもしれない

今年のツール、第17ステージで感動の復活特攻アタックを決め、見事マイヨジョーヌを勝ち取ったランディスが、
その17ステージでのドーピング検査で陽性反応が出たそうだ。
つまり「ランディスはドーピングをしたのかもしれない」と。

検査では「テストステロン」という物質が「異常に」大量に検出された、ということ。
テストステロンという物質は筋肉の持久力を強め、精神的にも「前向き」で「たくましく」なる働きがある物質らしい。
これは人間が普通に分泌する物質で、体質的にいつも多い人もいるらしいし、
アルコールを摂取するとその分泌が多くなるらしい。
詳しくは→テストステロンについて

ランディスは16ステージで「普通に考えたらもう総合は無理」という結果に終わり、
ホテルでやけ酒(といってもツール中だからそんなに飲まないだろうけど)をしたらしいし、彼の持病であるところの大腿骨頭壊死の治療薬の摂取がテストステロンを分泌させたという可能性もあるらしいけど、そういうこともあって「意図的にテストステロンを投与したわけではない」という可能性あることはあるのだけども、、、。
でもね、僕は知らなかったのだけど、「大腿骨頭壊死の治療薬」の副作用としてテストステロンが分泌されたとして、それをドーピングと呼ばなくていいのかは甚だ疑問ですよ。それって間接的とはいえ、立派なドーピングと呼べるものではないのでしょうか?
もう、なんかわからんけど。
これからの精密検査で彼の処遇は決定する、ということらしい。

まさに「抜群の持久力」をもってして復活を果たした彼、あのステージだったから、このニュースにはひどくショックを受けているのだけど、
こんなことは知る由もない僕が描いた17ステージの4コマ、上記のサイトの解説によると「(テストステロンが精神面に与える影響は)粗っぽくてデリカシーが無いし、短気で怒りっぽい面もあるけれど、明るく前向きでたくましく、ワイルドでセクシーな傾向に導くものだそうです。まるで娯楽映画に出て来るヒーローです。」とのこと。なんとも皮肉なことになってしまった。
今年のツールはドーピング問題で幕を開け、そのメインともいえる感動のシーンまでもがドーピングの疑いが出た、というなんとも皮肉な結末というか、その後、というか。

とりあえず僕ができることといったらランディスがドーピングをしたわけではない、もともと彼は多い人なんだ、という事を祈るぐらいですよ。彼の創った感動が、彼の創った伝説までもが幻だとしたら、本当に今年のツールはなんだったの?って感じですよ。
「それでも彼には感動をもらったからいいんだ!」といえるほど僕は楽観主義者ではないし、
理想論者でもござらん
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