LAST TRAIN

最後の列車が出る前に。。。

翻訳夜話

2008年02月10日 | 
1年半以上ぶりの投稿。
とりあえず生きてます。

今のBGMはデオダートの「スカイスクレイパー」。
最高! 絶対、オススメ!
オリジナルラブのパクリ元と思われます。

最近、面白かった本は、内田樹さんの「村上春樹にご用心」。
あまりに納得してしまうので、ヒザをたたきたくなる。
村上春樹先生の文章が無性に読みたくなる1冊。

というわけで、今読んでいるのは、
村上春樹が訳した「キャッチャー・イン・ザ・ライ」と
柴田元幸さんとの対談と翻訳バトルを収めた「翻訳夜話」。

「翻訳夜話」は村上春樹の小説に対する考え方が
よーーーくわかって、勉強になる。
柴田さんとのカーヴァー、オースターの
翻訳バトルも収録されている。

二人が訳したカーヴァーを読んだけど、
訳す人が違えば文章もこんなに違ってくるのか、と、これまた勉強。
先に村上訳を読んで、その後に柴田訳を読む。

村上訳は相変わらずの流れるような心地よい文体。
柴田さんとの対談でも
「リズム」「グルーヴ」「うねり」など、
音楽的な言葉が多く出てくる。

村上先生は昔、ジャズ喫茶を経営していたけど、
文章のリズムに関しては、間違いなくフリージャズではないですね。
内容はフリーっぽくなる部分もあるけど。

音楽でいうとなにになるんだろう?
思いつかないねえ。
そこが、また村上先生の素晴らしいところなのでしょう。

村上訳の後に柴田訳を読むと、
正直、最初はかなりの違和感があった。
でも、読み進めるとその違和感はまったく気にならなくなり、
もしかしたら、原文はこっちが近いのでは?という感じを受ける。

実はカーヴァーを読むのは初めて。
「カーヴァーズ・ダズン」に収録されている
短編「収集」。

うーーん、理解できん!
まだまだ僕も青いということか!

*****

前回の投稿ではオシム前日本代表監督の初戦のことが書いてある。
その後、オシムさんは名言を吐きながら
代表を確実にレベルアップさせ、
欧州サッカーを生中継で見ているときに倒れたものの、
一命をとりとめ、代表戦を観戦できるまでになった。

ずっとブログを書く気分じゃなかったけど、
これから少しは書けるかな。

精神衛生上も書いた方がいいみたいだ。






滋賀・長野・藤沢・長野・オシム

2006年08月05日 | 雑記/雑感
今週は、滋賀、長野、藤沢、長野と取材・撮影に飛び回る。
月曜と金曜しか会社にいなかったので、その二日でかなりの仕事を
進めなければならず、それが大変だった。

滋賀に向かう新幹線から見た日本の風景がものすごくキレイだった。
やっと日本の美しさが分かる歳になってきたのかも。
水田がとにかく感動的に美しかった。

取材場所の隣にも、田んぼがあって、しばし見とれる。
風が吹いて、稲が重なり合う時の音も素晴らしかった。

昨日は、オシム監督初めての代表メンバーが発表された。
まず13人という人数にびっくり。
海外組、ジェフ、ガンバ、アントラーズ以外からの選考だけど、
新鮮かつ納得のいく選考だった。
小野伸二が外れたように、オシムさんは名前で選ぶということは
ないのかもしれない。
少なくともこの4年間より、ずっと期待できるし、面白そう。
「監督が違うだけで、なんでこんなにチームが変わるんだ」
という感じを見せてくれるんじゃないかな。



博士の愛した数式

2006年07月27日 | 
第1回本屋大賞・小川洋子「博士の愛した数式」読了。

これは「読みかけの本を減らそうキャンペーン」の第一弾。
さて、何弾までいくでしょうか。

第2弾は、いしいしんじ「麦ふみクーツェ」。
このキャンペーンの場合、細かいことは気にせずに
スピード重視で読んで良いことになっている。

僕の場合、本の仕事をしているくせに本を読むのが遅い。
何度も噛んで、口の中での味の変化を楽しみ、
最後にやってくる味を待つから(なーんちゃって)。

テーマやジャンルが幅広いことも影響あると思う。
同じテーマのものを読んでいると確かに読むスピードが
どんどん速くなる。僕の場合、それはサッカーものですが。。。

飽きっぽいので、同じようなものを続けて読んだりするのはダメなんだよね。
おかげで何もかも中途半端。

小説なんかは同業同年代の中では読んでる量が圧倒的に少ないはず。
ノンフィクションは結構読んでる方かな、
サッカーものばかりだけど(笑)

アメリカ文学とか語れちゃうとかっこいいなあとは
思うんだけど、そのための時間とエネルギーをどこから持ってくるのやら。
(その前に理解できるか、どうか。。。)
時間がないのは言い訳だって言う人がいるけど、
現実に1日は24時間しかないし、永遠に生きられる訳でもない。
できれば、7時間は眠りたいし、ゴハンを食べる時間も大切にしたい。
今日、何を食べるかという問題は、僕の中でかなり優先順位が高い。
お酒を呑む時間も、もちろん貴重だ!

永遠に生きられないから、
こうやって僕は日々を記録し
(全然記録してねーじゃん! ナニかっこつけてんだ! 
こういう一人突っ込みは、カッコだけ書いておこうかな?
寂しいので。誰かが書けるように。。。)、
読んだ本を記録したいと思う。

読んだ本のタイトルを見ると、
「ああ、この時期、生きていて、こんなことを考えていて、
こんな話をし、こんな話を聴いた」なんてことを思うのです。
死ぬまでに何冊読めるかって感じですね。
本を選ぶというのも大変な作業。
こうすれば、必ずいい本にめぐり合えるという公式はない。たぶん。

ちなみに現時点での老後の夢は
「司馬遼太郎の研究」にいそしむこと。
実は、まだ1冊も読んだことがない。
塩野七生さんの「ローマ人の物語」も長くていいねえ。
村上春樹をデビュー作からすべて読むなんてのも、かなり幸せかも。

***

「博士の愛した数式」の話をしたいのでした。
と言っても、あまり書くことがない。

ものすごく評判が良かった本だけど、
正直あまりインパクトはなかった。
主人公が女性だからかなあ。
でも、男でも「これ号泣」みたいなことをいう人がいるみたいだし。

そういうことを聞くと、構えて読んでしまう。
「絶対素晴らしいはずだ。泣かなければいけない。
泣けないお前は、感性が鈍い」って。

で、そういった本を読んでいて、なかなか入り込めないと、
「なぜ、入り込めないのか?」ということを
考え始める。そう、アラ探しです。

そういう読み方は良くないなあ、と思って、
今回は途中から自分をニュートラルにするよう
意識して読んだ。すると、結構楽しめた。

この本の編集者が発売前に
「内容が地味で、売れるかどうか」
と思っていたということをどこかで読んだ。

確かになぜあれほど売れたのか、内容からは分からない。
ただ、タイトルは素晴らしいと思う。
あと、売れ始めてしまうと
「乗り遅れちゃいけない。感動しなきゃいけない」という強迫観念からか、
ますます売れるということはあると思う。

でも、やっぱりどうしたら売れるのかは分からない。
この本がどうのこうのということは別にして、
質の高さは売りに直結しないことが多いことは
明らかだと思う。

坂本龍一も「裏BTTB」が売れたとき、
「もっといい曲が他にあるのに、なぜ売れたんだろう?」
と言っていた。
村上春樹も「ノルウェイの森がいちばん」という人は
少数派だろう。

ただ、時間の壁を越えるロングセラーと、
国境を越え、文化圏を超え、受け入れられる作品は
たぶん本当にいいものなんじゃないかと思う。

結局、だからなんなんだという話でした。
ちゃんちゃん。

オシムの言葉

2006年07月18日 | 
イビチャ・オシム。

今、最もその言葉が気になる人です。
頭のキレが半端じゃない。
世界でも数人しかいない、サッカー界の大天才と言っていいでしょう。

良く高校野球で聞かれる言葉に
「相手も同じ高校生だ! 恐れることはない」というものがある。
でも、それは違うと思う。残念ながら差はある。
世界で最も競技人口の多いサッカーの世界で
「相手も同じ」という言葉は通用しない。

ワールドカップ・準々決勝ブラジル戦のジダンに対して
「ジダンだって人間だ!」とは僕は言えない。
あの日のジダンは人間を超えていた。

ブラジル戦前の日本代表選手に
「相手だって人間だ」なんて言っていたらどうだっただろう?
激しく傷つくはずだ。

オシムは、優秀な人が頑張っても届かない
境地に到達してしまっている人だと思う。

モウリーニョ、ヒディンク、オシムと
世界有数の監督たちは、チームが変わっても結果を出す。
そんな人はそうはいない。
やっぱり、違うとしか言いようがない。

オシムは、サッカー選手になっていなければ、
数学の教授になっていたというところも面白い。
トランプもめちゃくちゃ強いというのも笑える。

「オシムの言葉」はやや盛り上げ過ぎなところが
気になったけど、素晴らしい本でした。


オヤジを叱る!

2006年07月09日 | 雑記/雑感
午前中、ジムに行く。
先週、入会後初めて行ったので、2回目。
今日もランニングマシンで走ろうと思う。
ランニングマシンは制限時間が45分。
リストに自分の番号を書いて待つ。
5分10分で終わる人が結構いるので、
今日はそんなに待たずにすみそうだ。

順調に前の人がマシンに吸い込まれていく。
さあ、次は僕の番。

ところが11時10分で終わるはずの
おじさんがやめる気配がない。
白髪まじり、50代だろうか。

気の長い僕はこれくらいで怒ったりしない。
そんな僕は、アルバイトのお姉さんのかたわらに行き、
ちょいイラオーラを発散させる。

その甲斐あって、お姉さん、終了時間をチェック。
そのオヤジが時間オーバーしていることに気付き、注意に行く。
良かった、これで走れると思いきや、
オヤジは何事かお姉さんに話し、
平然と走り続ける。

お姉さんは仕方ないなあという顔をして、
ボードの時間を延長させる。

ちょっと待った。それはないだろう。
みんな制限時間を守ってるわけだし、
待っている人間もいる。

頭に来た僕はオヤジのところに行き、
「ルール、守りましょうよ」と陰湿に注意する。
これでさすがにやめるだろう、と踵を返す。

ところが!!! このオヤジ、これでもまだやめない。
これは許しちゃいかん!
この世の最後の平和主義者の僕もさすがに怒りがこみ上げた。

「みんな、ルール守ってんだ! やめろっつってんだよ!!!」

「てめえ、やるのか」とばかりに怒鳴ったせいか、
オヤジはスゴスゴとマシンを降りた。
あー、ムカつく。
あの世代はやたらと「最近の若いやつらは」と言うが、
お前らの方がよっぽど問題だぞ。
子どもたちは、はじめから問題を持って生まれてくるわけじゃない。
お前らを見て、おかしくなってしまうんだ。
毎日、恥を知らない大人の愚行を見せつけられたら、
誰だっておかしくなるよ。

はあ。疲れた。
やだやだ。
やっぱり、平和がいちばん。
みんな、ルールは守りましょう。

午後は、たまプラへ。
東急地下1階の「AKBAR(アクバル)」という人気の
カレー屋さんで非常に難しいメニュー名の1品を食べる。
サフランライスにチキンカレー、サラダとゆで卵が付いている。

これがかなり美味しい。
しかも他のメニューにくらべて安く、
1000円ほど。なんで安いのか不思議。

その後、リヴァンスとカルディで買い物。
カルディオリジナルカレー、仕事で使う予定のフィラデルフィアクリームチーズ、
オリーブオイル、ホールトマトなどを購入。
誰か、カルディで「おすすめ」がある人は教えてください。