ユーロ2016のグループEの第1節で対戦したイタリア代表の戦術を試合後に守備的だと批判したベルギー代表のヴィルモルツ監督が「我々のパフォーマンスが悪かったとは思わない。引き分けには値したと思う。イタリア代表の指揮官はユベントスの守備ブロックに頼るしかないんだ。彼らがいれば指揮官は他の仕事をする必要はないね。」と、イタリア代表のコンテ監督がユベントスのイタリア代表GKブッフォン&イタリア代表DFボヌッチ&イタリア代表DFキエッリーニ&イタリア代表DFバルザーリの4選手がいれば他にする仕事はないとコメントしました。
90年代世界最強リーグと言われたイタリア・セリエAですが(PSVからバルセロナに移籍した初年度にスペイン・リーガ・エスパニョーラで37試合34ゴールを記録した当時のブラジル代表FWロナウドをインテルが翌年バルサから引き抜ぬきましたが、今では考えられないと思います)、レアル・マドリーがユーベからフランス代表MFジダンを引き抜いたのを機にその座が怪しくなり、カルチョ・スキャンダルで遂にその座が揺るぐことになったと思います。
また、2010年のインテルの3冠は、同時にセリエAが世界最強リーグの座を失った瞬間だったように思います(インテルのビッグイヤー獲得と同時にモウリーニョ監督がインテルからレアルに移籍しましたし)。
そんな中、カルチョ・スキャンダルでクラブ史上初のセリエA降格を経験したユーベはそこからV字回復を果たしたと思いますし、それはコンテ監督の手腕によるところも大きいと思います。
そして、コンテ監督から現在ユーベを率いるアッレグリ監督に上手くバトンが渡り、アッレグリ監督のよってさらに鍛え上げられたユーベの守備ブロックがチェルシーのベルギー代表MFアザール&マンCのベルギー代表MFデ・ブライネ&エバートンのベルギー代表FWルカクらで構成されるイングランド・プレミアリーグの赤い悪魔の攻撃陣を零封することになったと思います。