中村俊茸

とあるサッカー選手の軌跡とコメント集

スペインの目:「本田はリーガでプレーできる」

2010年03月17日 | 記事 エスパニョル
2010年03月17日 スペインの目:「本田はリーガでプレーできる」
http://www.goal.com/jp/news//////1836526/1

Goal.comスペイン版が、CSKAのニューヒーローをチェック

チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、CSKAモスクワ所属の
日本代表MF本田圭佑が強烈な輝きを放った。セビージャとのアウェーゲームに臨み、
1ゴール1アシストと、チームがベスト8へと進む原動力となった。

ロシアリーグ開幕戦でも決勝ゴールを決めたこの金髪のMFのプレーについて、
Goal.comスペイン版のフアン・リルマンに評してもらった。

まずは率直に、本田のプレーについて聞いてみた。
彼こそが、この試合でのベストプレーヤーだったという。

「本田はピッチ上で最高の選手だった。トマシュ・ネチドのすぐ近くでセカンドストライカーとしてプレーし、
圭佑には多くのスペースがあった。チームメートのうまいパスを効果的に使って、彼のスピードと
キックのコントロールの良さを生かしていた。本田は明らかに対面したドラグティノビッチを上回っていたし、
中盤で彼を止めようとするゾコラとレナトの奮闘を、とても賢くかわしていた」

本田のプレーから、欧州で活躍する誰かを想起することはあったか聞いてみた。

「特定の誰か、という選手はいない。だが、この試合での本田は、セカンドストライカーとは
ピッチ上で何をしなければならないのか、という最高の模範を見せてくれた。パスはとても正確で、
とても賢い知的な動きでピッチを駆け回った。それでいて攻撃的であり、ファーストストライカーの
ネチドに良いボールを供給し続けた。そうして実際に、美しいパスからネチドのゴールをアシストした。
さらにはスペインでも最高のGKの一人であるパロップからFKを決めた。パロップの明らかな
ミスではあったものの、本田のキックがあまり強烈だったので、彼のミスを誘発したのだ」

CSKAへと移った後も、本田はスペイン、さらにはレアル・マドリーでプレーしたいとの目標を
日本メディアに語ったことがある。では、現地のエキスパートは、彼がリーガで活躍する
可能性をどう見ているのだろうか。

「今日の出来に関してだけ言うならば、本田はどこに行ってもプレーできるだろう。
これがCLでのほんの2試合目だというのに、多大な才能と、とても知的なプレーを披露した。
このような状況で成功を手につかむのは、簡単なことではない。それに彼がプレーした
セビージャのホームは、とてもタフな場所だ。ここでセビージャは、グループステージを2勝1分けと、
無敗を続けていた。本田は今日、断固たる決意を示した。例えて言えば、中村俊輔が日本に帰る前に、
エスパニョールの一員でここスペインで見せたものと、まったく反対のものだった」

では、他の欧州リーグでもレギュラーとして活躍できるだろうか。

「現段階で、『本田はこのチームでプレーすべきだ、いやこっちだ』などと議論する必要はないと思う。
オランダのVVVフェンロでもよくやっていたし、成長するだけの素地があった。
だからこそ、とても素晴らしく、競争力にあふれたCSKAへと移籍したのだから。
彼は今のチームで自身を確立する必要がある。さらなる高みへ到達するため、
そしてワールドカップで日本を輝かせるために、だ。そうなれば、何かが起こるだろう…」